
北京のベーカリー、ガンガンデリカテッセンのために設計したディスプレイ棚。
商品のバリエーションが増え、ディスプレイが足りなくなったのでより大型のものを作りたい、という要望だった。色々な店で観察してみたが、パンの陳列棚は、どの店で使われているものも大差なかった。高さはせいぜい1.5メートルほどで、3段前後の棚板を持ち、その下にストックのための収納がある、そんなものが一般的だ。だが、収容力を増す為には、高くせざるを得ないため一般的な寸法のものは適当でなく、新しいシステムを発想する必要があった。
一般的には、理想的な陳列とは、商品を引き立て、最大限にオブジェクティブに見せるものだといえる。極端な話、棚などなく、商品がライトアップされながらプカプカと浮かんでいるくらいが理想的なのではないか、という前提に基づいて設計した。
両端に厚めの合板を立て、ステンレスパイプを渡し、パンをディスプレイするためのトレイをその上に載せている。載せるパイプを選択する事によって、トレイの角度を変える事ができる。背後には膜照明によるフラットな発光面があり、ステンレスのトレイはそれを映し込んでいるため、商品より目立つ事は無い。結果、文字通り、コンピューターの「ディスプレイ」の様に、重要な情報=商品だけが浮かび上がってくる。ベーカリーは、一日を通じて商品量が大きく変動する点で他の販売業と異なる。ディスプレイの量を可変とすることでこれに対応した。


Type: Product / Interior
Place: GangGang Delicatessen / Pekotan, Chaoyang District, Beijing, China
Team: Daisuke Tofuku, Tong Ling
Photo: Judy Zhou
※この棚は、ガンガンデリカテッセンの北京店(朝暘区門外6号新城国際12号楼21-22「PEKOTAN」内)に設置しています。
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