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N氏登場のイベント情報です。私も、N氏のレコード持ちとして、ちょっとだけ参加させて頂くかもしれません。千葉から行くのでちょっと遅れるかもしれません。次の日大阪行かなきゃならないので早く帰るかもしれません。来れそうな方は是非ご一報を!

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The Real Jazz Tribe Vol.1 ~ The Golden Two+1~

ブルーノートやプレスティッジ、アーゴ/カデット黄金時代の黒汁サウンドを延々スピン!50'sモダン・バップから60'sソウル・ジャズ、そしてフリーソウルな70'sジャズまで夜通しジャズ・グルーヴの大洪水!!泣く子も踊るジャズ・ナイト!

The Real Jazz Tribe at ROUND

2010年2月20日 PM7:00 ~ 朝まで
¥1,500 (with 1 Drink )
DJs : HIDE TANAKA ( RIO 04 / Ward Records )
TOSHIZO a.k.a DJ DADDY-T ( Inmylife Production)
KAZ NAKURA ( P-Vine Records )

@ CAFE BAR ROUND
〒112-0003
東京都文京区春日2-24-18石川ビル1F
tel:03-3814-8175
http://www.cafeandbarround.com

・後楽園駅より徒歩約7分(東京メトロ 丸の内線、南北線)
・春日駅より徒歩約8分(都営 三田線、大江戸線)
・茗荷谷駅より徒歩約12分(東京メトロ 丸の内線)

TheRealJazzTribe.jpg

フォントの処理が昭和的で素晴らしい。

N氏より、イベント情報です!僕は在北京で参加できないですが、ぜひ。

「ジャズ番外地 VOL.0」

12/18|金|21:00-25:00|渋谷ワルシャワ www.warszawa.jp
|どジャズも好きだ(った)けど今はそんな気分じゃない、というあたりからモゾモゾと動き出してみる、そんな寄り合いをはじめました|フライング・ロータスの音の粒立ちにジャズを感じる|マイスパレードってジャズだと思ってた|JAZZY MORNINGとかサラリと言ってみたい|ワンループでジャズ|フリーから軌道修正(がきかない)|コズミックからフュージョンをチラ見|ボサノバといえばアンテナ|ジャマイカン・ジャズ|誰にも言えないけどヤン・ハマー好き|とかとか

今回のガイドは、極北のインディペンデント音楽輸入卸会社勤務のplancha_92104氏、JAZZKAMMERとも親交の深い江幡くん、DDAY ONEやRAS Gを送りだしたP-VINE RECORDS屈指のドープなインストヒップホップ・ラインナップ「DAWN」主宰のTottyとワタクシKNAK28の4人です。

できれば今後レギュラー化希望です。ユルリお付き合いいただければと。

宜しくお願い致します。

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オープニングは大盛況でした。いらして下さった皆様、ありがとう御座いました。

また北京に来てしまった...。寒い。今回のフライトは先月就航したユナイテッド便を利用した。日曜日の成田は思いのほか混んでいて、ユナイテッド航空は顧客クラス毎にガッチリとグレード分けされているため、キャンペーン格安チケットの私は一番長い列に並ばなければならない。イライラしながら並んでいたら、後ろに並んでいた学生さんが荷物が限度を超過しそうなので一緒にチェックインしたいという。断る理由も無いのでOKし、その後並びながら雑談していた。

彼女は、北京の中央音楽学院に二胡奏者として留学中なのだという。へぇ!凄いねぇ!と感心しながら、以前から興味のあった二胡について色々聞いているうちに、チェックインの番になった。彼女と別れて飛行機に乗り、ユルユルと考えるうちに色んな疑問が湧いてきた。

二胡は、その名の通り2本の弦をもち、その2本の弦の間に弓が通り、知恵のワみたいな構造になっている。基本的に単音を出す楽器なんだから、ヴァイオリンみたいに弓と本体が別々になっていても良いような気がするのだが、どうして一体化しているのだろうか?とか、じゃあ持ち運ぶ時にはどうしているの?とか。チューニングはどうなっているの?、とか(確かDとAだと言っていた)、演奏時はどういう風にホールドしているの?、とか...

特に最後の質問には興味がある。楽器は、もちろん音色の問題もあるのだろうけれど、できるだけカラダにフィットし、固定できるように形が変化してきている。カラダに固定することで、楽器を支える手間が省け、演奏の自由度が上がる。歴史上有名なテクニシャン・ヴァイオリニスト、パガニーニが活躍していた時代は、ヴァイオリンをアゴに固定する「アゴあて」がまだ発明されていない時代だった。もちろん、今演奏できるのも十分凄い事だが、パガニーニがアゴあて無しにあの曲を弾いていた、というのが驚異なんだそうだ。一方、二胡はカラダから楽器が離れているように見える。思いっきりボウイングすると楽器がクルクル廻ってしまう気がするのだけれど、どうやってるんだろう...?

色々質問したかったが、到着後は二人とも急いでいたため、結局聞けずじまいだった。彼女は来年卒業し、帰国して演奏活動に力を入れると言っていた。演奏会の折にはぜひ呼んでもらえるようにお願いしたので、その時にでも尋ねる機会があればいいなぁ。

天津の

イベント、僕のディージェーはグサグサでしたが、盛り上がりました!いらして下さった皆様、ありがとう御座いました!

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今夜の

今夜の天津のイベント、来れる方はぜひ!

実は、休みの調整で明日の中国は出勤日なんです。...飛んで戻って仕事。なんだか忙しい...
もう少ししたら天津に向かいます!

9月末は天津へ来ませんか。

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Kemukujara"毛人"04 @ Club Nic / Tianjin

09/09/26[Sat.] 21:30-29:30

Venue: "Club Nic", Tianjin, China
天津市和平区睦南道143,画国人創意空間地下
Heping district, munan road No143, Tianjin, China

DJs:
LYDNB
DJ Jonny
GangGang
Daisuke Tofuku
MC Monky

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1ヶ月先の話ですが、天津で行われるイベントに参加させてもらいます。天津は巨大な貿易港ですし、日本からはトヨタ、フランスからはエアバス、などなどが進出してきているので、多くのガイジンが跋扈しています。まあ、僕もそんなガイジンの一人なんですがね。かなりインターナショナルなパーティ、らしい。すっかりオッサンになり、音楽を流すより加齢臭を垂れ流す方が得意になりつつある昨今ですが、僕自身も久しぶりのDJを楽しみにしています。

音はいろいろ。ムンベーとかテックハウス、ファンクもかかります。僕がかけるような音圧の低い音楽は、かき消されてしまいそう。勝てるのはサンバくらいか。

9月末、北方中国はとっても良い季節ですので、これを機会に一度いらっしゃいませんか?お待ちしてます。

Minuano / Love Logic

| コメント(2)

もう、13年近くも前の夏。

日本の大学院の学生生活は、おおむねヒマだ。作品や論文に忙しい時もあるけれど、それ以外はいたってヒマ。本来は、学生達の自主的な研究に任せている、という事なのかもしれないが、学生、とりわけバカな学生である僕が、将来に備えて勉強しよう、なんて殊勝な事を考えるわけがない。結局ヒマを満喫することになる。特に夏休みの間はヒマだった。

大学には、インターネットというものが入り込みつつあったけれど、自分の所属していたデザイン学講座の研究室は蚊帳の外だった。ゼミは、数十年前の文献を引っ張りだして来て皆で読みあうようなモノだったので、メインフレーム・コンピューターに計算させる事なんてない。パソコンと言えばマッキントッシュが一台あるだけ。ただ、そのパソコンは、教授に大プレゼンをして購入してもらったもので、当時としては最新鋭の機種だった。そんな、工学部のガラパゴス島の至宝を、僕は夏休みに占領していた。誰もいない校舎の外ではセミ達がミンミンと鳴いていた。セミは短い時を生きるのに大忙しだな。こっちがヒマなのが申し訳ないくらい。

ヒマに任せて取り組んだのはウェブサイトの製作だ。コンテンツは、当時好きだったアシッド・ジャズにすることにした。サイト名は、「まんが道」で出てくる藤子不二雄の最初の仕事、「ダルマ頓服」の広告イラストから取った。東福とトンプクは音が近いよな、と中学時代の友人のY君がボソリと言ったのを思い出したのだろう。かくして決まった「酸性ヂャズ/ダルマトンプク」という名前は、13年経っても変わっていない。

学生の社交範囲なんてたかが知れている。自分の好きな界隈の音楽について、自分より詳しい人物は廻りに居なかった。今思い返せば赤面してしまうが、自信満々でレベルの低いコンテンツをアップしていた。当時のネット世界は今に比べると牧歌的ではあったが、既に「この人は世の中に出た音楽を全部知ってるんじゃなかろうか」と思うような人達が既に居た。

たまにコメントを残してくださるコンポーザー/パーカッショニストの尾方伯郎さんもその一人で、当時は「ダダダ打楽器だ!」という打楽器の情報サイトをやってらした。相互リンクしてもらった時に頂いた、奥ゆかしいメールの行間から滲む知識量に感嘆したものだ。物心ついた時から聴いてるんだもの、僕なんかが太刀打ちできる訳がない。70年代以降のジャズ/クロスオーバー/ブラジリアン・フュージョン等々については、この方から多くを教えて頂いた。

考えてみると、僕の音楽関連の人間関係はネットがきっかけになったものばかりだなぁ。N氏だってそうだしなぁ。ネットには賛否あるけれど、僕に関しては恩恵の方がはるかに多いなぁ。

さて、思い出話が長くなりましたが、その尾方伯郎さんによる、Lampの榊原香保里さんのウィスパー・ヴォイスをフィーチャーしたポップ・プロジェクト、Minuanoの"Love Logic"が発売になりました。毎度の事ながら、尾方氏の広範な音楽性が生かされた素晴らしいアルバムになっています。

ポップでソフトロックでキャッチー。そしてちょっぴりサウージ/サウダーヂでブラジリダーヂ。スピリチュアルでトライバルかは聴く人の心境によります。……おいおい。このところ、音楽関係の文章を書いてないのですっかりボキャ貧になってしまっているので、どんな音か知りたい方はコチラで試聴下さい。僕なんかがどうこう言うより、実際聴いてもらうのが一番。

車の中でデート中にポップスとして軽く聴くのもよし、オーディオを仏壇に据えてバックの技巧に耳を澄ますのもよし。ユニット名をパット・メセニーの曲名から取っているくらいだから、演奏やレコーディングに対するコダワリも半端ない。学生の方は、春休みの研究室のBGMとして聴くのもよし!将来、社会人になって仕事に疲れた頃に、その時の情景とこの音楽がフラッシュバックする事でしょう。まるで今の僕みたいにね。薄汚れた北京の空の下、日本の入学シーズンの桜を思い出す、そんな優しい音楽です。


Minuano / Love Logic

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久しぶりに音楽の話題。

みんな大好きN氏が、毎年冬恒例、フランスはカンヌで行われているMIDEM(国際音楽著作権見本市)に行っている模様。もう、10回近く行ってるんじゃないか。さすが日本を代表するカリスマ・ミュージック・バイヤーである。世界のキタノと並ぶ、カンヌの顔と言ってもいい。そんなN氏のミクシィ日記では、彼の高感度アンテナにキャッチされた現地の最新情報が次々とアップされている。出発前の「持って行くパンツが乾かない」に始まり、「パンツが無いからいっその事パンツになりたい」「今回のホテルは駅前で便利だけどショボい」「満腹で死にそうです」「ズボンのボタンが飛びました!」等。写真は食い物ばっかり。音楽バイヤーも、彼くらいのクラスになると、音楽にとどまらず、衣食住をトータルにバイイングするということか。音楽だけ買いつけてる視野の狭いバイヤーに爪の垢を飲ませてやりたいね。

ま、そろそろ音楽の話もしてください。MIDEM、もう終わっちゃったみたいだけど。

ところで、年末のイベントのために、久しぶりに音楽の機材を購入した。BEHRINGER BCD3000、デジタルDJ用のUSBコントローラー+インターフェース。パソコンに入っている音楽でDJをするときに、マウスぽちぽちやってたんじゃあ、不便だし、ちょっとカッコつかない。そんな時に、これを繋ぐとやりやすいですよ、という機材。

現役の音楽人は、今さら何言ってるの?って感じだろうが、使ってみると、すっごいのな、これ。DJの世界から遠く離れていた間に、こんなに技術革新してたのね、とビックリした。この機材が3万円弱。ソフトウエアを合わせても6万円しない。さてDJやるぞ!と、20万円くらい投資していた時代からすると、隔世の感がある。デジタルの方が全然便利じゃん!

N氏は、音楽業界は構造不況ですよ、といつも言っているが…PERFUMEを繋ぎながら、いやほんと、こりゃLPどころかCDすら買わなくなるよ…と思った。ダウンロード販売一人勝ちだわ。こりゃ音楽産業変わっちゃうわ。(音楽関係者の方、本当に本当に、いまさらですみませんが)構造の変化の深刻さを、あらためて感じた。

「僕は最後の日までヴァイナルを買い続けますがね!」と鼻息荒く言いつつ、ディスクユニオンで買った田原俊彦「刺激的サンバ」のレコードを勢い良くスピンしていたN氏。その今後の動向が、音楽業界の進むべき道を教えてくれるに違いない。

明日より10日間ほど日本です。この10日間は、がんばって毎日更新したいと思っています。

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22日の「M-1を見ながらスキヤキを食べる会」も、昨日の「KEMUKUJARA」も、暮れの忙しい時期にたくさんの方々に集まって頂けました。有り難うございました。「M-1…」の方は、案の定、漫才そっちのけでしたね。昨日は昨日で、僕は久しぶりのDJに冷や汗ダラダラでした。オーガナイズしたガンガンデリカテッセンの羽深さんと岡田さん、お疲れさまでした。

中国の正月は春節という長期の休みを直後に控えているため、非常に短い。僕が仮に年末気分でいたとしても、お客さんにはそんなものはさらさらない。今度の年末年始だって、30日までビッチリと打ち合わせを入れられ、正月明けすぐにプレゼンが入っていたりする。来年は大恐慌かと言われている中で忙しいのは有り難い限りだけれど、一年間を振り返る時間が全然ないのは何とも味気ない。年賀状を準備したり、手帳を整理したりしてムリヤリ年末気分を盛り上げる。この2つのパーティは、良い区切りになった気がする。

正月(中国では元旦、というと分かってもらえる)と春節の違いは、日本と中国を行き来する者にとって、面倒でもあるし、便利でもある。仕事が沢山ある人は、正月は北京で/春節は東京で、仕事に没頭する事も可能だし、ズボラな人は、両方で正月気分を味わう事もできる。僕はむろん後者をやりたいタイプで、いろいろ試みてきたものの今まで成功した事はない。なんだ、結局ずっと仕事になっちゃってるじゃないか。

たまには休みを取って旅行でもしてみたいなぁ、と思っていたところ、とある設計院の慰安旅行に誘われた。中国唯一の亜熱帯の島、海南島という場所へ。正直、そんなリゾート地に慰安旅行に行けるほど儲かってはいないのだけど、「年末年始を南の島で過ごすなんてセレブ!」と、光文社系の雑誌を愛読するスイーツ女子のように心を揺さぶられてしまい、スタッフとその旦那を連れて便乗することにした。中国で一番有名なハネムーンの地でもあるので、「年末年始は海南島に行く」なんて話すと、「オンナだな!オンナなんだな!?」なんて詮索されてしまう。でも、残念ながらそんな心配はない。その設計院の社長と同室なんだな、これが。きっと、泳いだり、本を読んだりしながら過ごす事になると思う。南の島まで行って仕事してない事を願う。

正月と春節の話に戻すと。確か、日本では明治維新の時に、旧正月、すなわち太陰暦の正月から、現在の太陽暦の正月にバシッと変えた、とどこかで読んだ。中国では、共産中国(もしくは中華民国?)の建国時に同じ事を試みたらしいが、民衆は従わず、なし崩し的に旧正月のままとなってしまったそうだ。日中のお上に対する意識の違いだ、とその文は結んでいた。

支配者にとって、暦を変える事は、いちばん支配しにくいもの、すなわち時間を支配することに他ならない。宇宙の中心である皇帝は、即位する毎に年号を変えたし、今使われているグレゴリオ暦の元となったユリウス暦では、歴代のローマ皇帝達は競って自分の名前の月を入れようとした。本来、septiは7、octaは8を表すが、それが9月と10月にずれ込んでいるのはジュリアス・シーザー(July)とアウグストゥス(August)のせいだ。

もし、中国の王朝時代に正月の変更が行われていたら、案外サクッと変わっていたんじゃないか。皇帝の権力に比べれば、近代国家や、共産国家の権力なんてチッポケなものなのかもしれない。共産主義の人達は明晰な太陽暦を好みそうなものなのに、なぜ、共産主義革命の時には正月の暦が変更できなかったのか?文化大革命の時に、「太陰暦なんて非効率なものは捨ててしまおう」なんて動きにならなかったんだろうか?漢字を変えちゃったくらいなのに。…なかなか面白い。

一方、日本に目を向けると、正月はサクッと変えたのにも関わらず、戦後も役所の書類には年号が使われ続けているのも不思議だ。この問題は比較的簡単に説明がつきそうだけれでも、近代化の過程でいくつかの葛藤があったのではないか。仮名漢字を廃止してアルファベットにしよう!なんて運動があったくらいだもの。

今年の更新はこれで最後になりそうです。みなさんよいお年を。来年もどうぞよろしくお願い致します。

KEMUKUJARA [081226、北京]

というイベントに出してもらいます。北京のEnteroというバーで、12月26日。実に4年ぶりの人前でのディージェーです。

麻布十番のディージェーセットなんて、N氏専用ブースになってるもんな。しかも年に1−2度しか使わないという。まるでウィンブルドン。

「とってもユルい感じですから」と言われ、だったら緊張しなくていいし!と引き受けたのですが、フライヤーが上がってきたのを見たら、メチャクチャちゃんとしてるじゃない!

オーガナイズしている方は、中国でパン屋を展開しつつある若いアントレプレナーのお二人。実は、人づてに知っている人達だったんですが…。最近、初めて会って意気投合!少なくとも僕の方はね。お二人とも毛深いのでケムクジャラなんだそうです。モミアゲが立派でうらやましいです。本当に。

実は、今日から1週間ほど東京へ戻ります。東京の皆さん、どうぞよろしく。12月21日に、麻布十番の事務所でも小さな小さなイベント「スキヤキを食べながらM-1を見る会」を企画しています。当日お時間がある方は連絡下さい。もうすぐ飛行機の搭乗が始まります。乱文失礼!ではでは!

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中国の真空管アンプ事情

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半年を費やした中国オーディオ調査、今日でひとまず完結、の予定。

アンプとスピーカーが一通り揃い、ホクホクしながら聴いていたら、アンプの調子が悪くなってしまった。どうやら、酷使しすぎたのと、変圧器にトラブルが発生したのが原因のようだ。週末はプロのレコーディング・エンジニアがスピーカーを試聴しに来てくれるというのに…というわけで、今のアンプは今後ゆっくり修理/改造をすることにして、タフな中国製アンプを新たに購入することにした。予算は思い切って2万円。オーディオの値段としては安いかもしれないが、中国では平均月収にも匹敵しようかという大金だ。金銭感覚が中国化している僕にとっては、まさに清水の舞台から飛び降りる思いである。仕事にフィードバックできる可能性も皆無で、自分を納得させる理由も見つからないし。

「世界の工場」中国にとって、作っていないモノなど最早ない。高級オーディオも然りで、だいたい、ケーブル1本にお金持ちが数百万出してしまう利益率の高い世界を、商売に目ざとい中国人が放っておくわけがない。

前にも書いたように、中国ではいまだに真空管を製造している。有名なのは元国営企業の「曙光」、オーディオ専門で成功した「Full Musuc / 天津」、イギリスでチェックする事で高い付加価値をつけている「Golden Dragon」など。電化製品の生産が盛んな中国の南方では真空管アンプも沢山作られている。「AudioSpace」、「Cayin」などは特に有名で、日本にも輸出・販売されている。ただし、中国国内の数倍の価格でね。他にも、日本に代理店を持たないアンプメーカーが乱立している状況のようだ。

アンプメーカーがなぜ乱立するのか、といえば、「基礎技術が低くて済む」というのもあるだろう。高精度のマイクロチップがあるわけでもない。高い工作機械が必要なわけでもないし、クリーンルームだって必要ない。作ってみて、音がイマイチだったらトライ・アンド・エラーで改良してゆけば良い。そして、その作業に必要な人件費は安い。中国は、「そんな高い技術力がなくても、マンパワーをかければなんとかなりそう」な製品にめっぽう強い。このニッキで何度か取り上げた機械式腕時計もそう(「なんとかなって」いない製品もかなりあるが)。自分自身の設計にも、その中国の特性を生かそうと絶えず考えていて、最近の「木とプラスチックのパーティション」もその一つである。

北京の、女人街というところにある「中古電気市場」。薄暗く湿っぽく、そして熱気に満ちているアジアン・バザールの中に、真空管アンプを売る4畳半程度のブースがある。壁にはカラヤンとケニーGのドでかいポスター。店主のオバさんは、その片隅で自作のアクセサリーを売っている。友人達と一緒に、オバさんに片っ端から試聴させてもらい、悩んだ末にこれに決めた。

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EL34という真空管を使ったA級プッシュプルアンプ、1980元(約3万円)。勢いに乗って予算オーバーしてしまった。メーカーはYaland(雅燃)といって、まだ世界展開の途上にあるようだ。余裕を感じるパワー感。造りもしっかりしており、デザインも悪くない。そして、中国では珍しい箱付き・1年の保証書付き!驚いていたら、オバさんに「ウチは正規代理店だからさ!問題あったらいつでも持ってきな!」と自慢された。なんちゅうショボい正規代理店だ…

オバさんは、よく日本人のオジさんが来て、いくつもアンプを買ってゆくよ、と言っていた。オーディオファン/音楽ファンの方、中国ミヤゲに真空管アンプはいかがでしょう。日本で買うより明らかに安い。但し、たっぷり試聴して納得してから買いましょう。

そして、真空管アンプは重い事を忘れずに。買ったアンプは17キロもある。エコノミークラスは20キロまでで、まあ8キロくらいのオーバーなら多めにみてくれるから…事前に計算しておいたほうがいい。

構想2ヶ月、製作3ヶ月

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真空管アンプで挫折してしまったのは今年の春頃。いや、挫折というべきでないな。転進したというべきだな…大本営発表みたいだけれど。

転進先はバミューダ沖ではなく、これ。

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スピーカーの設計・製作だ。スピーカーというのは、ユニット(磁石がついてて電気で震えて音を出す部分)と、エンクロージャー(箱)の2つからなる。そして、その箱の形や素材が、音質に大きな影響を及ぼす。ユニットの方は余程のマニアでなければ作れない精密機器だけれど、箱の方ならなんとかなりそうだ。

「日本スピーカー自作界」は、なかなかに奥が深い。音楽/オーディオ評論家の長岡鉄男氏、という方が最も尊敬されていて、彼は生涯に600種類のスピーカーを設計・製作したという。遺された図面や著作は今でも書店で買える。パーツは、「日本スピーカー自作界のメッカ」こと秋葉原のコイズミ無線に揃っている。日本に帰った時に一度行ったのだけど、仕立ての良いスーツをピシッと着た、会社ではそこそこ高い地位に居るであろうオジサマ達が数人居た。日曜大工がてらスピーカーを組むんだろうか。

長岡大先生の著作を参考に、設計を始めてみると、これがまた結構分かりやすいし楽しい。音を形にするというんだろうか、音の流れや反射を考えながら箱の内部空間を設計するのはなんだか建築的な作業でもあった。職業柄、空間を図面化するのは得意である。生まれて初めて建築をやっていてよかった、と思った。冗談です。

一緒に仕事をしていた内装屋の親方を「内装なんかやっててもこの先儲かんないぞ!スピーカーの箱なんかどうだ!下手すりゃ箱だけで数万元で売れたりするんだぞ!」と、まあ嘘ではないけれど一般的でもない例を引っ張りだしてだま説得し、2種類のエンクロージャーを作ってもらった。「現場がある時についでに作るから」と2ヶ月以上待たされた。

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上の写真はバックロード・ホーンと言うタイプ。中にホーンのような音道を組み込んである。下のものはバスレフというタイプ。作ったばかりの時は中低域がモコモコしてしまっていたが、スタイロフォームの塊を中に入れたり、中のグラスウールの位置を調整するうちに改善されてきた。いろんな人に聴いてもらったけれど、下の方が評判が良い。僕個人は上の奴を気に入っているが、確かに少々クセがある。

まあどちらも、総予算2−3万円で作ったスピーカーの音とは思えないのは確か。そこらのオーディオセットには負けない…と思うんだけど。


世界でただひとつ自分だけの手作りスピーカーをつくる


長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 基礎編

東京に居る頃は毎週のようにCDなりLPなりを買い込んでいたが、中国生活が長くなるにつれ、帰国時にもあまり買わなくなった。大抵の曲はiTunesで買えてしまうし、多少マニアックな曲も「日本が世界に誇る音楽バイヤー」N氏がサンプル盤をくれる。今の僕のiPodの中は貰ったPヴァ○ンレコードの曲と、iTunesで買ったメジャー曲がひしめいている。

で、最近の僕の音楽生活はドコに向かっているかというと、これ。

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真空管アンプ。最近は、日本でも真空管が静かなブームなんだそうで、僕自身もそれに乗っかってしまった。なんで今真空管なのか?は日本の流行ウォッチャーの方に分析を任せるとしても、自分の個人的な理由もある。「いま、(一応)共産圏にいるから」だ。

「静かなブーム」のおかげで、今でこそ真空管を見る機会は増えているけれど、ちょっと前まで一部の好事家だけが持っている「高級オーディオ」の代名詞のような存在だった。先進国がトランジスタに移行し、真空管の製造を止めてしまう中、シコシコと作り続けていたのは共産圏の国々だけだった。今でも作っているのは、中国、ロシア、ポーランド(?)それくらいらしい。

って事は、高級オーディオが中国だったら安く作れるってことじゃん!と思い、とりあえず手始めにキットでも作ってみるか、とエレキットのTU-870というモデルを購入して北京まで運んだ。

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中学生以来のハンダ付け。ヘタクソ。2万円弱と、このキットは素晴らしく安い(最近廃番になり、25,000円程度の後継モデルが出た)。僕は即席のオーディオファンなので、音の善し悪しはイマイチよく分からないが、特に不満はない。一家に一台の名器といってもいい…かも。

完成後、中国でどうやって作るか考えるべく、いろんな本に目を通してみたけれど…全然分からない。高校生の頃、物理の中でも特に電気が苦手だった事を忘れていた…コンデンサーとか、電子が貯まって帯電するのは分かった、でもなんで帯電しなきゃいけないのか意味わかんない!とか思っていたのを思い出した。

5月16日にP-Vine Recordsより発売される"The James Taylor Quartet / Live at the Jazz Cafe, London"の解説を執筆させて頂きました(このCD、輸入盤と日本国内盤の二種類あり、私の解説があるのは日本盤の方です)。

自分が学生時代、熱狂していたアーティストのライナーを書く事になるとは…。感慨深いものがあります。解説の方も、多少、懐かしモードに入ってしまっています。本当は10代、20代の若者に聴いてもらいたいのに、オッサン臭い文章。

渋谷/新宿タワーレコード等、大型店では試聴機に入ると思われますので、どうぞお買い求め下さい。もちろんアルバムの内容も素晴らしいです!以下、N氏による紹介文です。


The James Taylor Quartet / Live at the Jazz Cafe, London

元祖アシッド・ジャズの巨頭、ジェームズ・テイラー・カルテットが過去17年間で150回以上ものライヴを行なってきたロンドンのジャズカフェ。 そのホーム・グラウンドでだからこそ何にも囚われることなく自由気ままに演奏するJTQの新たな一面が見れるライヴ・アルバム! モッズ、アシッドジャズからジャズファンクへ! いつの時代もヘヴィでファンクなオルガン・ジャズの頂上にはこのオトコがいた! 御大JTQ渾身のライヴ・アルバムが、遂に登場! 長年フロアを沸騰させてきたアツ過ぎる自身の名曲の数々に加えて、ハンコック「Blow Up」やブーガルー・ジョー・ジョーンズ「No Way」などライヴの真骨頂とも言うべき鉄板カバーも炸裂! ジャズファンクの醍醐味はやっぱライヴ! そう断言できる、入魂の一枚です。

Roman Andren / Juanita

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Roman Andren / Juanita

「これが北欧ブラジリアンの到達地点!」というオビの売り文句には、「そんなカテゴリーあったっけ?」とちょっと笑ってしまった。

帰国時、N氏に連れられてジャズ系のクラブイベントやライブに行く事がある。一昔前なら大変な人出になっていたであろう出演者のイベントがガラガラなのを見るたび、そして、客層が妙に高めなのを見るたび、メインストリームは自分から遠い地平に行ってしまったんだなぁ、とセンチメンタルになってしまう。もちろん、耳元で「僕らが聞いていたジャンルはとっくに消滅しました!今時こんな音楽聞いてる若い子はいません!時代遅れも甚だしい!」と毒を吐き続けるN氏のせいもある。

まあ、そういいつつも会場で一番盛り上がってるのもN氏自身なんではあるが。マーケットを見極める冷静な目をもつ一方で、ビヨンセにも、くるりにも、Perfumeにも、ジャズにもフュージョンにもサンバにも均等に愛を注ぐ彼は、本当に尊敬に値する音楽バカ…いやカリスマ・バイヤーだと思う。

そんな懐メロに片足を突っ込んでしまっているクラブジャズ/ブラジリアンというジャンルの中にあって、「Roman Andren / Juanita」は高い評価を受けているんだそうだ。

なんでもこの人、本国スウェーデンでは「北欧のデオダート」と呼ばれているという。僕は、デオダートというと、渡米後、CTIからヒットをバンバン出していた頃の派手派手なサウンドー「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマ曲に使われていたようなーをイメージしてしまう。確かにこのアルバムも厚い/暑いオーケストレーションの曲が多いが、コーラス主体で派手さは少し控えめだ。コーラスに薄く被せられたフィルターは、70年代のイージーリスニングの録音を彷彿とさせる。マルコス・ヴァーリやエドゥ・ロボと言われた方がピンと来るんじゃないかな。

スウェーデンのAjabu!レーベルは、ビッグバンド/ブラジリアンのフレーヴァーあふれるクラブ系録音をリリースしている。最近、一部で注目のMiriam Aidaなんかもそう。今、クラブジャズと言われる音楽が辛うじて生き残っているのは、イギリス、スウェーデン、イタリア、そして日本くらいだろう。結局、90年頃のTotally Wiredの頃から変わっていない。

5月16日に、私が解説を書いたCDが発売になります。詳細はそのころに。

Eumir Deodato / "2"

Edu Lobo / Edu Lobo

Marcos Valle / Marcos Valle[1970]

上モノ付きbeatboxing

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麻布十番祭りには、皆さんいらしてくださって有難うございました。近く写真をアップします。
また北京にやってきてしまいましたよ。思ったより涼しくて驚きです。

会社のレバノン人に「面白いものがあるよ」と見せられたYoutubeビデオ。フランスのビートボクサー。この世界は人類を超えてしまった宇宙人のような人物が色々居るようなんだけれど(特にヒップホップ系で)、今Youtubeで「beatbox」と検索するとトップに上がってくるのがこのビデオ。効果音が上に乗ってくるのが凄いらしい。ホーミー、いやそれ以上。フランスでは人気者になっているそうだ。

フルートを吹きながらビート音を出すビートボクサー…いやフルーティスト?GREG PATTILLO。ちょいジャジィ。

サンジェルマンにこんな感じの曲あったよなぁ、アシッドジャズに影響受けた人なのかなぁ、なんて思っていたらやっぱりあった「SPY TUNES」。

日本代表。AFRA INCREDIBLE BEATBOX BANDのAFRAとタップダンスの熊谷和徳との競演。

ベルギーのRoxorloopsことSenjka Danhieuxがレクチャー的に持ちネタを披露しているビデオ。シンバルの残響とかリバーブとかディレイも口で表現する。電子音の再現力は聴いた中では一番凄い。ビートも洗練されていて、トッププレーヤーだけあって全体的にクオリティが高い。途中で30歳以上の人を懐かしさで一杯にするであろうアノ曲をやります。

中華圏は台湾から…弘光科技大学3年生(今はたぶん4年生)の李クン。台湾では「人体音箱」と言うらしい。うん、ヒューマン・ビート・ボックスだけにね。ミッション・インポッシブルやスタンド・バイ・ミーなど。この録音はマイクにリバーブ入れてるな…

それぞれ微妙にお国柄を反映してる感じ。面白いビデオを見つけた方は是非教えて下さい。

pacemaker

日々、音楽界に輝かしい1ページを加え続け、その厚さは広辞苑の厚さをとうに超えたと言われるN氏。そのN氏も注目する(であろう)ニュースです。

Engadgetにこのような記事。「世界初のポケットサイズプロDJシステム」との謳い文句です。

PSP同等のサイズに120GBのハードディスクを内臓。タッチパッドでクロスフェード/ピッチベンド/ループ/キュー/エフェクトを制御するとか。ボタンが少ないですね…下がタッチパッド式のホイールになっていて、それで殆どの操作をするんだろうと思われますが…

小さいのが素晴らしい。車に機材を満載して出かけていた日々は遠い昔の話になりそうです。以前ここでも書いたNumarkのiDJ(最新はスクラッチもできるiDJ2)を見たときは、依然としてヴァイナル用ミキサーを引きずっているデザインに「ターンテーブルはターンテーブルでカッコいいけれど、もうちょっと、シリコンオーディオっぽいのはできないの?」と少々不満を感じたものでしたが、ようやく、姿カタチも含めて「未来のDJ機材」ぽいのが登場しそうです。スクラッチができるCDJが出た時以来の衝撃かもしれません。

ラックマウント用の穴が開いているのがカッコいい。

現在、HP(http://www.pacemaker.net/)には画像と簡単な説明のみ。メールニュースに登録すると送られてくるメールにもう少し詳しい情報があります。6月12日に詳細ページがオープン、9月に限定版/10月にプレミア版が発売予定との事。また、同時にPC/Mac用クライアント・フリーウェアを開発中だとかで、そちらも楽しみです。

タワレコ

渋谷店の販売ブース(?)の様子だそうです。他にも、代官山ボンジュールなどにも多めに入荷されてるそうです。

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どうぞよろしくお願いいたします。

追記:
この後、渋谷に行く機会があり、実際に見ました。店員さんの書いたPOPが微妙にライナーの文章に引っ張られていて…読んでいて楽しかったです。

発売になりました。

僕がライナー・ノーツを執筆させて頂いた"Ultimate Brazilian Breaks & Beats"が本日(2/16)P-ヴァインより発売になりました。

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アルティメット・ブラジリアン・ブレイクス・アンド・ビーツ

以下はN氏によるリリース。

世界屈指のヴァイナル・ディガーとプロデューサーからなるUKの覆面DJチーム<Sugar Loaf Gangsters>(ウワサでは誰もが知ってるあの「超」大物DJと、スピリチュアル・サウスによるユニットだとか!?)のセレクトによるブラジリアン・ファンクのコンピレーションがドロップ!数ある類似コンピと比較しても群を抜くレア度(中古ヴァイナルの総額は一体いくらになる!?)と最高のクオリティを誇る、60年代から70年代にかけてのヴィンテージ・ブラジリアン・グルーヴを厳選してピックアップした極上のコレクション!タイトルからもわかるように、あの超有名コンピレーション『Ultimate Breaks & Beats』のブラジル版とも言えるナイス企画で、ジャズ&ファンクの名曲カバーを始め、黄金のブレイクスや憤死確実のキラー・ファンクを満載!!タイトルに偽り無い究極のブラジリアン・コンピレーション!今後シリーズ化なるか!?乞うご期待!!!


ジャケットを見ても分かるとおり、日本で主に紹介されているような「イナタい」ブラジル音楽ではありません。ドロドロかつグチャグチャなブラジリアン・ファンク中心のコンピレーション。ドス黒い「ブラ汁」がドクドクと流れ出しています。収録曲は、クラブミュージックのネタ元として有名であるにも関わらず、入手が困難だったレア・トラックばかり。レア=情報が少ないということもあって、執筆の為の情報収集には苦労しました(てか、N氏が殆どやってくれたんですが)。ライナーノーツに関しては、そんな行間から滲み出る苦悩をお楽しみ頂ければ幸いです。

ブラジリアン・レアグルーヴ番長:駒形四郎氏も大絶賛とのこと。駒形氏監修のもと、N氏や僕も執筆に参加させていただいたブラジル音楽本「ブリザ・ブラジレイラ・プリモ」の方も併せてご購入頂けると嬉しいです。

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o Primo da Brisa Brasileira

オシャレ音楽指南

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重ね重ねオシャレ、返す返すオシャレ、オシャレの上塗りで泣きっ面にオシャレ、オシャレに腕押しでオシャレの川流れ。自身のオシャレには全く無頓着だがドロップする音楽は飛びっきりオシャレなカリスマ音楽バイヤー、N氏から、「ここで聴けるミックスはなかなか良いですよ」とLounge Candelasのサイトを教えてもらった。サンディエゴの旧チャイナタウンに居を構えるオシャレラウンジだそうだ。同じく西海岸発のウェブラジオ:NETMUSICといい、どうしてオシャレ・ディガーは西海岸に多いんだろう。西海岸はゲイに対して特に寛容である事が大きいのかもしれない。東海岸の方は、音楽においてもセグレゲーションがカッチリ分かれている気がする。中性的なオシャレサウンドは西海岸から出てくる。

昔は、コンピレーション盤やミックスを聴く事は殆んど無かった。「自分で選ぶわ!ボケ!自分で繋ぐわ!タコ!」と、未熟ゆえの頑固さがあったのが大きい。とはいえ中国に来てからはそうもいってられなくなり、iTunesでコンピレーションをダウンロードしたり、ウェブラジオでミックスを聴くことが多くなった。中国に来て大人になったなぁ。

そういえば、アメリカ関連では
Gilles Peterson Digs America
を最近購入した。「ジャイルズ、アメリカを掘る!」という、どういう企画か一発で分かる名タイトル。内容も「ジャイルズ的」でありながらもやっぱりアメリカンな名曲揃い。なんかこの人、僕の子供の頃から大スターDJな気がするんですけど。いいかげんジャイルスから卒業したい、でもいつも期待を裏切らない。Brownswood U.S.A.。これまた西海岸はサンフランシスコのUbiquity/LUV N' HAIGHT関連。

オシャレ音楽といえば、このミックスも買った。
Hotel Costes, Vol. 9
日本では面出し激プッシュ状態。ファッション写真的なジャケットとあいまって、ニッポンのオシャレ・ピープル達の琴線を大いにかき鳴らしていると思われる。セレクタ(ラウンジの場合はこういう呼び方が一般的になってきているらしい)のStephane Pompougnacは、つい先日麻布十番のwarehouseに来たらしい。行かれた方のミクシィ日記によると、「セレブ芋洗い」状態だったとの事。セレブって、本当に面白い「日本語」だな…叶姉妹は、日本人が「セレブ」の意味を理解する前に「セレブ」として登場し、日本語における「セレブ」の意味を定義した。そしていつしか本当のセレブになってしまった。

最近、N氏ヅテに、とあるCDのライナーを書くことになった。N氏は「こんなに調べたんなら自分で書けよ!」ってくらいの資料をくれたが、それをもってしても僕の知識量では太刀打ちできないような強敵だ。敵前逃亡しちゃうかもしれないよ、コレは…

1973年のタテとヨコ

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歴史小説や歴史書でなくても、世の大方の文章は歴史に触れている。というより、触れざるを得ない気がする。

この日記以外にも、時折、文章を頼まれて書くことがある。まあ大抵は音楽に関するものだ。問題なのは、僕に文章が依頼されるような音楽は、メイン・ストリームから数光年は離れた音楽だということだ。マイナーであるということは情報が少ないということと同義である。調べた事を並べていただけでは要求されている文字数を埋める事はできない。よって、歴史的な事柄…そのころの社会的・文化的背景を絡めながら、文章全体を膨らませてゆく作業が必要になる。縁日の綿菓子みたいだ。僕の書く文章は、綿菓子のようにシュワシュワと無くなっていく内容の薄っぺらなものかもしれないが、せめて甘くはしてやりたいと思っている。

というわけで、本棚には歴史関係の本が多くなった。それらの本はテーマ別に時系列に沿って書かれている場合が殆んどだ。

「言葉」は一次元的な情報伝達手段としばしば言われる。一般的には、一時に一つの内容しか伝えることしかできない。そんな時間軸に則って情報を伝える手段を使っている以上、こういった本が主流になるのはやむを得ないことなんだろう。

だから歴史のタテ軸を知るのは比較的容易だ。けれどもヤッカイなことに、文章を膨らますのに重要なのはヨコ軸なのだ。そしてもっとヤッカイなのは、自分が作業にかかるのは締め切りの寸前で、とてもじゃないけど色々な本を引っ張り出して眺めている時間なんてないという事だ。

前置きが長くなって恐縮だけれど、そんな時に役立つのが「情報の歴史」という本。一冊丸ごと年表、という思い切りの良い本で、技術、政治、芸術、文学、社会、といった事がカッコ良いレイアウトで並列されている。

僕が生まれた1973年を開いてみる。

・第4次中東戦争
・第1次オイルショック
・ベトナム戦争終結
・ユージン・スミス「水俣」
・シューマッハー「スモール・イズ・ビューティフル」
・ベトナム戦争終結
・鄧小平復活
・ピンク・フロイド「狂気」
・「エクソシスト」公開
・世界的な省エネ運動
・ブルース・リー「燃えよドラゴン」

なんてキーワードが並んでいる。これを見ながらユルユルと妄想するのは楽しい。前後数年を含めて見ていると、どんなコジツケも可能な気がしてくる。そもそも歴史なんてそんなものかもしれない。

例えば、

・ベトナム戦争という大きな批判の対象が終結に向かった事で、現代的浪費社会へと批判の矛先が向けられつつある年。元従軍カメラマンのユージン・スミスは、戦場から公害病の被害者へと被写体を変えた。「スモール・イズ・ビューティフル」は、物質主義の台頭に警鐘を鳴らし、オイルショックを予言し的中させる。そして省エネ・ブーム。

・西洋的オカルティズムへ。ヒッピー・ムーブメントの中ではインド哲学や禅など、東洋の神秘が有難がれたが、西洋世界では西洋自身の神秘、すなわちオカルティズムに目が向けられつつあったようだ。コリン・ウィルソン「オカルト」の発表は71年。この年には、オカルト映画の重要作品「エクソシスト」が公開して大ヒット。サントラになったのは僅か19歳のマイク・オールドフィールドによる「チューブラー・ベルズ」である。20もの楽器を一人で操り、多重録音して完成させたが、長期間スタジオに籠り過ぎて自閉症になったというイワク付の作品。関連して「狂気」はピンク・フロイドの記念碑的コンセプトアルバムで、この頃からコンセプト・アルバムが隆盛。ちなみに五島勉「ノストラダムスの大予言」もこの年。

・戦後体制が新体制へと転換していく年。ニクソンは前年に巻き起こったウォーターゲート事件でコテンパンにやられ、苦し紛れに訪中するも、翌年には辞任。一方、訪問された毛沢東は文化大革命で建国の英雄達を追放しすぎ、鄧小平を再び表舞台に引っ張り出さざるを得なくなる。毛沢東の死去と文革の終結まであとちょっと。その後、鄧小平が自由経済を導入し、中国が快進撃していくのはご存知の通り。近代中国が国際社会に存在感を示し始めるこの年に香港的ハリウッド映画「燃えよドラゴン」が公開されているのは面白い。

…ちょっと強引だが、もう少し練れば、読む人に「ああ、1973年ってそんなに重要な年だったのね!」と思わせる事ができそうだ。

今日は長くなりすぎました…

情報の歴史―象形文字から人工知能まで
監修陣も一流。絶版にしておくのは本当にもったいない。プレミア付ですが買えます。

1973年のピンボール
未読ですが一応。

チューブラー・ベルズ

セレ引け(せれびけ)

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以前、Podcastのラジオ番組で、辛酸なめ子さんがセレブについて語っていた。セレブはパーティに行ってもフードには絶対に手をつけないそうだ。つまり、モノを食べている姿を人前に晒さない。そして、シャンパンで乾杯し、15分くらいで帰らなければならない。二次会までグダグダ居るなんてもってのほか。…これを「セレ引け」と言うとか。

確かに。卑近な例で恐縮だけれども(といっても遠い昔の話だけれども)合コンでも、カワイイ子ほど終電が早い。あれもセレ引けの一種か。

先週末は、表参道で東京デザイナーズウィーク関連のオープニングパーティに顔を出した。幸いセレブではないのでガツガツ食べようと思っていたが、時間が遅くフードは終わっていた。ビールだけで久しぶりに会った友人と談笑。雑誌編集の友人は、今日3つめのパーティであともう1つ行くと言っていたので、最後の1つに同行させてもらう。

途中、抜け出して、もうすぐ正式オープンするクラブ/ラウンジのオープニングにも行く。オネエちゃんがいる方のクラブではなくって、オネエちゃんは居ても、どっちかっていうと踊りがちな方のクラブである。クラブ↓と発音する方ではなくってクラブ↑の方。第4声でなくって第2声で発音する方。

完全会員制なんだそうだ。パリにある本店はとっても由緒ある店なんだそうだ。近々にグッチの主催するパーティが予定されているんだそうだ。この店では「DJ」ではなく「セレクター」と呼ぶんだそうだ。その「セレクター」はパリから呼んで来ているだそうだ。お誘いのメールには「関係者限定の為、入口でこの番号をお伝え下さい」と暗証番号のようなものが添えられていた。

「セレクター」ってフランス語じゃないじゃん!とか、「関係者」って東福はそもそも関係者なの?といったツッコミはナシで。

これだけの事前情報が与えられた上で、期待するなと言うほうがムリというものだ。おそらく会員にならないであろう/なりたくっても会員になれないであろう僕にとっては、中を見る最初で最後のチャンス。めくるめくスノッブな世界が展開されているのでは!と期待が膨らむ。

感想は…うーむ。パリの下町のいかがわしい感じを出そうとしているが、日本人受けはしなさそうである。「これからは『ちょいダサ感』が大事なのかもしれない!」と自分を納得させた。確かに、白色系でツルツル/ピカピカに仕上げるだけで、それなりのクールネスは出せる。あえて違うテイストに挑戦したデザイナーの心意気を褒めるべきかもしれない。

ドアボーイはシルクハットにマント姿。店員の接客はすばらしかった。

余談だが、今まで行った中でスノッブだったのはサンフランシスコのクラブ。カリフォルニアは喫煙に関して特に厳しく、建物の中は基本的に全面禁煙である。裏を返すと、客がタバコを吸わないので、内装はヤニ汚れを気にする必要がないという事だ。倉庫を改装したその店は、昼はギャラリーで、夜は絵がかかったままでクラブ営業をしていた。大きな空間に、DJブースとバーカウンターだけがポツンとあって、あとは現代アートだけ。まだあるかどうか知らないけれど、来ている客も含めてカッコイイ場所だった。あの女のヒト、ジャッキー・ブラウンみたい!なんて喜んでいた。

僕が一番カッコ悪かったのは言うまでもない。

写真は北京で行われたアートフェアのオープニング。セレブはVIPラウンジに居るんだろうね。

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ここ数週間は、「風邪」と「ボスの訪中」のダブルパンチだった。正確には、そのダブルパンチに「数人のお客さんの北京アテンド」という小刻みなジャブが加わっていた。頭がぼうっとしてしまって仕事が手につかず、一時はどうなることかと思ったが、漢方薬ジャンキーになりながら何とか乗り切った。

Last.fmというサービスを教えて貰ったので入ってみた。さしずめ「音楽版ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)」といったところだ。Mixiのような「素のSNS」は、大きくなりすぎると普通のウェブと変わらなくなってしまう。これからはFlickr!やコレのような「専門的SNS」が普及していくのだろう。最近はSexiiとかいう「アダルト系SNS」というのもあるらしい。会員は男だらけらしいけど…

Last.fm。iTunesでかけた楽曲リストが次々とアップロードされ蓄積され、プレイリストやチャートが勝手にできていく、という仕組みである。ある程度データが蓄積されると、似たような音楽的嗜好をもつ「ご近所さん」を紹介してくれたりもするらしい。試しに週間チャートをメインページの右側にくっつけてみた。

僕の聴いている音楽に興味ある人なんて居ないと重々承知しているけれど、自分が今聴いている音楽が見られているかもしれない、という緊張感は奇妙なものだ。自然と「カッコイイのばかり聴いている自分」を演出したくなり、それっぽい選曲をしたくなる。おがたさんも、頂いたメールの中で「面白いシステムだけれど、尾崎紀世彦を聴いているのがバレてしまうのは微妙」と言っておられた(と、ここでバラしてしまってすみません)。運営側は分かってやっているのかどうかは不明だが「自分を律する音楽の聴き方」というのは、窮屈な反面、新しいコンセプトだと思う。

大半の人にとって、音楽を聴いている時間はプライベートな時間の最たるものだろう。だが同時に、銀行の口座情報に比べれば、聴いている音楽のプライバシーなんて高が知れている。たとえ僕が日中、松浦亜弥やアニメソングをガンガンに聴いているのが分かったとしても「ああやっぱりね」と思われる程度なのがオチだし、日本に様々なオシャレ音楽を紹介している世界的音楽バイヤー:N氏が、いつもは木村カエラやビヨンセしか聴いていない事がバレたとしても、彼の音楽センスを全否定するには至らない。「プライベートな活動であるにも関わらず、それほど重要でないプライバシー」を、互いに披露しあう事でコミュニケーションを活性化させていくわけだ。

何もLast.fmに限ったことではない。ブログにしても、Mixiの日記にしても、Flickr!にしても、発信する方は自己顕示欲を満足させるために重要度の低いプライバシーを少しづつ「見せびらか」し、読むほうはそれを「覗き見」する事でコミュニケーションが成立している。

シニカルな見方をすれば、ネットで情報を発信している人たちはカメラマンの前で少しづつ服を脱いでいくモデルのようなものだ。どこまで脱いでも大丈夫か、自分で判断しつづけなければならない。そして、ひょんな事から丸裸になってしまう危険性もある事も知っておかなければならない。

なんだか暗い話に流れてしまったけれど、Last.fm、暫く試してみるつもりだ。なにせ、僕は元々丸裸だしね!

MUNDO NOVO

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カゼッピキにより紹介が遅れてしまいましたが、10月25日、おがたたけろう氏ことMundo Novoの"Mundo Novo"が発売になりました。試聴トラックを含む紹介ページはこちら。プレイヤーとして/リスナーとして敬愛するおがた氏の音楽ですから、素晴しい内容に決まってます。お子様の情操教育に/冷え切ったご夫婦関係のカンフル剤として/ご家庭の精神の常備薬として、少なくとも一家に一枚お買い上げになるのがよろしいかと存じます。もう11月ですし、どうせだったら、たくさん買って愛する人々へクリスマスプレゼントとして贈りまくるのはどうでしょうか。もっとどうせだったら、今年お世話になった皆様にお歳暮として贈りまくるのも良いかもしれません…

なんだか「ホメ殺し」みたいになって来たので、内容についてマジメに書く。

インストゥルメンタル音楽には大体2種類ある。ステレオの前で正座して襟を正して聴くタイプのものと、ベッドやソファーに寝転がって雑誌を読みながらBGMとして聴き流すタイプのもので、まあ殆んどの音楽はこのどちらかに入ってしまう。ところが、おがた氏の音楽は、一聴したところはイージーリスニング的だが、聴きこめば聴きこむ程、酢コンブの様に味わいが出てくるという両方の魅力を合わせ持っている。おがた氏の人柄とインテリジェンスが滲み出す、そんな曲たち。

それはどういうことか。それは、マニアな貴方も大満足な上に、ギャル受けもバッチリ!という事ですぜ!

"Mundo Novo"の収録曲をヒトククリで言ってしまうと、ブラジリアン・インストゥルメンタルとでもなってしまうだろう。でも、時に60年代のヨーロッパ映画のサウンド・トラック的でもあり、70年代の西海岸フュージョン的でもあるそのサウンドは、緻密なサウンド・プロダクションに裏打ちされることで、現在のトーキョーの音になっている。そういう意味では真のクロスオーバー、真のワールド・ミュージックと言えるかもしれない。

タワーレコードのビニール袋をパーカッションとして使っている箇所があるらしいのだけれど…どこだか未だに分かりません…

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もう一枚。
長い付き合いになるnovo tempoが、iTunes MusicStore経由で"circles"をリリースしたので、中国から購入させてもらった。ダウンビートなスピリチュアル・ジャズ・ミックス。この曲のカッコ良さが分かる貴方はもう童貞ではない。

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Itibere Orquestra Familia

「打楽器界のハカセ」こと、おがたさんが、YouTube上のItibere Orquestra FamiliaのTVライブ映像をブログで紹介してらした。試しに貼り付けてみる。

(見にくい方は直接YouTubeでご覧下さい)

音楽的に正しい解説はおがたさんのページを参照頂くとして。

サウダーヂ・ブラジリダージ。たかだか2分の中にこれだけドラマが詰め込む事ができるなんて、と感動する素晴しいアレンジ。騙されたと思って最後まで聴いてほしい。

まず、なにが凄いってボーカルやバイオリンの女の子が若い。おそらく10代でしょう。うら若きブラジル人女性が、こんな一般受けしなさそうな音楽に青春を燃やしているのが信じられない。ブラジルのティーンエイジャーは皆、ビーチでトップレス姿でサンバを踊っているもんだと思っていた。

もう一点の見所は
全員普段着、というか部屋着
なところ。"Familia"の名に恥じないアットホームな雰囲気だ。

作曲は鬼才エルメート・パスコアル。ジャズ、ロック、クラシック…ジャンルを超えてファンが多いミュージシャンである。

僕も、レコードを幾つか持っているものの、失礼ながらあまりマジメに聴いて来なかった。ユニゾンを緻密に絡み合わせながら進行させていく複雑な曲は、同時に聴衆をも突き放していくような感じがして、どうも馴染めなかった。ブラジル音楽自体を聴き始めたのが遅かったのもある。学生時代に出会っていたなら、スピーカーの前で襟を正して聴いていたかもしれない。

どうやら食わず嫌いだったようだ。今度、エルメートのレコードを引っ張り出して聴いてみよう。

Calendario Do Som

今月、おがたさんの"MUNDO NOVO"名義のニューアルバムが発売になります。サンプルを聴かせて頂きましたが、これまでのアルバムに勝るとも劣らない傑作です。発売の頃にあらためて紹介します。

日本音楽界のドミネーター、N氏よりお知らせです。中国ツアー情報も送ってくれました。

僕は今日から再び北京です。

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2004年に初めてのレーベル・ジャパン・ツアーを成功させたノルウェーを代表するアヴァン・レーベル<スモールタウン・スーパーサウンド>の再来日が実現!


AFTERHOURS PRESENTS CLOSEST MIX #20
Smalltown Supersound Japan Tour 2006

■11.1(水) 名古屋 / KD JAPON
■11.2(木) 大阪 / Sunsui
■11.4(土) 東京 / 渋谷 O-Nest
■11.5(日) 東京 / 渋谷 O-Nest

TOTAL INFO AFTERHOURS www.afterhoursmagazine.jp

ライヴには前回も参加したKIM HIORTHOYをはじめ、デビュー・アルバムも好調のふたり組、TOY、ミニマル・ハウス時代からの重鎮MENTAL OVERDRIVEの3アーティスト。さらにDJにはROYKSOPPとの交友で知られるBJORN TORSKE、さらにレーベル・オーナー、JOAKIM HAUGLANDも参加するという豪華ラインナップ。

■KIM HIORTHOY
イラストレーター、グラフィック・デザイナーとしても活動する、文字通りのマルチ・アーティスト。フィールド・レコーディングやチープなサンプリングをベースに、独自のコラージュ・サウンドを奏でる。最新作『My Last Day』も、もう間もなく!
■TOY
UKの作曲家、Alisdair Stirlingと、JAGA JAZZIST等のプロデュースでも知られるSIR DUPERMANNことJorgen Traeenのデュオ。子供向けTVソングや日本のチープなエレクトロを意識した、愛嬌あるデビュー・アルバム『Toy』を発表したばかり。
■MENTAL OVERDRIVE
80年代後半からテクノ/ハウス・シーンで活躍し、伝説のレーベル、R&Sを代表するアーティストだったPer Martinsenのソロ・ユニットで、あのROYKSOPPにも多大な影響を与えたことで知られる。現在はエレクトロからディスコまで幅広いフィールドで活動。
■BJORN TORSKE
ノルウェーのハウス・シーンを牽引したレーベル、Telleのトップ・クリエイターとして活躍した後、2005年にSTSに電撃移籍。90年代初頭から活躍し、同郷ベルゲンのROYKSOPPとは作品、ツアーでの交流も深い。最新作は移籍第一弾の12インチ『Ny Lugg』。

[同時開催]

KIM HIORTHOY EXHIBITION
"Alt Fins - 全部ある"

10.31(tue) - 11.5(sun) NO.12 GALLERY

来日公演とあわせて、KIMの私家版イラスト集『Alt Fins - 全部ある』を日本版として限定復刻します。総頁320P、B4変形版で、価格未定。オリジナルは彼が2001年に限定500部作ったもので、現在は絶版。ライヴ&エキシビジョン会場での販売になります。あわせて、直筆のイラストや書籍、Tシャツも展示販売します。変更の場合もありますので、詳細はアフターアワーズWEB(www.afterhoursmagazine.jp)にて事前にご確認の上ご来場ください。

■NO.12 GALLERY 13-20時(最終日のみ15時まで)
渋谷区上原2-29-13 Tel: 03-3468-2445
www.geocities.jp/no12gallery

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SMALLTOWN SUPERSOUND CHINA TOUR 2006
KIM HIORTHOY (LIVE)
MENTAL OVERDRIVE (LAPTOP SET)
JOAKIM HAUGLAND (DJ SET)

Oct 4 2006 9:00P Tang Hui Shanghai
Oct 5 2006 9:00P Nhu Club Beijing
Oct 6 2006 9:00P Xinghai Concert Hall Guangzhou

540円なんだって。

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過日、ある方に「北京一言情報ブログ」と評して頂いたこのニッキ。ついに「情報」と認められたか、と少し嬉しかった。これだけつらつらと書き連ねて、それでもなお「一言」と言われたのが気になるけれど、あんまり気にすると胃腸を痛め、消化が悪くなり、がんばって維持している体重が落ちてしまいそうなので忘れよう。

おっと、ちょっと待った。

実は11年続く「小粋な音楽情報サイト」だった。書いてる本人すら忘れる所だったよ。あぶないあぶない。昔は、世界で1000枚しかプレスされないレコードの情報を2000人に配信していたものだ…全然自慢になっていないような気もするけどね。あんまり気にすると(中略)体重が落ちてしまいそうなので忘れることにする。

関係ないけど、今日黒いTシャツを着ていたら、「あんたホリエモンみたいだね」と言われた。デブって言いたいの?確かに、最近はお腹の出方がオジサンぽくなってきた。加齢臭が出てくるのも時間の問題かもしれない。インド人のようにカレーを食べまくり、カレー臭で覆い隠すしかない。

話を本筋に戻して久しぶりに音楽情報。

パーカッショニスト、おがたさんのブログに「私の2ndアルバム"Perpetual Motion"が540円で買えます」という記事が載っている。アン・サリーのスキャット入りタイトルトラック、Butti 49のリミックスを収録した知る人ぞ知る名盤が特価!

おがたさんとの繋がりはもう10年にもなる。音楽もブログも簡潔ながら知性がにじみ出ている…「パーカッション界の教授」と呼びたい。もし、世の中が藤子不二夫のマンガだったら、確実にハカセと呼ばれていただろう、そんな人である。特に、フュージョン/クロスオーバーの知識は脱帽モノだ。

この喩えで思い出した。

スポーツ界では、ドイツ人の強い選手は「カイザー」「皇帝」、東欧やロシアのカワイイ女性選手は「妖精」、金髪のカッコイイ選手は「プリンス」と呼ばれる。では、日本の強い選手は何と呼ぶべきだろう?「ナデシコ」とか「サムライ」は全体を指してそう呼んでいるのであって特定の国民的人気選手を指しては居ないのである。

どうやらカズは「キング」と呼ばれているらしい。麻布十番の同僚である竹森君は、「日本人なのにおかしい、『ミカド』と呼ぶべきだ!」と主張している。今のところ大手メディアは全く耳を貸してくれていない様子だが、僕自身は非常に的を得ていると思う。例えば、『ショーグン』はどう?と聞くと、それはフランスの選手に取られてしまっているんだそうだ。「冬将軍」の語源もナポレオンだもの、それはあり得る。

話はそこから発展し、中国選手をどう呼ぶべきか、になった。「皇帝」や「エンペラー」も良いけれど、現在の中国は共産国家で、封建制を否定することから始まっているので少し変だし、第一ドイツとカブッてしまう。

ならば、「書記長」はどうか?

「書記長、ロングパスをヘッドで合わせたぁ!」

イケているが、旧ソビエトならともかく、中国の政治体制では書記長はそんなに偉くない。もちろん偉いけど、国民的ヒーローを喩えるには力不足である。残念。

ならば、「主席」はどうか?

「主席、渾身のボレーシュートを放り込んだぁ!」


なかなか良い…でも、今日は飲みすぎたようです。

中国語ラップ

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こちらに来るようになって「中国のヘビメタのCD買ってきて」とか「中国ヒップホップが聞きたい」などの要望を受けることが多くなりました。

でも、中国で若者が聞いているポップス=C-Pop(?)は、台湾発のモノが殆んどなんですね。国産(というか北京政府的には「大陸産」。なんつったって一つの中国ですからね!)では、ポップスというよりは美空ひばり/谷村新二的な本格歌謡曲が多いです。アンダーグラウンドではクラブミュージックを作っている人も居るみたいですが…(北京発のテクノ・ユニット「超級市場」というのを一度聞いてみたいと思っています)なかなか聴く機会がありません。

そんな折、Podcastで見つけたのがこの番組、「漢語動詞三字経」。2~3日に一度更新される、30秒ほどの中国語番組です。「三字経」とは、三文字からなる詩によって道徳を説いた中国古典で、この番組でも、1文字の動詞を含む3文字の短文が毎回紹介されます。

で、番組の内容というと…8ビートのドラムに乗せて、その3文字をひたすらシャウトするのみ!という、シンプルかつ強烈なカリキュラムとなっています。

例えば、

「走、走、走、快走バ、走、『行く』、快走バ、『早く行こう』、快走バ…」
(ゾウゾウゾウ、クァイゾウバ!、ゾウ、行く、クァイゾウバ!、早く行こう、クァイゾウバ!…)

などなど。
最初は爆笑しつつ聴いていたのですが、そのうちに四声や発音が脳に刷り込まれ、気づくと口ずさんでいる、という現象が起こります。まさに麻薬のようなライムと言えるでしょう。更新毎に、職場の中国人達にも大音量で聞かせていますが、気づくと彼等も口ずさんでいたりします。まさに、Bボーイズムが国境を越えた瞬間でした。

子供の頃、最初にラップミュージックを聴いた時から「普通にしゃべった方が分かりやすいじゃん」と漠とした疑問を抱き続けて来ました。この歳になって、漸く分かりました。リズムに乗せた方がメッセージが強く伝わる事が!(この場合は発音ですがね)

検索してみると、この番組を配信している清原文代先生は、大阪府立大学の中国語の先生でらっしゃるようです。清原先生自らの声かどうかは分かりませんが、小さな部屋の中、マイクとドラムマシンというシンプルなセットで、録音を行っている姿を勝手に想像してしまいます。

画期的な語学教育番組です…是非続けていって頂きたいと思います。

オマーは懐メロか

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Omar with Caroll thompson @ bluenote tokyoに行って来ましたwith N氏。トーキンラウド時代の曲を演り始めた瞬間、2人で「オオー!!」と盛り上がり、その次の瞬間、2人で「これがオヤジ化したってことかー」と凹みました。自分が精一杯背伸びしていた頃。青春だったんだなぁ…

しかしこの人、全然変わりませんね。新曲を出しても出しても、曲の構造は15年間一緒。地軸のようです。クリシェと言ってしまえばそれまでですが、観客はその最高のクリシェを聞きに来ているんです。

美声ではないのに何故か心に沁み入るOmarの歌声…最高。ああ、やっと懐メロを愛する気持ちが理解できた…

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唯一、持って居なかった最新アルバムを買い、サインもらいました。「僕は彼(N氏のこと)とは友達なのに、(サンプルをもらったりせずに)自分で買ったんだぜ!偉いだろ!」と言ったところ、「ありがとう!また来てくれよな」と笑顔で握手してくれました。ジャネット・ケイをプロデュースする大物がですよ?ジャケット写真からは、クールでとっつきにくい人物像を思い描いていたんですが、一気にファンになってしまいました。

3月には、スーパーバイヤーN氏在籍のP-Vineから、ニューアルバムをドロップするとか。日本先行発売になりそうだとか。スティーヴィー・ワンダー参加だとか。楽しみですね。


Best by Far

再発希望

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日本音楽界のドミネーター、N氏へ告ぐ。ピアソラなんか放っておいて、佐藤未樹"I'm A Woman"を再発すること。というかして欲しい。いやして下さい…

もう半年も前になりますが、敬愛するレコード・コレクターのイノウエさんから、ミックスCDを頂きました。ずっと心に引っかかって居たのですが、先月帰国した折に、やっとジックリ聞くことができました。

DJ選曲術

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DJ選曲術―何を考えながらDJは曲を選び、そしてつないでいるのか?
沖野 修也 (著)

バンドスコア/音楽教則本界のリーディングカンパニー、リットーミュージックからこんな本が出たそうです。今までもDJ関連の書籍は色々出ていますが、理論的に書かれたのは「世界初の試み」だそう。

★DJの思考回路を論理的に記した世界初の試み「選曲論」
★ラリー・レヴァンほか有名DJ12人の選曲メソッドを徹底分析
★沖野修也による誌上オリジナルDJミックスを3パターン収録

世間的には「無軌道な若者達」の代表として認知されているDJ(実際はマジメな好青年ばかりで、そんなことは無いと思うのですが)。彼らのための理論書が出てしまうとは、勉強大好きニッポン人の面目躍如です。

珈琲を飲みつつCD評

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「パラディーソ・コーヒー」。

学校の中に、コーヒーショップが出来ていました。カウンターの形、システムなどは露骨にスターバックスのパクリです。

中国のスターバックスのコーヒーのお値段は、日本のそれと変わりがありません。当然、庶民はあまり行かず、外国人や高所得者が集まるエリアに立地しています。「パラディーソ」の場合、貧乏学生相手に当然そんな商売は成り立たないので、Lサイズのラテが100円、パン類は50円前後と安い価格設定です。味もなかなかで、店員の感じも良く、このところ通いつめています。

日本でエスプレッソ・メーカーを買って持ち込もうかとも思っていたところ、おかげで無駄な出費が避けられましたよ。万歳。

iDJ

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注目の新製品、NumarkのiDJ。私も「日本の音楽界を『密かに』リードし続ける敏腕音楽バイヤー」N氏より教えて頂きました。

僕も、iPodを買ったばかりの頃は、コードを持ち歩いてお店のミキサーに繋いだりして遊んでいました。直接繋げれば良いのに…と思った覚えがあります。その点では、出てくるべくして出てきた製品、といった感じです。

Baker Brothers

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先週金曜日は、某(中略)スーパーバイヤーN氏と、渋谷JZ Bratで行われたBaker Brothersの公演(というよりはクラブイベント)に行ってまいりました。

Musical Baton

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今ハヤリの、ミュージックバトンというものを頂いてしまいました。しかも4本

バトンと聞いたときには、ラッタッターとバトンを振っているバトントワリングのお姉さん(もしくは西川のりお)の姿を思い浮かべましたが、そうではなく、リレー競争のバトンなんですね。

最初はtutuさんから「渡しますよー」という連絡を頂き、さーて何を書こうかな、と考えながらも放置(スミマセン)していたのですが、今回出張から戻って、色々な方の日記を巡回していたらパーカッショニストのオガタタケロウ氏、香港の美人秘書ますみさん、そして、今をときめく世界の(中略)スーパーバイヤーN氏こと名倉「帰ってこないヨッパライ」和哉氏から指名されている事が判明致しました。他にもこっそりバトンを私に出している方がいらっしゃいましたら、連絡下さい…

中国の正規盤

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中国と聞いて、海賊版が横行する国というイメージを抱いておられる方、多いんじゃないでしょうか。いや実際そうなんですけれどね。でも正規盤も案外健闘しています。

写真は「飛児」(FIR、フェイアル)というポップスグループの正規盤CDです。中国のELT、って所でしょうか。かなり凝った作りになっていて、日本のポップスと同等、もしくはそれ以上のクオリティです。

海賊盤との主な違いは、海賊盤に比べて、パッケージが豪華であること(美形ボーカルのポスター付き)、2枚組みで、次アルバムの予告曲(?)やデモ(プリプロ)版が収録されていること等。パッケージ付きの海賊盤が12元程度(160円)、裸のコピーCDが7元程度(100円)なのに対して、35元(455円)。海賊盤の3倍近くしますけれど、中国の物価水準、それとCDを買ったり聴いたりする層の収入などを考えると、比較的コンペティティブな価格だと思います。ファンの人は正規盤を買うのでは。

一番驚くのは、CDショップで海賊盤と正規盤が仲良く並んで置かれていることです。中身は殆んど違いがないデジタル形式である以上、印刷の美しさなどのパッケージの質で競合するほか無い。キレイなパッケージで見たいのは、実力派ヴォーカルよりむしろ美形の歌姫なわけでして、正規盤で稼いでいるメジャーレコード会社に在籍するアーティストはとんでもない美形ぞろい、という事になります。

正規盤パッケージにはグレーのシールが貼られていまして、水で濡らすと文字が一時的に消える仕組みになっています。以前はホログラフのシールが貼られていたようですが、それもたちまちコピーされてしまって、今のシールに落ち着いたようです。

中国の海賊盤CD・DVD事情ですが、それはもう、ひどいもんです(北京では取り締まりが強化されていて、少しづつ街から姿が消えていっています)。でもその一方で、特に日本発のコンテンツに関しては、正規盤が全然流通していない、という事情もあります。例えば日本の文化に興味がある人が音楽や映画を見ようと思っても、海賊盤を見るほかありません。今後、政府はオリンピックに向かって取り締まりをますます強化していくでしょうから、各レコード会社もどんどん進出して正規盤が流通する仕組みを作って貰いたいものです。やはり、ある程度著作権が保証されていないと音楽の多様化は望めません。

とりあえずタワレコかHMVが出来て欲しい…

CD寸評集

また北京にやってきました。

中国に居る事が多いこともあって、ヴァイナルは殆んど買わなくなってしまいました。東京に戻った時に10-20枚前後のCDを買い込み、それをiPodにぶち込んで中国にやってくる、最近はそんな音楽生活をしています。

このページはもともと音楽レビューページでした。初心に立ち返って最近買ったCDをピックアップして寸評を。新譜、というにはちょっと古めのものも幾つか含まれていますので、ご了承下さい。

Takero Ogata / Texture

このページにも良く登場する(して頂いている)おがたさんの3rd。ライトなアンビエントBGMとして軽く聞き流す事もできる一方で、聞き込むほどに味が出るスルメCD。チャイルディスクの竹村さん的な、真の意味でのインテリジェンスを感じる。頭は良いけれどイタズラに難しい言葉は使わない「ホントに頭が良いヒト」の物言いのような、そんなイメージ。

Airbus / Bombonera

こちらも付き合いの長いAirbusのニューアルバム、Beams Recordsから。これまでになくポップな仕上がり。バンドという形態をとっているクラブミュージックのグループは、ともすれば黒いグルーヴを志向し、そちらに突っ走っていってしまう(もしくは突っ走ろうとする)傾向があるけれど、うねりを抑えたフラットなリズム/乾いたリズム系の音色からは、その意志は殆んど感じられない。これがある意味、現在のトーキョー音楽に対する、彼らの回答なのでは。

Zap mama / Ancestry In Progress

ザップ・ママ。最高に完成度が高いクロスカルチュラル・ソウル。普通ワールドミュージックのテイストが入ると、どこかバタ臭くなってしまうものだが、クール炸裂。エリカ・バドゥ参加。ジャケット/スリーブのアートワークもカッコいい。

Hird / Moving on

Koopにも参加していたユキミ・ナガノ嬢(なぜか、この人って「嬢」が付けられるよね、ロバート・フリップ「卿」みたい)が参加しているのが売り。北欧系ニュージャズそのままで、目新しさは感じない。この手のサウンドが好きな人は押えておくべきかもしれない。

Franckroger.jpg Franck Roger / In my mind

某P-ヴァ○ン・レコーズが国内独占配給を行っているフランク・ロジャー、フランスのディープ・ハウスのヒト。ノンストップ・ミックスの構成。今後定番化しそう。

Herbaliser / Take London

ハーバライザーの新譜。なんだかんだ言いながらも未だに現役なニンジャ・チューンってやっぱり凄い。クインシーの"The Lost Man"のサントラのネタをブリッジとして使う全体構成。今更感がビンビンに漂うトラックメイキングの手法だが、未だに埃を被っていないニンジャ節/ハーバライザー節。「何を今更」と思いながら買い、聴きながら「やっぱり買ってよかった」と思ってしまう。

jukka.jpg Jukka Eskola / Jukka Eskola

ユッカ・エスコラ:New Spirit Helsinkiにも居た人のファーストソロ。この手のCDは、「やっぱ、クラブ系にカテゴライズされるヒトも、実はハイブロウなジャズにコンプレックス抱えてるんだなぁ」と思わせる内容(つまり、必要以上に頑張っちゃってる内容)が多い。このCDもソロのフレージングなどはモーダルなものも多く、かなりジャズ寄りだが、ギリギリの所で踏ん張って、クラブミュージック的なクールネスを失っていない。レアグルーヴの有名フレーズが時たま登場。佳作。

Harris Simon Group / Swish

旧譜。これぞ西海岸系ブラジリアン・フュージョン!

paolo.jpg Paolo Fedreghini & Marco Bianchi / Several People

ちょっと古いが、スケマ/ニコラ・コンテ系が好きな方には。この手のギャル受け系オシャレ・ジャズには、少々食傷気味だけど、全体的に完成度が高い。キラー・チューン満載。

件の「日本における『音の総合商社』、あるいは『音楽界のオスカープロモーション』との異名を持つP-○ァイ○・レコーズに身をおきつつ、(中略)しているスーパーバイヤー」N氏から以下の提案がありました。

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(前略)ただそれは「パティトゥウィッチ」や「ファラオ」ほどの大きな相違ではありません。なにせ「パティトゥウィッチ」に至っては、僕の一方的な思い違いなわけで、今のところ誰が見ても敗色濃厚、それをあんな風に譲ってくれるT氏はさすが、名実共に「太っ腹」です。また、「ファラオ・サンダース」については、どうもちょっとしたストーリーがあるようなのですが、それはT氏の次なる推測の発表を待ってからにしたいと思います。

なお、氏の「15文字タイプは煩雑に過ぎる」という指摘に関してですが、"pathitoxuwitti"とすることによって若干ながら負担を軽減できるのではないか、というカウンタ・オファーを提示させていただきたいと思います。これなら総タイプ数が14文字となりますから、もし一年で100回、この偉大なる早弾ベーシストのことを話題にする機会があったとしたら、100文字分の省エネルギーとなるワケです。(以下略)

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実は、今日の午後から、4日間ほど東京へ戻る予定です。今回はバタバタと過ぎてしまいそうで、遊ぶ時間はちょっと取れなさそうです…なんとかCDを買い込む時間くらいは確保したいと思っています。

「もっとファラオ問題」の推理については、後日発表させていただきます。それまでは、コメント欄にてご意見を募集しておりますので、どうぞご参加下さい。

ジョン・パティトゥッチでもパティトゥウィッチでもどっちでもいいけど、一体誰なのよ?と思っている方に、一応公式ページを紹介しておきます。音楽的には、「おいおい、そんな早弾きするんだったら別にベースじゃなくても…」と揶揄されるくらい、突っ込みどころ満載のテクニシャン系ベーシスト。とはいえ、チック・コリアとの長い競演競演経験は、単なる早弾き野郎ではないことを証明しています。

スタンリー・ジョーダンとかもそうだと思いますが、合衆国のテクニカル系ミュージシャンは、見た目は単なる曲芸ですけれど、アメリカという所は単なる曲芸だけでは認知されない、厳しい場所でもあるのでしょう。実際にCDを聴いてみると、彼(彼女)なりのオリジナリティーある表現をするためにはこのプレイスタイルは不可欠!と思えるくらいの次元に到達しているものが多い。

以前、N氏とともにブリザブラジレイラ・プリモというブラジル音楽本の執筆に参加させて頂いたのですが、この一枚を紹介したかったからこそ参加した、と言っても良いくらいなのがジョン・パティトゥウィッチのMistura Finaというアルバム。ジョアン・ボスコやイヴァン・リンス等のバックアップを受け、テクニカルなプレイは控えられ、奇跡的なほどに優良なブラジリアン・ジャズが展開されています。テクニシャン・ベーシストとして認知されてしまっている不幸でしょうか、察するにセールスもあまり芳しくなかったのでしょう。もはや絶版状態で、入手はかなり困難になっています(上のリンク先のアマゾン・マーケット・プレイスのお店では幾つか在庫があるようですね)。是非再発して、みんなに聞いてほしいと思っています。

そして、このアルバムを紹介した本の方も宜しくお願いします。

実は、このリンクを辿ってアマゾンで購入して頂くと、僕にわずかながらアマゾンギフト券が支払われます。「東福さんには、できるだけ原稿料を払う方向で」と言われながらも結局貰えなかった原稿料を回収するためにも、どしどしお買い求め下さい。

続・ファラオ問題

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Mixiに入っておらず、彼の宝石のような日記を読めない方のために、以下無断で引用します。

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中国方面から僕の「ジョン・パティトゥイッチ」という言い方に物言いが入った模様ですが、言わせてもらうならアレは「パティトゥウィッチ」ですから、念のため。

普段ならそんな雑音に耳も貸さないところなのですが、でもそれが「南麻布と北京を股に掛けながら東京生まれ東京育ちの僕すら真っ青なくらいにアーバン爆発な立居振舞と選曲で世のオシャレさんたちを釘付けにしているアーキテクチュラル・ディージェイ&GRP研究の第一人者として名を馳せる」T氏からの指摘とあれば、真摯に受け止めなければなりません。

ハイ。僕はこの30年にわたって、彼のことをずっと「パティトゥウィッチ」だと信じて疑いませんでした。が、よくよくスペルを見ると、どうもT氏の指摘は正しいと受け入れざるを得ないようですね。

でも、「パティトゥッチ」って、随分言いにくいなー。やはり日本語的には「トゥ」と「ッチ」のあいだに一呼吸あると、ナチュラルに感じられるのではないでしょうか?そんな思いが僕を「パティトゥウィッチ」へと向かわせたのかも知れません。そして今後も同じ呼び方を続けるでしょう(だってその方が発音しやすいもん!)。

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「東京のブルックリンこと板橋区で生まれ育つ事で得た生来のB-Boy感覚と、某国立外国語大学英文科で学んだ国内最高峰の英語力(特に華麗な巻き舌に注目!)を生かしつつ、世界中の最先端音楽をいち早くディグして日本に紹介するカリスマバイヤー」ことN氏「『パティトゥウィッチ』の方がナチュラルだ、おれは誰がなんと言おうとそう呼ぶね!」と言ってる訳ですから、ジョン・パティトゥッチ(現)サイドとしてもそろそろ改名を検討しなければならないのでは、と思います。少なくともこのブログでは今後「ジョン・パティトゥウィッチ」と表記することにします。

今まで、"pathitoxutti"と12文字タイプする事すら十分煩わしかったのに、さらに増え、"pathitoxuuxitti"と15文字もタイプしなければならなくなりました。音楽界のドミネイターと呼ばれるN氏の影響力を持ってすれば、すぐに日本中に浸透してしまうことでしょう。幸い、一般的にはメディア露出が少なめな人なので、しばらくは皆さんの手を煩わせることはないでしょうが、そこはチャンスの国アメリカ。レーガンのようにいつ大統領になるか分かったものではありません。万一そうなったら、深刻なエネルギー損失です。

しかしまあ、ファラオ・サンダースにしてもパティトゥウィッチにしても、彼らの音楽性でなく、ディスコグラフィーでもなく、バイオグラフィーですらなく、単なる「名前の読み方」だけでこれだけ引っ張ってしまいました。日記を続けてきたことで、「内容が無くても水増しして書く」能力だけがイビツにスキルアップしてしまったように感じます。

実は、いいかげんシツコイですが、この「ファラオ問題」にはまだ続きの推理(というか妄想)があります。それは次の機会に。

コダワリ語

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お前の情報ソースはいつも同じだな!と怒られそうですが、おがたさんのブログを読んでいて驚きました。杏里とリーリトナーが結婚するんですって!?(遅い情報?)日本のポップスって、案外有名外タレミュージシャンがバックを勤めていたりするので、そういう繋がりで出会ったんでしょうね。「ANRI、『悲しみが止まらない』のここの部分のコードアレンジはこう変えたほうがいい」「あら素敵ね」なんて。

トラックバックを辿っていくと、このニュースには主にフュージョンファンが過敏に反応しているようです。特に40代の「RIT」をリアルタイムで聴いていた人には、驚きも大きいのでは。「リトナー」と聞いてピンと来ない人に対してこのビッグカップル誕生を説明するために、色々たとえを考えたんですが、良いのが思いつきません…良いのがあったら、是非教えて下さい。

ともかく「悲しみが止まらない・イン・リオ」などの、爽やか西海岸系アレンジを聴かせてもらいたいものです。爽やかじゃ困るか。

さて、今日書こうと思ったのは別のことでした。おがたさんの他のエントリーに、70年代のスィングジャーナルがマイルス・デイヴィスの事を「マイルス・デヴィス」としつこく呼んでいるとありました。僕も、学生時代に行ったバーのマスター、恐らく当時60前後の粋な紳士に昔のジャズシーンの話を聞いていた時の事を思い出しました。「テイク5?そりゃ衝撃だったさ、5拍子でジャズやるんだよ?」などなど、若造にとっては非常に面白い話だったのですが、その話の中で、何度も「デヴィス」(アクセントは「ヴィ」の部分)という発音が登場していたことを。

推測しますと、昔は、一般的にはDavisを「デービス」と発音していたのではないか、そこで「オレは下唇を軽く噛んだ『ヴィ』の発音が出来るぜ!、オレはそこらへんの一般ピープルとは違う粋な奴なんだぜ」という態度表明として、「ヴィ」に強勢が置かれ、その前の「イ」もしくは「ー」がおざなりになったのでは、と思うのです。

「その人のコダワリ態度表明」として、ちょっと変わった発音をすることは良くある現象のようです。例えば、自動車とか。

ベンツ(普通の人)

メルセデス(まあまあ分かってる人、まあまあ主流になってきた印象)

メルツェデス(すんごい分かってる人、殆どドイツ人)

まあ、今はダイムラークライスラーなんですけどね。

ジャガー(普通の人)

ジャグアー(かなり分かっている人、ちょっぴり主流かも)

ジャギュアー(マニア達はどよめく、殆どイギリス人)

「ジャギュアー横田」なんて呼んでいる人が居たら、その人はジャガー横田についてはかなりのエンスージアストでしょうね。

こういった例を見ていると、「原語に出来るだけ近い発音をすること」が目標とされています。通常は、間違った発音から出発して、概ね許せる範囲で定着するようですが、そこからさらに原語に肉薄すると、「コダワリ語」になると思われます。そして、それもいずれは人々の間に定着する運命にあります。

現在は「フランク・ギャンバレ」と表記するギタリストの名前は、昔のレコードの帯には「フランク・ガムバーリ」だとか、果ては「ガンバーレ」なんて書かれていたりします。恐らく、どこかのコダワリ人が「ギャンバレ」と呼び始めて定着したのでしょう。「デヴィス」についても、そういった過渡期の読みなのではないでしょうか。

その定石に反して、完全に間違ったまま定着してしまったのが「ファラオ・サンダース」。どう見ても、「ファロア」の方が正しいと思われます。これは何故でしょうか。ちょっと推理してみました。

Pharoah Sanders=ファラオ・サンダース
Pharaoh=ファラオ(古代エジプトの王様)

似てます。

恐らく、サンダースが日本へ紹介された時には、古代エジプトの王様=ファラオ、というのが定着しており、そういった中でカタカナがあてられたのではないか。また消費者の側も「ファロア」よりも「ファラオ」という語に親しみがあり、すんなり受け入れたのではないか、と推測されるのです(昔は「大エジプト展」があっちこっちでやってましたしね)。

ところで、そんな彼の貴重な音源を配給している会社のN氏が、"John Patitucci"というベーシストの名前を「ジョン・パティツッチ」でも「パティトゥッチ」でもなく、いつも「パティトゥイッチ」と発音しているのが気になります。

つらつらと考えながら書いているうちに長くなってしまった!一時間以上!!きゃー!

大作主義#2

必ずしも「長い曲=大作」というわけでは無いでしょうが、大作と聴いてまず思い出してしまうのが「元祖引きこもり宅録君」ことマイク・オールドフィールド。映画「エクソシスト」のテーマ曲としてそれはもう有名なデビューアルバム「チューブラー・ベルズ」は、映画の影響でイントロばかりが注目されますけれども、このアルバム自体は例のフレーズから始まるA面一曲、B面一曲からなる超大作。これを19歳の少年が一人で30もの楽器を操りつつ、シコシコと宅録したっていうんだから凄いです。おまけにスタジオにこもり過ぎて自閉症になってしまったとか。ケルト、アイリッシュの音楽を織り込みつつも、全体に流れるのはイギリス的なドロドロとしたバロキシズム…どうしてこう、イギリスの音楽って爽やかに行かないんでしょうかね。そこらへんがタマラないとも言えますけど。この辺りのイギリス的「暗さ」は、リック・ウェイクマン時代のイェス等、同時代の「イギリス歴史回帰系プログレッシブ・ロック」に共通してます。

そのオールドフィールドが90年に満を持してリリースしたのが「アマロック」というアルバム。60分を超える大作はCDだからこそですが、このCD、本当に正味一曲で、途中区切られても居ません。「38分30秒あたりの展開がカッコいいんだよねー」なんて聴こうとしても、CDプレイヤーの早送りボタンを押しながらジッと待たなければならないという挑戦的な作品です。ただ、CDを入れ、プレイヤーの表示が「1 63:00」を示す瞬間は圧巻で、それだけでもこのCDを買う価値があるかもしれません(嘘です)。知ってか知らずか、音楽そのものでもなく、ましてやジャケットやスリーブですらなく、CDプレイヤーの液晶で作品に対する気合を表現する、という離れ業をやってのけています。

CDには、確か74分くらいの音楽を収める事が出来たと思いますが、このフォーマットは、ソニー社長の大賀氏(当時)の「やっぱベートーベンの第九ぐらいは入んないとマズいんじゃない?」という意見を受けて決められたもの。ですから、CDというメディアの特性を最大限に引き出すためには、74分に出来るだけ肉薄するのが第一条件です。

マイク、次はDVDを音楽で使い切ってくれ!MP3で!

大作主義#1

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久しぶりに、音楽の話も書いてみたくなりました。

おがたさんの日記で、「パット・メセニーの新作が凄いことになってます」とのコメントがありました。幼少のミギリからクロスオーバーに慣れ親しんで来られたおがたさんが言うことなんだからそりゃ間違いないでしょう、それは是非聴きたい、と思っていましたが、今回の帰国時にやっと聴く事が出来ました。

全体の構成は「オープニング」から始まって「パート3」で終わる組曲になっていて、全部あわせて68分の大作です。ふと口ずさんでしまうくらい単純かつフォーキーなメロディーを、色々な角度から光を当てて料理していきます。膨らませる一方ではなくて、時にはしぼませてみたり、ぶつ切りにしてみたり、千切りにしてみたり、甘辛く煮込んでみたり。その全てが緻密に計算されていて、恐ろしく完成度の高いアルバムになっています。パット・メセニー・グループ自体とんでもないバカテク集団なので、当然、大変テクニカルな演奏でもあるわけですが、それがムリ・ムダ・ムラなく全体に溶け込んでいます。「これ聴いちゃうと、そこらへんのニューエイジなんてアホらしくて聞いてらんないよね」なんて、一緒に聴いていたP-○ァインレコードのN氏と話していました。

いきなりジャズの話になりますけど、ジャズでは、テーマのパートから始まり、次に各自の即興パートがあり、テーマでおしまい、という全体構成であるのが普通です。これを最大限に引き伸ばし、最大限に解像度を上げたような印象も受けます。そういった意味ではジャズの延長線上にあるのかもしれません。でも、このクリアーな音世界に、濁音が二つも入った「ジャズ」なんて言葉は似合わない。クロスオーバーという言葉はどうでしょう、それはそれでこの壮大さが伝わらない。

やはり、「メセニー節」としか呼べませんね。

PS CDジャケットのアートワークも、ムリ・ムダ・ムラの無い大作になっています。特に珍しい素材を使っているわけでもないのに「普通にカッコよ」く、また、メセニーの世界をビジュアル的に表現することに成功していると思います。

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