October 24, 2008

建材城

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スケルトン/インフィルという言葉がある。ざっくり言うと、建物の構造部分と内装を別々に考えて、内部を必要に応じてシャカシャカと入れ替えた方が便利なんじゃないの?という話で、以前日本でよく聞いた言葉だ。だが、中華圏では、そんな事わざわざ言わなくてもスケルトン/インフィルの考え方が浸透している。設計作業も、施工も、契約も、たいていは「建築」と「内装」がガッチリ分かれていて、例えば外壁の材料が内部にまで入り込んでくる場合には、とっても苦労する。

マンションもコンクリート剥き出しの状態で引き渡される。もちろん、みんながみんな、インテリアデザイナーに頼むわけではなく、持ち主が自分で内装を行う場合が多い。そのためのアンチョコ本もいろいろ出版されているし、会社によっては「マンションの内装監理休暇」みたいなのも認められているらしい。つまり、「今日はペンキの色を決めなきゃならないんで早退します」なんて理由が堂々と通るということ。

であるからして、お客さんも建材やデザインにとっても詳しい。よって、インテリアデザインを名乗るからには、よっぽど目立つ事をやらなきゃならんというプレッシャー生まれ、あげくの果てに目がチカチカするような「やりすぎ感」ムンムンの内装が街の至る所に生まれてくると言うわけだ。

もう一つ。中国人は基本的にカタログを信用していない。カタログの写真なんて嘘っぱちだと思っているところがあり、決定するためにはサンプルを確認しなければ気が済まない。全部の材料や設備をいちいちサンプル請求するわけにもいかないので、建材を一覧できる場所が必要になる。そうして生まれたのが「建材城」と呼ばれる建材市場だ。ココで内装業者に建材を買い与えて、作らせるという寸法だ。

内装の仕事では、少なくとも数回は建材市場に足を運ぶことになる。最近行ったのは、城外城という家具中心の市場。北京最大級の規模を誇る。

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オフィス用の椅子の店。一番手前の列のパイプ椅子は2000円程度。「オフィス用家具」だけで数万平米あるので、たいてい一つくらいは「許せる」デザインのものが見つかる。有名デザイン家具の「コピーっぽい」製品もかなりあるが、ここでは、そのものズバリのコピーは殆ど見かけない。

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うーん。良い線行ってるけど、どっかで見たような…

投稿者 tofuku : 02:31 AM

October 12, 2008

上を向いて

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「VIP碁会所」と呼んでいる物件も、もうすぐ完成しようとしている。まだ膜は取り付いていないが、光の効果も期待どおり行きそう。もう少しすればキチンと写真撮影できるので、詳しい話はその時にでも書こうと思う。

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天井の設計に注力している。たいていの場合、天井は設備の縄張りだ。あなたのオフィスの天井を見上げれば、蛍光灯、非常照明、空調の吹き出し口、煙感知器やスピーカー…などが散らばっている事だろう。中国ではこれにスプリンクラーが加わり、現場ではこれらの配置の調整に四苦八苦することになる。

でも、逆にいうと、天井ほど将来的にオリジナルに保たれる部位もない。床は家具やカーペットが置かれるし、念を入れて家具のデザインをコントロールしても、そのさらに上に変なモノが置かれてしまったら元も子もない。壁だって汚れるし、地図やポスターが貼られるかもしれない。…でも、天井をいじくる人はあまりいない。この物件ではそのへんを割り切って、天井>壁>床>家具の順番で重きを置いている。多少変なモノを置かれても、それに負けないような強度を天井に持たせた。

インテリア・デザインでは、通常は家具の設計や選択に注力するのだけれど、これに関して言えばあまり頑張っていない。デザインされたカッコいい家具も良いが、使い慣れた普通の家具、たとえばパイプ椅子と会議用の長机を並べるだけでも、まあいいかと思っている。何せ「頭脳スポーツのための体育館」だ。体育館の設計者が、選手のラケットやシューズに何も言わないのと同様に、使う道具にあれこれ言うべきでないんじゃないか。もちろん、施主から頼まれた場合は、話は別だけれど。

投稿者 tofuku : 05:12 PM

September 30, 2008

計画は壁の上で

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何度か登場させてきたこの写真。flickrに載っけていると、時々「使わせて欲しい」という連絡がくる。

実は2006年から、イギリスの総合建築/都市エンジニアリング・コンサルタント企業、Arup内のプロジェクトチーム"foresight"が編集した教育ツール"Drivers of Change"にも使われている(一気に書いてみたが、長い…)。

教育ツールといっても見た目はただのカードセット。未来の都市/建築/生活にまつわる問題点や疑問が一枚づつカードに分けられ、表には写真と概要が、裏には関連する図表とともに解説されている。企業の戦略立案、ブレインストーミング、研修などの使用のために開発されたとか。ちなみにこの写真は、「アーバニゼーション(都市化)/交通」の項にある。

最新版の"the rainbow set"を1セット送って貰ったが、内容はさすが頭脳集団Arupの面目躍如といったところ。デザインもカッコ良く、企業エグゼクティブの机の上の飾りとしてもグッド(おいおい)。

実物が手元に来ていたのでとっくに売られているものと思っていたが、発売は2009年春からなんだそうで。出版元は(たぶん)スペインのGGことGusutavo Gili社から。

で、カード。

アメリカのサスペンス・ドラマ、例えば24とかプリズン・ブレイクを見ていると、壁の上に写真やらスケッチ、新聞記事、表、などなどを壁一杯に貼って、それらを動かしながら計画を練るシーンがしばしば出てくる。日本でも、「仕事術」系の本では、必ずと言っていいほどカードやポストイットを使った情報整理法が紹介されている。断片的な情報を小さな紙切れに入れ、それらを組み合わせて新しいアイディアを得ようとするのは、そんなに新しい話ではなくて、例えば「知的生産の技術」で梅棹忠夫氏が紹介、1970年代の日本で大ヒットした「京大カード」や「スクラップブック」なんかもそうだろう。

そういや、生前の父親の書斎も新聞の切り抜きやカードで埋め尽くされていた…。並べているのはついぞ見なかったけれど。当時の「知的になりたいヒト」たちはこぞってカードを買い求めていたらしい。

最近のオフィスでは、色んなものが貼れるように、壁を全面コルク貼りとしたような会議室も見かけるようになっている。そんな「紙切れ並べ型」のプロジェクト・スタイルが復活して来ているのは、コンピュータの浸透が大きいんだろうな、なんて思っている。僕だって、今話題のコンピューターと今話題のインターネットを使って、世界の片隅で今話題のデザインをやっている一人だけれど、コンピューターというやつは一覧性に欠けていてどうにも具合が悪い。一度に全部ひろげて見たい時ってあるでしょう?その欲求不満が、オフィスの壁へと向かって行っているのだろう。

いま自分のオフィスには大きな壁はないけれど、ゆくゆくは、なんでも貼れて、なんでも書ける大きな壁が欲しいなと思っている。

いつのことになるやら…

知的生産の技術 (岩波新書)

投稿者 tofuku : 06:59 PM

September 26, 2008

中国の真空管アンプ事情

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半年を費やした中国オーディオ調査、今日でひとまず完結、の予定。

アンプとスピーカーが一通り揃い、ホクホクしながら聴いていたら、アンプの調子が悪くなってしまった。どうやら、酷使しすぎたのと、変圧器にトラブルが発生したのが原因のようだ。週末はプロのレコーディング・エンジニアがスピーカーを試聴しに来てくれるというのに…というわけで、今のアンプは今後ゆっくり修理/改造をすることにして、タフな中国製アンプを新たに購入することにした。予算は思い切って2万円。オーディオの値段としては安いかもしれないが、中国では平均月収にも匹敵しようかという大金だ。金銭感覚が中国化している僕にとっては、まさに清水の舞台から飛び降りる思いである。仕事にフィードバックできる可能性も皆無で、自分を納得させる理由も見つからないし。

「世界の工場」中国にとって、作っていないモノなど最早ない。高級オーディオも然りで、だいたい、ケーブル1本にお金持ちが数百万出してしまう利益率の高い世界を、商売に目ざとい中国人が放っておくわけがない。

前にも書いたように、中国ではいまだに真空管を製造している。有名なのは元国営企業の「曙光」、オーディオ専門で成功した「Full Musuc / 天津」、イギリスでチェックする事で高い付加価値をつけている「Golden Dragon」など。電化製品の生産が盛んな中国の南方では真空管アンプも沢山作られている。「AudioSpace」、「Cayin」などは特に有名で、日本にも輸出・販売されている。ただし、中国国内の数倍の価格でね。他にも、日本に代理店を持たないアンプメーカーが乱立している状況のようだ。

アンプメーカーがなぜ乱立するのか、といえば、「基礎技術が低くて済む」というのもあるだろう。高精度のマイクロチップがあるわけでもない。高い工作機械が必要なわけでもないし、クリーンルームだって必要ない。作ってみて、音がイマイチだったらトライ・アンド・エラーで改良してゆけば良い。そして、その作業に必要な人件費は安い。中国は、「そんな高い技術力がなくても、マンパワーをかければなんとかなりそう」な製品にめっぽう強い。このニッキで何度か取り上げた機械式腕時計もそう(「なんとかなって」いない製品もかなりあるが)。自分自身の設計にも、その中国の特性を生かそうと絶えず考えていて、最近の「木とプラスチックのパーティション」もその一つである。

北京の、女人街というところにある「中古電気市場」。薄暗く湿っぽく、そして熱気に満ちているアジアン・バザールの中に、真空管アンプを売る4畳半程度のブースがある。壁にはカラヤンとケニーGのドでかいポスター。店主のオバさんは、その片隅で自作のアクセサリーを売っている。友人達と一緒に、オバさんに片っ端から試聴させてもらい、悩んだ末にこれに決めた。

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EL34という真空管を使ったA級プッシュプルアンプ、1980元(約3万円)。勢いに乗って予算オーバーしてしまった。メーカーはYaland(雅燃)といって、まだ世界展開の途上にあるようだ。余裕を感じるパワー感。造りもしっかりしており、デザインも悪くない。そして、中国では珍しい箱付き・1年の保証書付き!驚いていたら、オバさんに「ウチは正規代理店だからさ!問題あったらいつでも持ってきな!」と自慢された。なんちゅうショボい正規代理店だ…

オバさんは、よく日本人のオジさんが来て、いくつもアンプを買ってゆくよ、と言っていた。オーディオファン/音楽ファンの方、中国ミヤゲに真空管アンプはいかがでしょう。日本で買うより明らかに安い。但し、たっぷり試聴して納得してから買いましょう。

そして、真空管アンプは重い事を忘れずに。買ったアンプは17キロもある。エコノミークラスは20キロまでで、まあ8キロくらいのオーバーなら多めにみてくれるから…事前に計算しておいたほうがいい。

投稿者 tofuku : 09:40 PM

September 24, 2008

構想2ヶ月、製作3ヶ月

真空管アンプで挫折してしまったのは今年の春頃。いや、挫折というべきでないな。転進したというべきだな…大本営発表みたいだけれど。

転進先はバミューダ沖ではなく、これ。

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スピーカーの設計・製作だ。スピーカーというのは、ユニット(磁石がついてて電気で震えて音を出す部分)と、エンクロージャー(箱)の2つからなる。そして、その箱の形や素材が、音質に大きな影響を及ぼす。ユニットの方は余程のマニアでなければ作れない精密機器だけれど、箱の方ならなんとかなりそうだ。

「日本スピーカー自作界」は、なかなかに奥が深い。音楽/オーディオ評論家の長岡鉄男氏、という方が最も尊敬されていて、彼は生涯に600種類のスピーカーを設計・製作したという。遺された図面や著作は今でも書店で買える。パーツは、「日本スピーカー自作界のメッカ」こと秋葉原のコイズミ無線に揃っている。日本に帰った時に一度行ったのだけど、仕立ての良いスーツをピシッと着た、会社ではそこそこ高い地位に居るであろうオジサマ達が数人居た。日曜大工がてらスピーカーを組むんだろうか。

長岡大先生の著作を参考に、設計を始めてみると、これがまた結構分かりやすいし楽しい。音を形にするというんだろうか、音の流れや反射を考えながら箱の内部空間を設計するのはなんだか建築的な作業でもあった。職業柄、空間を図面化するのは得意である。生まれて初めて建築をやっていてよかった、と思った。冗談です。

一緒に仕事をしていた内装屋の親方を「内装なんかやっててもこの先儲かんないぞ!スピーカーの箱なんかどうだ!下手すりゃ箱だけで数万元で売れたりするんだぞ!」と、まあ嘘ではないけれど一般的でもない例を引っ張りだしてだま説得し、2種類のエンクロージャーを作ってもらった。「現場がある時についでに作るから」と2ヶ月以上待たされた。

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上の写真はバックロード・ホーンと言うタイプ。中にホーンのような音道を組み込んである。下のものはバスレフというタイプ。作ったばかりの時は中低域がモコモコしてしまっていたが、スタイロフォームの塊を中に入れたり、中のグラスウールの位置を調整するうちに改善されてきた。いろんな人に聴いてもらったけれど、下の方が評判が良い。僕個人は上の奴を気に入っているが、確かに少々クセがある。

まあどちらも、総予算2−3万円で作ったスピーカーの音とは思えないのは確か。そこらのオーディオセットには負けない…と思うんだけど。


世界でただひとつ自分だけの手作りスピーカーをつくる


長岡鉄男のオリジナルスピーカー設計術 基礎編

投稿者 tofuku : 06:30 PM | コメント (3)

September 23, 2008

ついに、そっちへいってしまったか。

東京に居る頃は毎週のようにCDなりLPなりを買い込んでいたが、中国生活が長くなるにつれ、帰国時にもあまり買わなくなった。大抵の曲はiTunesで買えてしまうし、多少マニアックな曲も「日本が世界に誇る音楽バイヤー」N氏がサンプル盤をくれる。今の僕のiPodの中は貰ったPヴァ○ンレコードの曲と、iTunesで買ったメジャー曲がひしめいている。

で、最近の僕の音楽生活はドコに向かっているかというと、これ。

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真空管アンプ。最近は、日本でも真空管が静かなブームなんだそうで、僕自身もそれに乗っかってしまった。なんで今真空管なのか?は日本の流行ウォッチャーの方に分析を任せるとしても、自分の個人的な理由もある。「いま、(一応)共産圏にいるから」だ。

「静かなブーム」のおかげで、今でこそ真空管を見る機会は増えているけれど、ちょっと前まで一部の好事家だけが持っている「高級オーディオ」の代名詞のような存在だった。先進国がトランジスタに移行し、真空管の製造を止めてしまう中、シコシコと作り続けていたのは共産圏の国々だけだった。今でも作っているのは、中国、ロシア、ポーランド(?)それくらいらしい。

って事は、高級オーディオが中国だったら安く作れるってことじゃん!と思い、とりあえず手始めにキットでも作ってみるか、とエレキットのTU-870というモデルを購入して北京まで運んだ。

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中学生以来のハンダ付け。ヘタクソ。2万円弱と、このキットは素晴らしく安い(最近廃番になり、25,000円程度の後継モデルが出た)。僕は即席のオーディオファンなので、音の善し悪しはイマイチよく分からないが、特に不満はない。一家に一台の名器といってもいい…かも。

完成後、中国でどうやって作るか考えるべく、いろんな本に目を通してみたけれど…全然分からない。高校生の頃、物理の中でも特に電気が苦手だった事を忘れていた…コンデンサーとか、電子が貯まって帯電するのは分かった、でもなんで帯電しなきゃいけないのか意味わかんない!とか思っていたのを思い出した。

投稿者 tofuku : 08:54 PM | コメント (3) | トラックバック

December 04, 2007

ネツケ

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ご無沙汰してしまいました。仕事が区切りを迎えており、忙しい毎日です。

秀水市場という北京のオミヤゲマーケットで見つけた小さな木彫りの彫刻。獅子(もしくは犬)の顔やシッポが長さ5センチくらいの楕円形のボディに刻み込まれている。足はない。どことなく可愛らしくもあり、フリークス的なオドロオドロしさもある。そんなデザインのものを選んだ。

完成度は遠く及ばないものの、日本の根付(ネツケ)と呼ばれる伝統工芸品に似ている。根付とは、キセルや印籠を帯に留めるための留め具のようなもの。粋でユーモラスな意匠が施されたものが多く、蒐集家も多いそうだ。江戸時代の携帯ストラップ的存在とも言える(漫画「ギャラリーフェイク」のウケウリで恐縮です)。

この中国版根付も、胸の部分に穴が明いていて、紐を通す事ができる。これが果たして中国の伝統的な小物か、オミヤゲ用に作ったものなのかは不明。店頭でのバリエーションの多さ(一つとして同じものがない)や、彫刻の線のクセ、木目への気の使い方などから、装飾家具の指物師が、余った材料を使って手すさびに作ったものなのではないかと推測する。ついでに売ってお小遣いを稼いでいるのではないか。

まあ、紐を買って来て、携帯ストラップとして使ってみよう。

売り子が提示した値段は95元(約1500円)、それを30元(約500円)まで値切った。これはかなり頑張ったぞ!と思い、中国人に「これいくらだと思う?」と自信たっぷりに聞いてみたところ、「うーん、15元くらい?」とか「俺は10元以上は出さないな」なんて答えが返って来た。完全な外国人価格で買ってしまった。いや、外国人だから仕方ないんだけれども、中国人との交渉はかなりできるようになって来たなと自信を深めていたところだったのでちょっと悔しい。まだまだ修行が必要だな。

買った秀水市場は、観光スポットとして有名で、いつも外国人であふれ返っている。売り子には、英語、韓国語、日本語、ロシア語を流暢に話す子が少なくない。ブランド品のニセモノが横行しており、当局が何度も引き締めを図っているが、そこはシタタカな中国人、ハイそうですかとなる訳はなく、店はあの手この手を駆使してニセモノを販売している。ブランドに詳しい女性に聞くと、ココで売っているコピー品は所詮はB級品で、もっと品質の良いものはアンダーグラウンドで流通しているらしい。ここは元々はシルクの市場だったので、シノワズリーなジャケットやシャツ、スカーフなどを買うのが良いと思う。可愛い柄のものが沢山ある。

ギャラリーフェイク (5)

投稿者 tofuku : 02:26 AM

October 16, 2007

1ま~い、2ま~い

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以前の事。

北京から日本にもどり、職場に顔を出したら、「何、また新しいガジェットを買いに戻ってきたの?」とからかわれた。確かに、その時のカバンの中にはノートパソコン、デジカメ2台、携帯2台、電子手帳、iPodにPSPやらがギシギシと詰め込まれていた。でも、本人としては仕事に必要だから!と購入したモノばかりだ。いや、正直、ちょっと必要ないものも含まれているけれどね…仕事に全く使えないとは言いきれない!モノばかりだ。力強く言ってみても苦しいな。

ところで、夜、眠れないとき(僕は滅多にないけれど)や、電車の中で手持ちぶさたな時、皆さんは何を考えているだろうか。僕は、部屋の中やカバンの中の液晶画面の数をボーっと数えていることがある。ケータイで1ま~い、ノートパソコンで2ま~い、iPodで3ま~い…まるで四谷怪談のお岩さんのように数えていく。すると、結構あるのに驚く。たとえ、ローテク自然生活を実践している最先端ネイチャー人間だって、電卓やビデオの表示くらいは液晶やLED表示になっているだろう。

逆に、入力装置の方はどうだろう。部屋の電灯のスイッチだって立派な入力デバイスだ。携帯だって15コくらいのボタンがついている。電話、電卓、キーボード、テレビやエアコンのリモコン…挑戦した事はないが、たぶんかなりの数になるはずだ(ココで全て数えてみせないのが、このニッキの中途半端なところ)。

目覚まし時計を止めるボタンを押し、時間を確認する所から始まる、電話のボタンやパソコンのキーボードを乱打する一日。現代人はそうやって機械とコミュニケーションしながら生活している。ひょっとしたら、人間とコミュニケートしている時間より長いかもしれない。

豊かになればなるほど、家の中に表示器とボタンが増殖してゆく。文明化とは、生活の中にこれらが増えていく事なのかもしれない。為替相場の妥当性を表す「ビッグマック指数」「スターバックスラテ指数」なんてのがあるが、文明度を表す「ボタン指数」や「液晶指数」を提案したいところだ。

デザイナーが行っている努力は、そういったボタン類や表示類を整理して、洗練させている作業だ。「デザイン家電」と呼ばれるものは「えっ!スイッチどこ?」的な驚きを売りにしているものが多い。かくいう僕も、担当物件に顔を出そうとするボタンと日々格闘している…

情報の文明学 (中公文庫)

本文とは直接関係ないけれど、この本を思い出した。40年前に書かれ、今でも新鮮さを失わない予言書。読みやすい本なのでぜひ。

投稿者 tofuku : 01:54 AM

September 16, 2007

iPodなの?に…

中国製ニセiPod nano、俗称「iPodなの?」に新たなニュース。

Engadgetによると、シンセンの業者が早速新世代コピーを出してきたそうです。というわけで、先日ココで紹介したものは正式に「旧世代コピー製品」になりました。

これを見ていて、昔、台湾人の友人が「台湾のコピー技術は凄いわよ!ファミコンのゲームもプレイステーションのゲームもいくらでもコピーできる!次の課題はドリームキャストね!もうすぐ成功するわよ!(2000年当時)」と目をキラキラ輝かせながら語っていたのを思い出した。

ほとんど「民族の誇り」状態だった。

彼女の場合は中国人と一緒にされるのを嫌がりそうだけど、この画像を見る限り、コピーにかける思いには共通するものがありそうだ。中華民族のコピーに対する執念がヒシヒシと感じられる製品であることは間違いない。

中華コピー商品が放散する禍々しい執念の「オーラ」。これこそ複製技術時代の「アウラ」である!そんな事を天国のベンヤミンに言ったら…まあ、無視されるか、ブン殴られるかでしょうね。

複製技術時代の芸術

ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読 (岩波現代文庫)

投稿者 tofuku : 06:20 AM

September 07, 2007

iPodなの?

新しいiPodが発表され、さぞ日本では盛り上がっている事だろう。正直、僕も欲しい、というか触ってみたい。誰か買って触らせて下さい。

その盛り上がりに合わせて、というかその盛り上がりをよそに?、今日は中国製iPodモドキの話題を。

Engadgetのこんな記事こんな記事を読んで、中華コピーが存在しているのは知っていた。しかし、昨今は当局の取り締まりも厳しいらしく、いくら中国といえどもそんじょそこらで堂々と売られている訳ではない。こういうモノは秋葉原とかの方が手に入りやすいのかもなぁ、なんて思っていた矢先、某市場の売り子が弄っているのを発見してしまった。遠目に見ても、禍々しいオーラを放っていた。

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表面の仕上げはほぼ同じだが、止せばいいのにリンゴマークと「iPod」の文字がプリントされている。なんという脱力感。

触らせてもらうと、中国らしく、機能は色々と詰め込まれていた。スピーカー/マイク内蔵、動画対応(ファイルは良く分からない形式)、画像対応…等々。中には、カメラやFMチューナーを内蔵しているモデルもあった。もちろん、全部の機能がキチンと動くかどうかは分からない。電源を入れると、リンゴマークと「iPod」のロゴが出、ごくごく普通の(というか安っぽい)MP3プレーヤーが起動する。だからたぶんAACには対応してないしiTunesと同期するのも無理っぽい。農民を集めて組み上げさせたような製品なので、品質は到底期待できない。話のネタ程度にしかならないオモチャだと思った方が良い。

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ケースはこんな感じ。「肉薄感」がある。薄く感じるという意味じゃなくて「本物に肉薄している」感がある。「ニクウス」じゃなくて「ニクハク」だ。しつこいか。

価格は自称8GBモデルが500元(8000円)、自称1GBモデルが100元。売り子の言い値なので、交渉すればおそらく200元(3000円)、70元(1000円)程度には下がるだろう。

余談だが、こちらの記事によると、中国で一番売れているMP3プレーヤーは「魅族」のモノなんだそうだ。価格はほぼ同じ容量の(旧)iPod nanoの半分くらいで、FMチューナーやら動画にも対応した全部入りモデル。デザインもiPodを多少引きずっているがカッコよく、米国などでも人気があるらしい。

なぜこのようなコピー製品が中華圏に蔓延るのか。まだ発展途上だから、という説明もありうるだろう。確かに戦後日本のモノ作りが、精密機器だったらドイツやスイス製、クルマや家電製品だったらアメリカ製、バイクだったらイギリス製…そういった海外製品のコピーから出発した点は否定できない。でも、それでは経済的に十分発展している台湾や香港で、今だにコピー産業が盛んな事が説明できない。まだ台湾は発展段階なの?

ある中国人は「ノー・コンフィデンス」、つまり自信がないんだよ、という一言で片づけていた。そうかもしれないけれど、いつも自信満々の中国人を見ている僕としてはそれが全てとは思えない。

あるフランス人は「中国人は構造主義的な考え方ができない」と言っていた。つまり、良いデザインなり製品なりが、なぜ良いのかを根本的に問い直して要素を抽出することができない、という事だ。そりゃあ、貴方の国では構造主義はお家芸でしょうけど、構造的に考える事が創造行為の全てでもないでしょう。中国人に対する差別意識が見え隠れしていて、どうしても同じアジア人として反発を感じてしまう。中国人が構造的な考え方ができない民族だったら、どうして「構造的に面白い製品」を面白いと感じる事ができるのだろうか。良いと思ったからこそコピーしようとするのではないか。

僕は、アジアでコピーばかりが作られている現状を分析する事を通して、逆にアジアらしいデザインができるのではないかと考えている。だから中国のコピー製品には非常に興味がある。リサーチというには程遠い段階だけれども、おいおいココにも思うところを書いていきたい。

投稿者 tofuku : 09:41 PM | コメント (4)

August 08, 2007

これからはサンヨーです

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新しいカメラを買い、北京に来る友人に持ってきてもらった。サンヨーのXactiという、動画に特化したデジカメだ。まあ、今お店にあるほとんどのデジカメは動画機能があるわけで、それらに比べてこれのドコがドウ特化しているというのか?それを説明しはじめると長い割にツマラン日記になってしまうので省くことにする。知りたい人はサンヨーのHPでも見て下さい。

サンヨー製というのも気に入った。俺デジカメ買おうと思うんだけどどれにしようかな、やっぱニコンでしょう、キャノンも捨てがたいな、いやいやフジもなかなかいいぜ、ところがどうしてパナソニックも頑張ってるよ、なんて話になった時、一昔前までは、我らがリコーは明らかに蚊帳の外だった。当時他社がシノギを削っていたズーム倍率競争や画素数競争から距離を保ち、「広角」だとか「乾電池が使える」だとか、開発が面倒な割に地味なセールスポイントが災いした。

ところがそんなところにリコー渾身の製品GR DIGITALが大ヒット。広角というのもあって同業者に一気に浸透してしまった。街でリコーを携えた集団を見かけたら建築設計者の集団だと思った方がいい。おおむね収入の低い人達なので光文社系の雑誌を愛読しているお嬢さん方は近寄らない方がいい。ただでさえモテない僕としても、そういった人たちからはできるだけ距離を置きたい。

(話はそれるが、海の向こうでは、建築関係者はコダックのデジカメを使ってる人が多い。コンパクトなくせに21ミリの広角をカバーする。)

「押し目買い」を旨とする僕は、そろそろリコーは売りかな、と思い始めた。そこへ来てふと目に留ったサンヨーだった。

とにかく、動画に特化したデジカメ。逆に言うと、動画はそこそこ撮れるけれどもビデオカメラには及ばないし、写真は撮れるけれども普通のデジカメに比べればちょっと貧弱、つまり中途半端だということだ。まあでも、動画って一度は撮ってみたいじゃない?芸能人でも成功すると皆映画監督をやりたがる。きっと、動画への憧れって、人間に刷り込まれた本能のようなものなんだろう。貧弱ではあるが、少なくともそんなプチ本能をプチ満足させるカメラではある。

おっし、俺も中国を舞台に愛あり涙ありの一大スペクタクルロマン大作を撮るぞ!と一念発起し、試し撮りを始めたけれど、難しいね、動画って…皆さんにお見せできるような動画が撮れるのはまだまだ先のことになりそうです…

麻布十番祭が近づいていますね。ビザも切れるのでその頃に帰国します。当日は、麻布十番ロケを敢行予定。

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Sanyo Xacti DMX-CG65(K)

RICOH Caplio GX100 VF KIT

投稿者 tofuku : 12:40 AM

February 27, 2007

日本のテレビを中国から見る。

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北京にまたまたやってきた。職場は、まだ正月気分が抜けていない雰囲気だ。

中国駐在員の自宅では、通常、NHKの衛星放送が見られるようになっているらしいけれど、自分で探した僕の部屋には、もちろんそんなオシャレな装備はない。というか、家具も含めて、何も無い。

麻布十番の部屋を無線LAN化するついでに、ソニーのロケーションフリーを導入してみた。ものすごーく大雑把にいうと、テレビのアンテナ信号やビデオ信号を、ネット信号に変換するロケーションフリーベースステーションという機械を設置して、ネット経由でテレビを見れるようにする技術である。

面白いのは、このベースステーションに、遠隔地からもネット経由でアクセスできる点。ネット環境があれば、PSPやパソコンを使って、世界中どこからでも家のテレビも見れる…はずである。あくまで、ネット環境が安定していれば、の話である。中国は、かなり多くのネット人口を抱える国である反面、インフラとしての通信回線はとても貧弱だ。中国から見るのはかなり厳しいはずだ。

というわけで試してみた。想像よりは、かなり見れる。でも、今使ってる回線では、イライラしちゃって実用には耐えられないかな…。ネットが早い場所に住んでいる日本人の方にはお勧めです。

HD DVDプレイヤーを繋げば、それも遠隔操作できるんだそうだ。ネットは、自宅に居ながらにして、様々なコンテンツに触れる事を可能にしてきた。この技術はその逆で、自宅にあるコンテンツに外部からアクセスする。


SONY ロケーションフリーベースステーション LF-PK20


PSP「プレイステーション・ポータブル」

投稿者 tofuku : 06:55 PM | コメント (0) | トラックバック

January 23, 2007

北京でWiiもいいかもしれない

日本では、PS3やWiiの発売日に人々が殺到し、大きな騒ぎになったそうだが…僕の中では今になってPSPが盛り上がっている。年末年始に暇を持て余しそうだから…と買ったゲームソフトがきっかけになって、北京の部屋で眠っていたPSPの埃を払い、再び持ち出した。

本当に今更だけど、この機械、めちゃくちゃ使えるツールだね!仕事の画像やムービーを入れてポートフォリオ代わりに持ち運んだりとか、無線LAN経由でテレビを見たりとか、iTunesと同期させるフリーウェアを使ってiPod代わりに使ったりとか…使いようによっては可能性は無限に広がる。iPodを遥かに凌ぐプラットフォームを持ってるマシンなのに、オモチャ売り場にあるというだけでイマイチ注目していない人が多いんじゃないだろうか。

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まあそれはともかく、そのPSPの電源アダプタを日本に忘れてきてしまったため、北京のシリコンバレー/北京のアキハバラと呼ばれる中関村という所に買いに行った。通算5度目くらいだろうか。行く度に新しいビルがオープンしていて驚かされる。

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「北京のアキハバラデパート」的な存在である「海竜電子城」を中心に、6つくらいの大きなビルがあり、その中に小売店舗がひしめいている(この「海竜電子城」の前が2005年の反日デモのスタート地点となったところだ)。トータルの床面積からしたら、秋葉原に匹敵するかもしれないが、店同士の品揃えは似通っているので、品種はさすがに敵わないだろう。ここは、北京の中心部からかなり離れた場所であるというのに、凄い人波だ。

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中の蛍光灯が切れていて「アタック25」状態。果たしてその人物の名は!?

答えは、道行く北京人に微笑みかけるエビちゃん。彼女も北京に進出していた。本人はきっと知らないだろう。

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日本のPS3/Wii発売日騒ぎでは、行列の中に転売目的の中国人が多く居たという。そうやってかき集められたゲーム機達が、ここに流れ込んでいる。転売されてきたものであるからして、保証書のハンコは日本の小売店のモノが押されているようだ。どのみち日本の正規サポートは受けられないので、買い求める中国人にとってはどうでも良い事かもしれないが。

お店を見渡してみると、どこもPS3はもちろん、Wiiの在庫も持っているようだ。日本で手に入れられなくて困っている方は、北京で買うというのもあるかもしれない。逆並行輸入、とでも言うんだろうか。

肝心の価格であるが、地元の人たちに値段を聞いたところによると、日本での価格より1~3割高い程度のようだ。日本で人を使って買わせ、中国国内に持ち込む手間を考えると、驚くほど安いと言えるだろう。日本へ逆に持ち込んだとしたら倍ぐらいの価格設定をしないと割に合わないと思う…どうやら、かなり薄利多売のビジネスのようだ。

ちなみに、普通の中国正規品(と思われる)デジカメも日本より1~3割程度高い。

投稿者 tofuku : 02:44 AM | コメント (5)

November 01, 2006

ショッパーズ大国

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11月1日~10日の間、東京へ戻ります。文化の秋だけあって、イベントが目白押し!できるだけ色々な所を覗きたいと思っています。皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。

帰国時の最大の楽しみは買物。東京がなんといっても凄いのはそこにあるその商品量、特にそれらへのアクセスとブラウジングのしやすさだ。東京は世界最大のショッピング都市だと思う。世界最安でないのが惜しいところだ。

中国の中産階級は、かなりの購買力をつけてきている。将来、商品の種類や量が東京のそれを凌ぐ日が来るかもしれない。でも、新宿や渋谷のように、徒歩圏内に世の中の全てのモノが納まっているような状況が生まれる事は想像しにくい。

電化製品。最近は、施主や現場担当者などから、買物を頼まれる事が多い。デジカメやらメモリースティックやら…これも立派な仕事だよな…と思いながらチョコチョコと自分の買物もしている。ヨドバシカメラの「何でもある感」は凄い。

本やCD。夜中に青山ブックセンターやツタヤを徘徊して雑誌や新刊書をチェックする。欲しい本はアマゾンで予め注文しておいて受け取る。CDについては頑張ってタワレコに行く時間を作る。

オモチャ類。何か一つは買ってしまう。前回の帰国時は、「ほら、模型に使えるかもしれないじゃん!」と自分に言い訳しながら、「デザイナーズチェア・ミニチュア・コレクション」というのを全種類ピン子買いしてしまった。一部のインテリアショップやミュージアムショップではより精巧なミニチュアを買えるが、これはチャチにできている分安い(それでも1個500円は高い)。

余分に一セット買って北京に運び、施主やローカルに配ったら、案外喜んで貰えた。

まあ、中国製なんだけどね…

中国製のモノが日本に溢れかえっているのに、中国では買えないという不思議な現象がある。「これって単なる運動エネルギーのムダだよなぁ」などと、運びながらいろいろ考えてしまった。日本という国が、モノに対してとてつもなく強い吸引力を持っているお陰で、中国にモノの真空状態が生じている。その真空状態にガバッとモノが流れ込もうとしている、今はまさにその瞬間であると言えるだろう。

Design Interior Collection DESIGNERS CHAIR VOL.1 BOX

Design Interior Collection DESIGNERS CHAIR VOL.2 BOX

Design Interior Collection DESIGNERS CHAIR VOL.3 BOX

投稿者 tofuku : 02:27 AM | コメント (2)

October 16, 2006

ミニ

この前、15年間付き合ったあいつと別れた。

ぷぷっ。ちょっとカッコつけて書き出そうとすると、30代オジサンの加齢臭がにじみ出てしまう。端的に言うとイヤラシイ。まあともかく、このニッキでも度々触れたミニクーパーを処分することにした。

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納車されたのは、15年前のある残暑の日。

この車のアクセルやクラッチはクセが強い。ディーラーで引き取って帰ってくる途中、慣れない運転に悪戦苦闘していた。その道中、父が助手席でガックンガックンと揺さぶられながら「このまま、ズッと長く乗り続けて、クラシックカーにしような」と言っていたのを思い出す。購入代金は、大半を父から借りた。就職したら返すという口約束だったが、返す前に父は突然他界してしまった。

以前勤めていた大企業を退職した時や、父の死後に僕自身がトラブルに巻き込まれた時など、様々な方から「車は処分して身軽になったほうがいい」とアドバイスを頂いた。それでも今まで頑固に所有していたのは、この車が半ば父の形見になってしまったように感じられていたからだ。

でも、この2年間、全く乗らない日々が続き、遂にギブアップしてしまった。殆んど乗らない車に対して、車検代や税金を払い続けるほどの余裕はないし、もしあったとしてもお金はもっと違う所に使いたいと思うようになった。きっと、父も許してくれるだろう。

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車を保管していた名古屋から、引き取ってくれる東京の工場まで、最後のドライブ。途中で写真を沢山撮った。

人をたくさん乗せて遊びに行った。この狭い車の中で何泊したか数知れない。毎週末のように、楽器やDJセット、レコード類を満載してイベントに向かった事も思い出される。この車を引き取る人にとってはいい迷惑だろうが、沢山の思い出がつまっている。

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自動車工場にて。左はオースチン・ヒーレー・スプライト・マーク1、右はジネッタ。こういう車、絶対中国のお金持ちは欲しがると思うんだけど…今、中国への輸入について、いろいろ調べている。


…とまあ、いつになくおセンチなニッキになってしまったけれど、実は最近、バイクの免許を獲った。買うのは当分先の話になるだろうが、色々なメーカーのサイトを見てはワクワクしている。

投稿者 tofuku : 12:09 AM | コメント (7)

September 07, 2006

突然秋&手帳

この1週間、突然涼しくなった。というよりも、肌寒い。存在しないとしか思えない春、過酷と言うほかない夏と冬。北京において唯一まともな季節、秋がやってきた。9月から10月の初めまでは、一番過ごしやすい季節で、街も美しい。10月後半からは一気に冬に突入してしまう。みなさん、北京に来るなら今ですよーっ!

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(写真は冬の風景)

来年の「ほぼ日手帳」の販売が開始されたと聞いて、先ほど、黒色カバーを予約した。去年までPDAを長く使い続けていたせいか、手元に沢山の情報を持っていないと不安になる。そんな僕にとっては、何でも書き込めるこの手帳はいい。欄外の、なんとも気恥ずかしい「ひとこと」が無ければもっと素晴しいと思うのは、僕だけだろうか。会議で、中国人同士の議論が白熱し、僕の中国語ヒアリング能力を遥かに超え、ローカルも通訳する気を喪失し、置いてけぼりを食らっている時などにボンヤリと読んでいたりするけれど…これこそ、製作者の思うツボかな。

今までの手帳を見返してみて、日本滞在時と中国滞在時の書き込みの量の違いに驚いた。もちろん、中国の時の方が多い。日本と中国、忙しさはそれほど変わらない。むしろ私用もこなさなければならない日本滞在時の方が忙しいくらいだ。それだけ、中国では予想外の事が起こっているという事だろう。

これから年末に向けて、手帳ビジネスが盛り上がっていくんだろうな。去年までは「成功手帳」ブームが巻き起こっていた。「成功しよう!」というモチベーションの持ち方に反対はしないし、良いことだとは思うし、僕だってできれば成功したい。去年はそのメソッドに「日本人」を読み取り、共感すらしていたけれど、でも何か、前向きすぎる気持ち悪さを感じはじめた。みんながみんな、成功するためのマニフェストを手帳にカリカリと書き付けている社会って、気持ち悪くない?

これも、最近の一般ピープルの心境の変化なんですかね?ライブドア事件の影響なのかな?だとしたら、「夢はかなえないかもしれないけれど毎日を楽しくする」という「普通の」目標を掲げた「ほぼ日手帳」は、今年はもっともっと売れるでしょうね。「背伸び」の時代から「等身大の私」の時代へと、再び揺り戻されつつある?

年末に向けて書店の手帳コーナーは充実していくのだろうけれど、今年はあるのかな、あの「建築家手帳」。…たしか彰国社から出ていたと思うけれど、検索しても新日本法規出版の「建築士手帳」しかヒットしない。企業で配られるような黒手帳に、金文字で「建築家手帳」と書かれている。中身は方眼主体で、巻末に申請手続きの手順だとか、法規だとかが載っていた記憶がある(来年版はやたらと構造関係の記述が充実してたりして)。どう見ても今どき売れそうに無いけれど、売られているからには毎年買い求めているベテラン建築家がいると言う事だろう。「フランクリン・プランナー」だとか「ほぼ日手帳」のようなオシャレ実用的手帳が氾濫する中で、コレを使い続ける若手建築家、というのもカッコイイかもしれない。やらないけど。

まあでも、今年はまだ、3分の1残っている。残りをがんばるのが先というものだろう。

僕も、手帳に書き付けた目標を達成するべく邁進しよう。

って、オマエも成功手帳作ってたのかよ!

投稿者 tofuku : 10:06 PM | コメント (3)

September 05, 2006

ヘルメットその後

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先日の続き。10日ほどで黒いヘルメットが出来上がって来た。なんと!指示したとおりに出来ていた。思い出す限り中国で始めての経験。当たり前の事が、当たり前に出来るだけで幸福な気分になる…糸井重里的レトリックだけど、中国ってある意味ハッピーな所なのかも知れない。

施主に見せる。「カッコイイ!」と好感触だが、欲しがりはしない(欲しがるだろうと思って余分を見込んでおいたのに)。カッコいいけれど、現場で一番権力を誇示できる白ヘルメットから換えるほどではない、ということだろう。まあ、炭鉱労働者の色だしね!

工事写真を撮る必要があったので、早速被って現場に赴く。黄と赤のヘルメットの中に、突然現れた黒色ヘルメット。工人(ゴンレン)達の視線が集中する。現場に入る度にガン見される女性達の気持ちが、ちょっとだけ分かる。

訝しげに見ていた一人の黄色ヘルメットが近づいてきて、「おまえ、どこの単位(職場)のモンだ?」と聞く。ニッコリ笑ってヘルメットを指差し「建築師だ、黒色ヘルメットは建築師の意味だ」と答える。「ああ?ああ、そうだったな。気をつけろよ」

ウソつけ! でも、一人PR完了。

黒色=建築師が浸透するまでの道のりは長いなぁ。

来年の夏までには、オリジナルTシャツを作ろう、と思う。自腹を切って関係者みんなに配り、美術館完成後にミュージアムショップで売って損失分を回収するなんて良いんじゃないかな。

投稿者 tofuku : 09:50 PM | コメント (5)

August 30, 2006

冷蔵庫の中身

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「おしゃれ関係」の「カバンの中を見せて下さい」を意識しつつ、冷蔵庫の中をパシャリ。缶だらけ。おしゃれ関係どころか、いい歳こいた独身男の悲哀が冷風と一緒に噴き出してきました。

左から、
・可口可楽:コカコーラ、中国語の発音は「カコ・カーラ」
(ネットを一年分契約したら一ケース持って来ました…飲みきれません)

・燕京ビール
(北京で圧倒的シェアを誇る地ビール。北京オリンピック公式スポンサー)

・青島ビール
(世界的には有名だが中国国内の知名度はイマイチな感があるビール。最近は北京でシェアを拡大中。北京オリンピック公式スポンサー。普通、オリンピックの公式スポンサーは1業種1社限定ですが、北京の場合は2社が競合し、中国的な「大人の」決定が行われたそうです)

そして。

・バドワ・・・ならぬブルーダイヤモンドビール

なんか、変わった味のバドだなー。と思って飲んでいたら、バッタモンだったのね!

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これは2年近く前のカバンの中身。当時はこの小さなカバンだけで中国の地方都市に出張するくらい、カバンを小さくすることに熱意を注いでいました。ところがノートパソコンを持ち歩くようになって意味がなくなり、挫折。

投稿者 tofuku : 02:33 AM | コメント (6)

August 28, 2006

ヘルメットの色

中国の建築現場のヒーロー、「安全帽同志」(ヘルメット同志:勝手につけた名前で、正式ではありません)。
こちらは世界の建築界が注目する某現場のもの。

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以前に紹介したモノよりもチョットだけ凝っていて、ヘルメットにゼネコンのロゴがついています。さすがというかなんというか。

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現場には、2・3週間に一度は誰かしら見学にやって来ます。私、そしてローカルスタッフ3名に対して、ヘルメットは一つしかないので、来客の度にヘルメットの確保に奔走する事になります。先日、他の事務所が現場見学者用にオリジナルのヘルメットを用意しているのを見て、当現場でも設計者用のヘルメットを作る事にしました。

ローカルに聞いてみると、ヘルメットの色は属性を意味しているんだそうです。

・白:施主、施工管理会社(CM)
・黄:ゼネコン(元請)
・赤:タワークレーンなどの重機従事者
・青:下請


…設計者用の色が無い!

中国の一般的な設計者は、図面を書きっぱなして現場は放置する傾向があるため、わざわざヘルメットを作るのは珍しいのかもしれません。設計者は施主直属のコンサルタントなので、あえて作るなら白でしょうが、汚れが目立つしやだなぁ…

ローカルと相談の上、黒いものを作る事にしました。ヘルメット・メーカーに発注すると、

・黒:炭鉱労働者

だけど良いの?との意見が。この先、中国において、

・黒:炭鉱労働者または設計者

となるように、PRに努めて行きたいと思います。

投稿者 tofuku : 07:16 PM | コメント (3)

July 31, 2006

ブログに色々とひっついてるアレ

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最近、「ブログに色々とひっついてるアレ」が気になっています。一般名称を忘れてしまったので「ブログに色々とひっついてるアレ」と呼ばせてください。メインページの右下にくっつけてるアレの事です。

最近、「Amazonおまかせリンク(TM)ベータ版」を付け足しました。ページの内容を勝手に分析し、おススメ商品を表示してくれるとの事で、「自分のハートにジャストミートな商品を次々と紹介してくれるなんて、まるでお手伝いロボットのよう!やっぱり21世紀はやって来ていたんだね!」と狂喜乱舞しながら付けました。

で、その紹介されている商品なんですが、この「Amazonおまかせリンク(TM)」くん、かなりビミョーかつ心温まるセレクトをしてくれます。平たく言えばバカです。

現在(この記事をポストする前)、「翻訳ウォーカー・北京 バリュー価格版」と「1級建築施工管理技術検定実地試験問題の解き方」との間で揺れ動いています。

どっちも大外れだ!このアホ!

プログラムに、毎日内容が変わる駄文にふさわしい商品をセレクトさせよういうのも酷な話ですが、(TM)を名乗るからにはもう少しマトモな選択をしてもらいたいなぁ。

ただ、この「Amazonおまかせリンク(TM)」くん、かなりの仲間由紀恵ファンらしく、内容に「仲間由紀恵」という文字が含まれていようものなら速攻で「トリック完全版」や写真集を表示しやがります。おそらく、この記事がポストされた後も、仲間さん関係の商品を5日間に渡って垂れ流す事でしょう。で、僕の方もそれを見るたびに「やっぱユッキー最高だよなあ」と思い出し、また仲間由紀恵関係の記事を書いてしまうと。そうすると「Amazonおまかせリンク(TM)」くんの方も、ほい来たと商品を表示すると。まさしく、仲間由紀恵スパイラルです。

つまりは、僕らは似たモノ同士?

で、今日は、How much is your blog worth?なるモノをつけてみました。これは、張られたリンクの数などから、そのブログに値段をつけてくれるというモノ。

さて、この駄文ニッキについた値段は!?

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はい、0.00ドル。

1セントの価値すらないと。

このプログラム、逆に言えば賢いとも言えます。

ブログをお持ちの方は、是非お試し下さい。

投稿者 tofuku : 07:28 PM

July 06, 2006

天文少年

久しぶりに連日がんばって書いています。さすがに息切れして来ました。そろそろ緩いペースに戻します。

北京―東京便はソウル上空を通ります。地図を見ると、ソウルと平壌って案外近いんですよね…明日の飛行機、地対空ミサイルでズドンとやられないか心配です。

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明日は七夕ですね。ミクシィの日記でヤッシーさんが「惑星の旅」というページを紹介していました。高画質の美しいページ。中国の貧弱なネット環境ではちょっとキツイので、帰国後にゆっくり見ようと思っています。

このページを見ながら、ああ、そういえば僕も昔は天文少年だったなぁ、と思い出しました。Newtonや学研の本を読み漁っていた無垢な少年でした。時はスペースシャトル全盛の時代。本を読みながらワクワクしてましたよ。マジで。

とは言え、よくよく考えてみると、最近宇宙への思いをすっかり忘れてしまったか、というとそうでも無いことに気づきました。最近もメガスターの大平氏のページを隅々まで読んで感動したりもしてました。氏ほどの熱意と根気はとても無かったけれど、何か子供心に刷り込まれたものがあったのかも知れません。三つ子の魂百まで、とは言いすぎだけれども。

家庭用星空投影機「ホームスター(HOMESTAR)」

買おうと思いましたがグッと我慢した大平氏監修のホームスター。去年の話題商品でしたね。買った方、是非意見を聞かせて下さい。

大人の科学マガジン Vol.9 (9)

代わりに買ったのはコレ。僅か2000円で子供の頃の夢が実現できるなんて!天の川が無いのが寂しいけれど、とてもリーズナブルでおすすめです。
中国へ持って来る時に、荷物検査で引っかかりました…なんでも、電池ボックスが怪しかったらしい…

EAMES FILMS:チャールズ&レイ・イームズの映像世界

ご存知の方も多いでしょうが、イームズ・チェアのイームズ夫妻が残した代表的な映像作品、「パワーズ・オブ・テン」は科学心と「人類みな兄弟」的なピース心を刺激する名作。Google Earth(旧Keyhole)の登場によって、漸く技術がイームズのアイディアに迫ってきた感があります。

交渉人

関係ないんですが、映画の中で捜査本部が置かれるのが杉並区立科学館のプラネタリウム。家の近くだったので、子供の頃よく通いました。懐かしい。

あまり話題にならなかった映画のようですが、あっと驚くプロットで面白いです。

写真は北京の天文館(プラネタリウム)。派手さはないですが、北京に完成済みの現代建築の中では一番クオリティが高いと思います。

投稿者 tofuku : 06:00 PM | コメント (5)

July 05, 2006

二輪免許

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7月7日から1週間ほど、東京に戻ります。宜しくお願いいたします。

実は、1月の終わりごろから、普通二輪免許を取りに自動車学校へ通っています。通うといっても、帰国時に仕事の合間を縫って1・2時間乗る程度で、そろそろ半年を経過しようとしています。今回の帰国で、時間がうまく合えば、取得できるかもしれません。

きっかけは、ひょんな事から電動スクーターEC-02を購入した事。なんだ、二輪って楽しいじゃん!でもコレ、パワーないなぁ、もっとパワーのある奴に乗りたいなぁ、と取得を思い立った次第。

北京に居る以上、実際にバイクを買うのはいつになるのかはトンと分かりませんが、暇があればバイク関連の本を眺めています。んー。悩むなぁ。

「東福さんは、やっぱフュージョンかジャズでしょう!」と言う人(=N氏)も居ますがね…

バイク乗りの人には常識みたいですが、「ツーリングマップル」というツーリング専用の地図も買ってみました。ここのワインディングは眺めがいいとか、いつ頃は紅葉がキレイだとか、そういった情報が書き込まれていて、4輪車のドライブにも使えそうです。これを眺めるのもなかなか楽しい。

地図は買った。あとは、免許を取ってバイクの駐車場探してバイクを買って出かけるだけ!準備万端!

ツーリングマップル〈1〉北海道

投稿者 tofuku : 04:54 PM

June 09, 2006

行きつ戻りつ

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ご無沙汰しました。
ふたたび北京へ行って、戻って来ましたYO!

この数ヶ月、いままで遅々として進まなかった仕事が、一気に進み始めました。それに追いまくられる毎日でした…

帰国の日。入梅した関東とは対照的に、北京は快晴でした。空気もクリーン。青空のもと、現場ではタワークレーン達がせっせと働いています。

10日間ほど東京に居ます。宜しくお願いいたします。

最近は、どこに居るかを報告しているだけのこの日記。すみません…

投稿者 tofuku : 11:58 PM

February 10, 2006

原付さんぽ

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先週は中国の旧正月休みでした。思い切って南国に逃避しようかとも思ったのですが、外せない用事がポツポツと入ってしまい、まとまった時間が取れませんでした。結局、少し時間を見つけては東京の美術館や本屋を訪ねてプラプラする…という休みの過ごし方をしました。

原美術館まで行ってきました。道中は三田、高輪といった比較的起伏の激しい所で、自転車で行くのはチトきつい。買ってこのかたコレといった活躍の場がなかったEC-02がようやく日の目を見ました。

綱町三井倶楽部、高輪消防署(写真)、高輪プリンスホテル、旧竹田宮邸などの名建築が随所にあります。さすが元祖山の手・元祖セレブ地区。目的地の原美術館だって元々実業家の豪邸だもんなぁ。

開館5分前にたどり着いたオラファー・エリアソン展。入口にはもう、10人くらいの方が待っていました。なんでも、土日は作品鑑賞に支障が出る程の人出で、会期が延長されたんだそうです。

暗闇に霧を散布して人工的な虹を作り出したり、光をプリズムを通して分解し、それを用いて美しく空間を再構成したり、一室をカメラ・オブスキュラにしたり。ダ・ヴィンチやレオナルドの時代の、「プリミティヴな科学」の現代的な再解釈とでも呼べばいいんでしょうか。子供の頃、はじめて「学研のかがく」に触れた時のような新鮮な感覚がありました。

一方で、そんな「科学」のルーツは、人々を驚かせるための「魔術」や「奇跡」であった訳です。そんな、おどろおどろしい魔術的な雰囲気も同時に感じました。古の為政者が日食や月食を予言することによって人心を掌握した事と、エリアソンがテート・モダンのホールに巨大な人工の太陽を浮かべた作品:「ウェザー・プロジェクト」によってその名声を不動のものにしたという事実は、本質的には同じ事なんじゃないだろうか。そんな事を考えました。

小ぶりですが、いい展覧会だと思います。是非。

投稿者 tofuku : 05:26 PM | コメント (2)

January 15, 2006

Flickr始めてみました。

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ちょっとテストです。"Flickr"を試しています(画像をクリックすると飛びます)。面白そうな予感はありますが、なにぶんまだ全貌が掴めていません。

お仲間募集中。やっている人、もしくはやりたい人…居ませんか?

写真は、先日の「縦並び社会」の記事に使おうと思っていたもの。ホームレスが多い一の橋公園=一の橋ジャンクション下。首都高速に縁取られた空には、六本木ヒルズが姿を覗かせます…

投稿者 tofuku : 11:44 PM | コメント (4)

January 13, 2006

ニコン撤退

ニコン、フィルムカメラから撤退へ デジカメに押され

「1917(大正6)年創業の老舗(しにせ)カメラメーカーのニコンが、フィルムカメラから事実上撤退する。一眼レフ全8機種のうち6機種の生産を順次終了。残る2機種も新規開発をやめる。デジタルカメラに経営資源を集中するためだが、愛好家やプロに愛された往年の名シリーズは姿を消す。」

業界全体がデジタルカメラにシフトしているとはいえ、日本のトップブランドが…

明らかにデジタルカメラには不向きな「伝統のニコンマウント」をデジタル一眼レフにも採用したり、往年の名機を再発したりと、比較的コンサバティブなイメージの会社だっただけに、驚きました。

デジタルカメラからの揺り返しで「フィルムカメラブーム」みたいな動きはあったけれど、「新品を買った!」という話は全然聞かなかったもんなぁ。もちろん、ニコンSとかFが素晴しいのは分かるけれど、新製品ではなくてアンティーク化した中古品ばかりに人気が集まる市場というのは、捻じ曲がっていると言わざるを得ません。フィルムカメラなんて大事に使えば一生使えてしまうものなのに、中古市場が成熟しすぎています。技術も飽和状態で、新しい製品が入り込む余地がない。それに比べると、デジタルカメラにはまだまだ伸び代があるという事なんでしょう。やはり、撤退は時間の問題だったのかなぁ。

僕はフィルムカメラに関してはニコン党です。大学生協でなけなしの金をハタいて買ったプアマンズ・ニコン一眼レフ。それを使って、何気なく試し撮りした数枚の写真が、DPE店から上がってきたときの感動を未だに引きずっています。プロみたいな写真だ!なんてキレイに撮れるんだろう!

私自身は、フィルムで撮影することは稀になってしまっているので、ちょっと寂しいなぁ、という程度なんですが、現役でバリバリ使われている方々はどういう心境なんでしょう。是非感想を聞きたいです。

投稿者 tofuku : 08:34 PM | コメント (7)

December 11, 2005

イケアがやってくる

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近くに引っ越してくるイケア。建設が急ピッチで進められています。

中国の年末商戦は旧正月(今年は1月29日頃)を狙って行われるため、おそらくその前には竣工するのではないかと思われます。ちょっとだけ、楽しみです。

投稿者 tofuku : 03:49 PM | コメント (2)

December 03, 2005

スクーター

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ヤマハ肝入りの電気スクーター、EC-02が納車されました。ネットサーフィンしていたら、ふとホームページにぶち当たり、「限定10台RIMOWAコラボレーション・モデル」の「限定10台」の文字に惹かれて抽選に申し込んだら当選し、ヤマハ関係の友人達の「当然買うべきでしょ」的な雰囲気に呑まれて購入し…そして今ココにこうしてあります。

RIMOWAというのはドイツのカバンメーカー。主にスーツケースが有名ですが、アタッシュケースも出しており、ゼロハリバートンとよく比較され(そして負け)るメーカーです。カバン全体を覆うようなリブに特徴があり、この限定モデルには、そのリブ付き金属パネルが両側に取り付けられています。

「なぜ、今、リモワなのか?」という重大な疑問が置き去りにされている点が気になりますが、そういったちょっぴりブキッチョ所 ニッチ・マーケットを開拓する精神が、ヤマハらしい。某コンピューターメーカーや某家電メーカーの商品の様な、王道のマーケティングが行われた商品だとしたら、アマノジャクな僕は買わなかったんじゃないだろうか、と思います。

二輪に乗るのは、自動車学校の原付講習以来の事で、実に15年ぶり。それはもう、最初はビクビクもんで、「なんて原付って怖いの!」を連発していましたが、数日で慣れ、今は通勤に買い物に、抵抗無く使えるようになりました。先日、広尾・西麻布界隈の坂道を走りましたが、とても楽しかった。難点は、やはり普通の原付に比べれば非力なので、大通りでは交通の流れに乗れずに怖い思いをする所です。正確には、流れに乗れないどころか、女の子原付やメッセンジャー系自転車にびゅんびゅん抜かれます。これは、単に僕がチキンだからかもしれませんけど…

デザイン的には、丸目のヘッドライトと、サスペンションをあえて一本にして、片持ち状に処理した後輪部分を気に入っています。男の子っぽいマッチョさと、女の子っぽいカワイさが絶妙に同居した、良いデザインだと思います。このリモワモデルを初めとして、色々な限定モデルが企画されて居ますが、なんだかんだ言ってもオリジナルが一番カッコ良いと言う点が、このバイクのデザインが優れているということを証明しています。うまいラーメン屋の一押しメニューは「チャーシュー麺」でも「五目麺」でもなく、「ラーメン」であるべきなのと同じです。

あと、小さいのもメリットです。おそらく都内の殆どのマンションに採用されている6人乗りエレベーターに収まるので、たいていの人は部屋まで運べるんじゃないでしょうか。最近、東京を空けることが多い僕にもウッテツケです。

押して横断歩道を渡っていたら、自転車に乗った往年のライダーらしきオッサンに「乗り心地どうよ!」と声をかけられました。僕にとっては初めての二輪なので、良いか悪いか判断付きかねます。「まあまあなんじゃないでしょうか」と答えるのが精一杯。

「へー、でもコレ高いよな、補助金返ってきても15万位するんだろ。中国行ってみな!5分の1くらいの値段でスッゴイ奴買えるよ!中国から沢山輸入してよ、売れば儲かるぜぇー!カッカッカッカー!」

と一方的に喋くって去って行ってしまいました。確かに、中国では電気バイクを良く見かけます。とはいえ、現在の中国の自動二輪車業界は完全な無法地帯なので、もし輸入しても絶対に日本では認可は下りないでしょう。

逆に、これを中国で展開するというのはありえるんじゃないでしょうか。以前にも書いたと思いますが、あふれかえるコピー商品のおかげで、特に都市部の富裕層は、案外デザインに対する審美眼が優れています。コレ、中国でも売れるんじゃないかなー、と思います。

ひさしぶりに中国から離れ、楽しい東京生活を送っていましたが、意外なところで中国へ再びリンクしてしまいました。ああ、中国が自分の体に刷り込まれてしまったのかも…

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投稿者 tofuku : 12:07 AM

November 26, 2005

買い物@東京

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戻ってきましたよ。

麻布十番に戻ると、「ほぼ日手帳」と、アマゾンで買っていた本が届いていました。ショッピングカートの中に入れたまま一年間購入を悩んだアンリ・カルティエ=ブレッソンの写真集など。荷物を増やしたくないので、在京中に出来るだけ読んで、残ったものを北京に持って行きます。

木田さんと話したのをきっかけに買った"A Propos De Paris"やはり買って良かったです。ヤラセじゃないかと勘繰りたくなるくらい、完成度高いスナップ達。ま、僕は正直、ヤラセだろうと思いますがね(問題発言)。こんなの撮れるわけ無いもん!

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実は、今回、こんな買い物も受け取る予定です。詳しくは、また後日。


ちなみに、そんな高い本ではありません。

投稿者 tofuku : 10:40 PM

November 24, 2005

めでたぃ自行車

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北京という街は、ちょっと買物に行こうにも、かなりの距離を移動しなければなりません。1年近く、徒歩やタクシーで移動をしていましたが、やっとオフィス用に自転車を買いました。

職場の近くに、「えっち美容院」に挟まれるようにして、アメリカ・デザインの折りたたみ自転車専門ショップがあります。いつも商売熱心なフッカーたちにシツコク客引きされるので、最近はここらへんに行くのが億劫です。今回も、彼女達は道を歩く僕の肩を引っつかむという暴挙に出ました。凄い握力で痛かった…。ホント、僕ってそんなにモノ欲しそうな顔をしてるんでしょうか。

…してるんだろうなー。やっぱり。

"DAHON"の折りたたみ式自転車。この自転車、日本でも売っているようですね。日本円にして2万円程度と、日本人にとってみればそう高いモノではありませんが、中国では安い自転車だと3000円程度で買えるそうなので、なかなかの「高級自転車」だということになります。

朝、マンションのエレベーター中で一緒だった人が、ひと目みて「車輪が小さいなー!面白いなー!ねえ、いくら?」とやたらと欲しがっていたのに気を良くし、そのまま工事現場へ直行して、職人達に見せました。カワリバンコに試乗して喜んでくれましたよ。

さて、自転車を手に入れたお陰で、僕の行動範囲が、以下のようにガクンと広がりましたよ!!

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とほほ…北京は、自転車ごときで太刀打ちできる広さではありません…まあでも、日用必需品の買出しが楽になっただけでもよしとしましょう。

僕の(というかオフィスの)自転車が、学校の中で抜きん出た存在かと言うと、そうでもありません。「子供に芸術をやらせよう」と授業料を払う家の子なわけですから、当然裕福な学生が多い。中には、遠目でも良いと分かる自転車に乗っている学生もいます。

例えば、こんなスポーティな自転車に乗っている子も居ます。

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ん!?

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「めでたぃモデル」出たー!!

しかもNI●E風味の怪しげなマーク付き!しかも三連発!
(「い」が微妙に小さいのもポイント)

中国語で「めでたい」は「吉利[ji2li4]」。吉利とは現代中国を代表する自動車メーカーです。そのまま使ってしまうと中国国内の商標権に引っかかってしまうので、日本語にしたのでは。

…うーむ。会社用のを買ったばかりですが、これは欲しい…

後ほど、オーナーの3人組<めでたぃ三連星>を偶然見かけ、いくらで、どこで買ったのか聞きました。約5000円との事。おみやげにいいかもなぁ。

投稿者 tofuku : 10:59 PM | コメント (6)

November 16, 2005

おもしろ角度並行尺

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PCが普及したお陰で、設計の現場で製図板を見る事は少なくなりました。いくらCADが使いやすくなったと言っても、設計の初期段階ではやはりエンピツでグリグリ描きながらアイデアを練ったほうが早い。

大抵の作業は5mmとか10mmとか、粗めの方眼紙を使えば事足りてしまうのですが、それでもたまーに、定規を使って平行線を書きたい時が訪れます。かといって製図版を引っ張り出すまでもない。そんな時に使うのがおもしろスケールです。

いや、別に「こんなシチュエーションで使おう!」と確固たる目的意識を持って購入したのではありません。以前、テレビショッピングで実演販売しているのを見て、「面白いけど、こんなの買う奴居るんかいな」と思った記憶がお店で蘇ってしまい、「こんなの買う奴」になってしまっただけの事です。それに、自分で「おもしろ」って言ってるんだもん、そりゃ本当に面白いかどうか、買って試してみたくなるのが人情ってものです。

使ってみたところ、「決して面白くは無いが、そこそこ便利」と思いました。あえて面白いところを挙げるとすれば、手描き主義者用でもパソコン信奉者用でもない、アンビバレントな(悪く言えば中途半端な)存在が面白いかもしれない。

これは中国には無いだろう、中国人に見せてやろう、と思って東京から持って来ました。案の定、中国の設計者達は面白がり、欲しがってくれました。おもしろスケールが、真に面白がってくれる人たちを得た、歴史的瞬間を見た思いがしました。

ところが、先日、学校の売店をうろついていたら、おもしろスケールが売っているではありませんか。胡蝶牌(チョウチョウ印)の「角度並行尺」。しかも日本円で140円の新商品。

あーあ。次は、北朝鮮あたりに持っていけば、面白がってくれるかもしれません…

投稿者 tofuku : 12:10 AM | コメント (2)

November 02, 2005

椅子展

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今、学校で、学生による椅子の展覧会をやっています。今ある小さな学内ギャラリーでの展示なのですが、一部の作品は芝生にもはみ出しています。「パラディーソ・コーヒー」のすぐ近くなので、買うついでにちょっとだけ覗いてみました。

美術大学内のギャラリー、コーヒー店、そして近くの芝生。文章で書くととっても素敵な環境ですけど、実際には大したところではありません。だってここは北京だもの。

学生らしい、「やっちゃった感」あふれる作品が展示されています。アイデアが光る作品が多いですが、その後のブラシアップする力量が追いついていない。仕方ないんですけどね。だって「学生」なんだもの。

写真は、その中でも洗練されていると感じた作品。ハイヒールのような形をしています。どうやって座るのかはナゾですが、彫刻としてみれば、かなりの造形力です。

投稿者 tofuku : 10:13 PM

October 31, 2005

紅旗

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紅旗[hong2qi2]とは、赤旗の意。
プロレタリア革命の象徴とも言えますし、中国の国旗のことも指すこともあります。

でこの「紅旗」ですが、製品名にもよく登場します。有名なものは、僕の知るところ3つ。

・一つ目は、中国を代表する高級車。全体のデザインは世界の高級車のモチーフを寄せ集めたような印象。北京を走り回っているタクシーにも、「紅旗」と書かれたものがあるので、同名の大衆車ブランド名としても使われているのかもしれません。

・二つ目は、ライカM型のコピーとして有名なカメラ。200台ほどしか存在せず、コレクターの間ではトンデモない値で取引されているらしい。

・三つ目は、「紅旗Linux」。Linux OSの中国版。

Linuxはオープンソースだし、日本だって成長期には各国の製品をコピーしていたような所もあるので一概に非難できませんが、あえて悪い言い方をすれば、「国の威信をかけたコピー製品」に「紅旗」という輝かしい名称が与えられる傾向があります。

今、一番注目されているのは紅旗Linux(red flag linux)でしょう。中国の莫大な人口が一気にこれを使い出してしまえば、事実上の世界スタンダードとなってしまう。壮大な計画です。

私も中国に来る時には、その紅旗Linuxを見るのを楽しみにしていたんですが、来てみれば殆んどが不正コピーのWindowsばかり。

パソコンのソフトウェアについて言えば、メーカー側は、実はある程度の不正コピーを容認している、というフシがあります。不正コピーだろうとなんだろうと、それが全員に行き渡ってしまってスタンダードになってしまう事が先決。ファイルがそのソフトウェアの形式でやり取りされるようになれば、それを使わざるを得なくなります。金については後で企業を締め上げればいい、という考え方です。

国家威信型コピーが米国威信コピーの牙城を切り崩せるのか?その戦いはまだまだ続きます。

投稿者 tofuku : 05:52 PM | コメント (2)

October 29, 2005

白の色えんぴつ

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「中華牌」

中国で、おそらく一番ポピュラーだと思われる鉛筆ブランドです。トンボ鉛筆みたいなもんでしょうか。

生活する上で、必要なモノ。最近は、何がどこで売っているかが大体分かってきたお陰で、不自由する事は少なくなりました。日本語の本や多少マニアックなCDを除けば、大抵のモノはこちらでも手に入ります。

音楽についてはiTunesミュージックストアはまあまあ使えまるようになってきてますし、文章もWebでそこそこ読めます。それ以上のモノは帰国時に買い溜めして運んでいます。

他に、ちょっと困るのが、文房具類。ペンや消しゴム、ノートなどは、出来れば日本で使い慣れたモノを使いたいので、たまに中国へ運んできます。そんな中でも色エンピツだけは、こちらで買ったものを使っています。

とりわけ発色が良いからとか、使いやすいからとか、そういう訳ではなく、圧倒的に安いから。18本セットで100円程度です。輸入画材として売っているファーバーカステルの色鉛筆に比べれば10分の1。絵描きの方ならともかく、僕の場合は図面にマーキングする程度なのでこれで十分。上海の高層ビルをあしらった箱も気に入っていて、カッターで切って、ケースとしてそのまま使っています。

ところで、以前から疑問なのですが、色鉛筆の白色ってどうやって使うのでしょうか。おそらく黒い紙に描く時や、絵にハイライト入れたりするのに使うのでしょうけど…18色セットに入れる事ないんじゃない?といつも思っています。持ち主が使い方を知らないがために、いつも一本だけ取り残されてしまう白エンピツ。なんだか可哀そうです。

投稿者 tofuku : 08:49 PM

October 23, 2005

iDJ

注目の新製品、NumarkのiDJ。私も「日本の音楽界を『密かに』リードし続ける敏腕音楽バイヤー」N氏より教えて頂きました。

僕も、iPodを買ったばかりの頃は、コードを持ち歩いてお店のミキサーに繋いだりして遊んでいました。直接繋げれば良いのに…と思った覚えがあります。その点では、出てくるべくして出てきた製品、といった感じです。

コントローラーの使用感は実物を触ってみないことにはなんとも言えませんが、スペックによれば、やはり、スクラッチは勿論ピッチコントロールもできないようです。iPodのDockが2つ繋がっているミキサー、といった程度の機能しかありません。お部屋でDockの代わりに使うと、ちょっとオシャレかもしれません。でかいけど。

ブティックなどのお店に置くのもいいかもね。これからワイアレスで飛ばすことができれば、いろいろな可能性が出てくると思います。なんにせよ、まだ発展途上の製品なので、これからもっと面白いのが出てきそうですね。

ちなみに、Shuffleを除く第二世代以降のiPodなら、全て使えるようです。

注目すべきなのは、「CD持ち歩きゃいいじゃないっすかー!」とiPodに全く興味を示さなかったN氏が一番大騒ぎしている点です。

子供の頃、姉の部屋に忍び込んで、本棚の星新一作品をよく読みました…

投稿者 tofuku : 07:24 PM | コメント (2)

September 29, 2005

ノートは買いましたか

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ほぼ日手帳、周囲に二人ほど、お仲間を確認しました。そのうち一人は、先日のニッキを見て購入したとか。実は自分の姉なんですけど…手帳の購入よりも、そんなにツブサに弟のニッキを読んでいた事に驚きました。姉は、件の手帳成功本「一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法」も図書館で借りてみたと言っていました。僕の要約は概ね正しいらしい。

ほぼ日手帳の元になった「ほぼ日刊イトイ新聞」で、糸井氏が「『夢を叶える!』わけでもない、85点くらいの手帳です。」と「成功手帳」をチクリとやってました。やっぱ、意識してるんですね。

僕自身は、「手帳成功術」に関しては、「そうかもしれないなぁ」と思う程度でしかありませんが、この現象自体には非常に興味を持っています。バキバキのIT企業の経営者が、ローテク仕事ツールの権化とも言っていいような「手帳」を称揚している、という点は特に面白いですね。

国中に「手書きブーム」が巻き起こっている、もしくは、巻き起こしている人たちがいるようです。東急ハンズやロフト、他の大型文具店でも、手帳コーナーだけではなく、高級メモ帳や高級ノートのコーナーが出来上がっています。今日、仕事の帰りに寄った青山ブックセンターにも、モールスキンの大きな棚がドカンと有りました。ゴッホ、ピカソ、マチスが使っていたとされるノート。美術/デザイン関係者が多く訪れる書店だけに、モールスキンも力を入れているのでしょう。インディアナ・ジョーンズにも出てきたあの手帳でもあるので、書店の考古学コーナーに置くのも良いかもしれません。

確かに、街中でふと立ち止まり、モールスキンを開いてささっとスケッチするような建築家像には憧れます。でも、ル・コルビュジェのように(下記参照)、あの厚さを気合のこもったスケッチで埋め尽くす自信は到底ありません。でも、同業者と話をしていて、絵を描いて説明したくなる時や、雑談がふと仕事の話に変わってしまい、何かメモでも取らないと格好がつかなくなってしまう事が時たまあって、僕はそういう時のために、小さなノートを持ち歩いてます。それが、写真左にあるコクヨの「測量野帳」という商品です。元々は測量士が現場でメモをするためのもの。薄いけれども表紙の厚みはしっかりとあり、立ったままでのメモにも適しています。そして何より安い(150円程度)。これって、建築関係の人たちしか使わないものだと思っていたのですが、他の業種の方、とりわけアイディア仕事をする人たちに重宝されているそうです。

写真左は最近薦められて買ってみたロディアのメモパッド。高いだけあって紙質は素晴しいものがあります。これも最近持ってる人が増えているようですね。

自己顕示欲のある人はインターネットに繋がってブログを発表し、そうでもない人はメモや手帳にシコシコと日記を書きとめる。手でスケッチをする人も居ればケータイで写真を撮って送る人も居る。もちろん両方やる人も多いでしょう。人々の行動が大きく二極化している、そんな時代。

Voyage D'Allemagne: Carnets

Voyage D'Orient: Carnets

ル・コルビュジェ:「旅の手帳」
コルビュジェが旅行の道中で書き留めたスケッチ類を、手帳丸ごと複製した本。非常によく出来ています。ただしフランス語であるだけでも十分絶望的なのに、手書きである点でさらに絶望的です。一応、英語の解説つきです。

注:なんか最近、アフィリエイトばっかですね…今のところの収益は186円!なんとか本を一冊買えるまで続けますので、宜しくお願いします。

投稿者 tofuku : 04:45 PM

September 25, 2005

手帳は買いましたか

僕は、今までスケジュールやアドレスの管理に、PDAというモノを使ってきました。社会人一年目から使ってますので、もう丸8年になり、今使っている奴は3代目です。

最初は、海外製の機械を買い、フリーのソフトウェアで日本語化して使っていました。当初は普通の店ではあまり売っていなかったので、ちょっとした優越感すら感じていましたよ。ところが人気が高まったところでソニーが参入。そりゃ日本メーカーだったら日本語も使いやすいに決まっているので、僕もソニー製に乗り換えました。

ところがところが、そのソニーが今度はPDA市場から撤退。それまでこの種のPDA(PalmOS搭載機という)を愛用していた人は一気に難民に転落してしまいました。今のところ壊れても居ないので困ってはいないものの、そろそろ別の手段も考えなくてはと思い始めました。

今度は、どうしようか。大企業の論理に振り回されないデバイスにしたいと思っているのですが、吹き荒れる企業買収の嵐の中にあっては、ソフトウェアだろうがハードウェアだろうが、これで確実!というものは存在しません。消去法で一番確実なものは何か、と絞り込んでいくと、昔ながらの紙と鉛筆の手帳になってしまうのです。

まあそんなわけで、最近は手帳について思案していました。そして、中国にかまけていてちっとも気づきませんでしたが、ここ数年、「手帳ブーム」と呼んでもいいような状態が到来していた事を知りました。

個人的に興味を持ったのは、「一冊の手帳で夢は必ずかなう - なりたい自分になるシンプルな方法」、「人生は手帳で変わる フランクリン・プランナー トライアルセット」といった、手帳ノウハウ本とビジネス成功本が合体したような書籍が出され、それがかなりのセールスを記録していた、という現象です。私はこれらの本を立ち読みしてすらいないので詳しい事は分かりませんが、いろいろなウェブを読み比べますと、

将来の夢とか成功像を設定し、それを実現するステップを書き出し、日々ごとにさらに細分化した目標を設定していく。それを手帳という物理的な形で持ち歩く事で、頭に定着させる。そうしていると自分の行動が自然と目標に向かい…そして「成功」の二文字が!!

という事のよう(間違っていたらゴメンナサイ)。タイトルを見たときには、トンデモ本の一種かと思いましたが、手帳を利用した自己管理術とも呼んでもいいような、非常にマットウな事が書いてあるようです。

「一足飛びに成功できると思うなよ、やっぱ目標に向かって一歩一歩、着実に歩んでいかなければならんよ」という道徳的な視点、成功という華やかな事象が、手帳にシコシコ書き留めるという地味な作業によって達成されるという点に、自分の「日本人魂」がガンガン揺さぶられます。手帳は、仕事をする人なら大抵の人が使っているモノだと思うのですが、そんな「至極ありふれたモノ」が、使い方次第によっては、なんと「夢実現のツール」になっ