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The Gang★Gang Cell-ar オープニングパーティのお知らせ
- July 10, 2010 7:52 PM
- architecture/design | china | food | music | news
天津で取り組んで来たレストラン/店舗物件がいよいよオープンします。オープニングパーティーは7月28日。詳しくはこちら。皆様是非お越し下さい。
天津でW杯
出張が重なり、ワールドカップは天津で観戦する事に。帰国する日本人留学生さんの送別会があるとのことで、彼がバイトしていた弁護士事務所や、その関連会社の経営者の方たちと一緒に街頭のレストランへ。歩道にテーブルが所狭しと並び、煙がもうもうと立ちこめている。天津でも有名な所らしい。

FILM LABとPICtone
- May 3, 2010 4:52 PM
- architecture/design | art | china | food | mono
iPhone/iPod Touchのアプリ、FILM LABとPICtoneを購入して遊んでみた。似たようなアプリは沢山あるようだが、値段の安いものを2つ選んでみた。

元画像。798で展示されていた彫刻。

FILM LABのフィルムシミュレーションでAGFA(確か)を選択。本当にAGFAっぽい色味なのかは分からない。

PICtoneではトイカメ状の画像に処理できる。言ってしまえば、安カメラの安レンズで撮ったような画質に劣化させる訳だが、これはこれで面白い。色の再現性を赤寄りにし、周辺光度を落とす。続きに他の例をいくつか。
大覚寺のレストラン
- August 27, 2009 3:18 PM
- architecture/design | china | food






1年ほど前から、出そう出そうと思いながらも、お蔵入りになっていた写真を引っ張り出してきた。
北京は、北側と西側を山に囲まれており、中心部からは、快晴の時には、その山並みを望む事ができる。仕事の関係で、その西北方向の山の中ほどにある大覚寺という古刹を訪れた。中国、特に北方の歴史的建造物は、故宮に代表されるような、大味、というか大雑把な配置をもつものが多いのだけれど、ついでにいうと都市構造からして大雑把だったりするのだけれど、この寺の伽藍は、山の斜面に張り付くように密度高く配置されている。小さな門をくぐりつつ、堂を巡りながら登ってゆくと、頂上の舎利塔に行き着く。そこからの眺めはなかなかのものだ。
面白いのは、そんな境内の中の堂の一つが、紹興料理のレストランになっている所だ。紹興は、この寺にも、北京にも、歴史的に何の繋がりもない。このレストランだって近年にできたものだろう。日本だったら、こういった場所には、ご当地の歴史ある料理を出す店が入るものだろうが...。とはいえ、料理はなかなか美味しく、また、内装も様式的にはやや混乱しているものの、オリジナルの建物を生かした雰囲気の良いものになっている。
現在の北京の中心部には、このような情緒ある場所は非常に限られてしまっている。やはり、文化大革命によって多くの歴史的遺産が打ち壊されてしまったのが大きいのだろう。特定のイデオロギーを社会に敷衍させるには、純粋で、パワーが漲る若者を感化し、組織化して社会に放つのが効果的らしい。ナチスではヒトラーユーゲント、ファシスト党ではバリッラ、そして文化大革命の時には紅衛兵。若く、毛沢東を狂信的に崇拝する紅衛兵たちは、片っ端から知識人を引っ張り出して弾圧し、建物や文物をぶち壊していった、という事になっている。恐れられた存在だが、さすがにガキであることには変らなかったか、市街から距離のある大覚寺は破壊を免れたようだ。
最近、文化大革命時代に北京に滞在していた著者による「中国料理の迷宮」という本を読んだ。王朝時代からの中国料理の変遷、特に北京料理にフォーカスして書かれた本なのだが、文化大革命時代の記述が面白い。街の食堂のみならず、現在繁盛しているような北京の有名店も、多くが閉鎖に追い込まれたらしい。運良く閉店を免れた店も、店名を変える事を強制され、質素な革命食を紅衛兵に供していたようだ。民営の食堂がようやく認められたのは改革開放後の84年。生き残った老人や、コックたちにレシピを教わりつつ、中国の「食」は再起動したのである。
現在、北京にはレストランが乱立してシノギを削っている。共働き夫婦も多いため、外食率も高い。でも、これらの味も、習慣も、せいぜいここ20年ちょっとの間に、断絶からよみがえったものに過ぎないということだ。中国は、支配者が変わるたびに、社会をリセットし続けてきた。その度毎に古い文化は新しい文化に吸収・同化されるなり、支配者のものに刷新されてきた。岡倉天心を始めとした日本の文化人たちが胸を張ったように、むしろ、中国文化を断続的に吸収してきた日本の方にこそ、中国文化が地層状に保存されている。だいたい日本語自体がそうだ。日本語の漢字の「音読み」が複数あるのだって、色々な時代の発音が日本語の中に蓄積されて行ったものなのだから。
次にいつ、中国の社会がリセットされるかは分からない。それを僕自身が乗り越えられるかも分からない。でも、その時、中国人たちはいたって平気であろうことは間違いない。
北京の古刹の中の紹興料理店。僕は違和感を感じたけれど、同行した中国人達はそうでもない様子だった。
北京ぽいお店
- August 20, 2009 5:26 PM
- architecture/design | china | food
先週末、日本からのお客さんを案内して、「四合院改装系」(と勝手に呼んでいる)鼓楼周辺のバー/レストランを案内した。仕事は、ビジネス街などでする事が多いので、こういったエリアに来る機会は、あっても夜になってしまう。昼間から、四合院の屋根の上や中庭で飲むビールの味はなかなかいい。



THE DRUM & BELL (在北京鐘楼和鼓楼脚下的珈琲)
カフェバー。かなり前からある。


Dali Courtyard Restaurant(大里院子)
雲南料理。いつも満杯で要予約。100元のコース料理のみ。夜はガイジンだらけ。
移転
- July 10, 2009 9:15 AM
- architecture/design | china | food

北京の露天。徹夜明けの朝食。
事務所を移転した。引っ越し作業は、日本に戻っている間に終えてもらった。新しい事務所は、北京の第2環状の西北あたり。周囲はバリバリの下町で、夕方になると露天が立ち並ぶ。と書くと、いかにも風情がありそうだが、日本での生活に慣れた人は顔をしかめるような衛生環境だ。タクシーの運ちゃんや、上半身裸のおっちゃんたち、いかにもお金のなさそうな若者達に交じって、こういった露天で食事を済ませることもある。気の良さそうなオバちゃんの店は、杭州小籠包(台湾の小籠包と違って、肉まんのようなもの)10個、刀削麺1杯、キュウリの和え物、しめて250円くらい。安全かどうかは別として、味もなかなかだ。まあ、若い中国人スタッフでさえ「不潔だ」といって行きたがらないような所なんで、安くてあたりまえだけど。でも、見栄えの良いレストランだって、厨房で何が行われてるか分かったもんじゃないし、丸見えなぶんだけ安心じゃないか、なんて思っている。
7月から、Pan-Chinaという現地設計院と業務提携する事になり、その方法を模索している。とりあえず事務所を共有しながら、マンパワーの足りない時や、現地ライセンスが必要な際には協力を仰ぐ事にしている。
提携先の社長、王さんとは「VIP碁会所」を始めとして、今まで幾つかの仕事をしているが、非常に信頼できる人物だ。中国の社長にありがちな、弁舌が立ち、大風呂敷を広げるタイプではなく、虚飾のない正直な発言をする。施主やスタッフの信頼も厚く、なあんだ、中国人だって結局こういう人を信頼するんじゃないか、と、感じ入る所があった。
使用する予定の部屋は、手続きでゴチャゴチャしていて、まだ内装工事も行っていない状態だ。今は設計院のスタッフと机を並べて作業しており、「共有」というよりは「間借り」している、という方が正しい。作業環境が完全に整うのは早くても3ヶ月後くらいだろう。その頃に遊びに来て下さい。
ディスプレイ
- June 19, 2009 11:56 AM
- architecture/design | china | food | mono

酒の席での話がきっかけになって、北京と天津で店舗を抱えるガンガンデリカテッセンさんのパンの陳列棚を設計する事になった。オーナーの若いお二人については、東京の古い友人づてに話は聞いていたが、1年程前にたまたま直接お会いする機会があり、それ以来仲良くさせて頂いている。
何か面白い事をやりたい、今後の店舗展開も視野に入れて、試しに実験的にやってもらってもいい、との事で毎週のように打ち合わせ(という名の飲み会、またはレストランやベーカリー巡り)をしながら楽しく作業をした。だが、中国の場合、製作が設計通りに行く事はまれで、家具であれば一度はモックアップを作った方がいいのだが、今回は時間や予算の制限もあり、構造や照度計算をした上での一発勝負になった。
設置後、施主の一番の希望であった容量の拡大は達成され、またお店での評判も悪くないようだが(特にガイジンさんはヴィヴィッドな反応をしてくれるらしい)、僕的には、設計通りに行かなかった点がいくつかあり、少々心残りだ。中国の材料や制作方法に対するローカライズに、もう少し注力すべきだったようだ。ガンガンさんが出店数を等比級数的に—それこそガンガン—伸ばしてゆく頃までには、課題を解決して、満足のいく設計にしなければ、と思っている。


Mizuma & One Galleryでの仮組みの風景。
棚の詳しい仕組みについては、近いうちに事務所のページの方に書きます。
この棚は、ガンガンデリカテッセンの北京店(朝暘区門外6号新城国際12号楼21-22「PEKOTAN」内)に設置しています。お二人が自信を持って提供する美味しいパンをご購入ついでに、是非御覧下さい。
前門23号
- March 11, 2009 11:53 PM
- architecture/design | china | food
お客さんから、「前門23号を見て、今の仕事の参考として欲しい」との要望があり、現場の責任者とともに向かう。前門というのは、天安門広場の南側のエリア。オリンピックに合わせて、再開発が施され、清朝の町並みが復元された。

前のボスは、とある対談で、中国で行われている開発の現状を、マンハッタン、ロサンジェルス、ディズニーランドの頭文字を取って、MALAD、マラードと評していた。天安門事件以降、大量の中国人達がに留学した。彼らが国に帰り、現在、都市計画の決定権のあるポストに就いているのだが、彼らの中には都市計画や建築を専攻した人間は少ない。彼らの好みは、いきおい、彼らが留学先で衝撃を受けたアメリカニズムぷんぷんの風景に大きく影響される事になる。その文脈で言うと、北京のド中心に突如現れたこの風景は、MALADここに極まれり、といったところだ。
開発の善悪はさておくとして、観光客で非常に賑わっていた。お店のテナントは、まだ殆ど入っていないけれど。

「前門大街23号」についた。でも、お店入ってないんですけれど…。話に聞いていたようなエクスクルージヴなレストランのイメージは微塵もないし。

電話で確認すると、「前門23号」は、現在の住所ではないそうで…。慌てて本当の「前門23号」に向かう。天安門広場から東へちょっと入った場所。人民共和国成立前の、大使館/領事館エリアで、洋館が建ち並んでいる。ネットで調べてみると、上海の「外灘3号」をハンデル・リー氏が、旧アメリカ領事館を高級レストランやブティックエリアへとリノベーションしたという。高級日本料理やフレンチのレストランをはじめ、ほぼ全ての腕時計好きが最終目標にしている、パテック・フィリップのブティックも入っている。予め調べておけって。

案内してくれたスタッフの話によると、建物の設計者は日本人だという。確かに、基本的な考え方やディテールの処理の仕方に、日本のプロの仕事を感じた。力の入れどころと抜きどころがプロっぽいと言うか。ムリ・ムダ・ムラがないというかな。自分はこうは作らないだろうけれど、良い仕事だと感じた。
賞賛していたら、スタッフが「でもあの部分の○○の処理の仕方は汚いんじゃない?」と言う。おお!さすが長い期間、教え続けてきただけの事はある!と嬉しくなる。スケッチを描きながら、汚くなってしまう理由を解説。この部分はおそらく、設計者も逡巡しただろうね、コンセプトを重視するとこうなるけれど、きっと中国の○○の施工の悪さを知らなかったんだろうね…、僕だったら、多少コンセプトを犠牲にしてこうしちゃうかもなぁ…などなど。日本のクオリティーの高い実施設計を思い出す良い機会になった。

中のスペイン料理店で食事。ランチは日本で2500円くらい。盛りつけのプレゼンテーションも美しく、さっぱりとしたお味で、美味しゅうございました…と思ったが、同行した中国人達の反応はいまいちだった。世界中、どこに旅行しても現地の中華料理を食べる人達だからなぁ。パンチが少な過ぎるのかもしれない。
「日本人は外国料理を食べ慣れてる」という話になる。外国行って、マズいに決まってる現地の日本料理をわざわざ食べない、現地料理が一番美味しいに決まってるもの、日本人はそう考えるんですよ、と説明する。
ところで、どう?この写真!ブログっぽいでしょう!
白黒ナカ2杯
- February 2, 2009 1:25 AM
- architecture/design | china | food | none

2月1日
本日は東京滞在最終日。更新強化週間もとりあえず今日で小休止。結局毎日は無理でした。
昼間は、最近依頼のあった未経験のビルディング・タイプの研究。日が傾き始めた頃、敷地を見に都内某所へ。帰りに自由が丘で昼食。一度事務所に戻って書類整理の後、新宿へ。ヨドバシカメラで一眼レフのデジカメを物色した後、紀伊国屋。その後、元OMAで現LSEのSさんと会う。中国ではなかなか食べられないモノが食べたくて、魚介類を七輪で食べさせる居酒屋へ。北京には日本風の居酒屋は既に沢山あるけれど、魚と言えば、焼き魚をポーンと飛び越えて刺身か寿司になってしまう。同様に、サケと言えば、中国産の焼酎や日本酒の次は、値ごろ感の薄い日本からの輸入品になってしまう。久保田とか上善とか、日本ではそれほど有り難い酒ではないけれど、北京ではけっこうな値段になる。
そういえば、旧正月前の北京オフィスの忘年会で、日本風居酒屋に行ったとき、一番高い久保田の万寿を指差して、「来年は仕事を沢山取ってこの酒を呑むぞ!」と高らかに宣言したのだが、スタッフに「去年もココで同じ事言ってたわよ」と冷ややかに言われてしまった。そんな記憶は確かにあった。他に何か言ってた?と聞くと「『来年の目標は結婚だ』とも言ってた」と。一年間、格闘しつつ、それなりの成果を上げてきたつもりではあったが、目標は何一つ達成していない自分にガッカリする。むしろ目標が遠のいてる自覚すらある。じゃあ、今年の目標は婚約にしておくよ、と微妙にハードルを下げておいた。
話が逸れたが、北京ではなかなか呑めない物の一つがホッピーだ。中国で製造するにも、日本から輸入するにも、利益が少ないのだろう。成田で飛行機を降り立ち、バスや電車に乗り、日本語の広告に目が慣れてくると、呑みたくてウズウズしてくる。我ながら安上がりな人だなと思う。東京最後の夜に、ホッピー白、黒、そして追加のナカ2杯を呑む。
Sさんとは、以前会社勤めをしていた頃からの古い友人だ。仕事を夜中2時に終わり、一緒にコンペに取り組んだ思い出もある。最近Sさんが雑誌に発表した論文の話、10年ほど前に一緒に設計した住宅の現在、昔の職場の同期の動向、これからのキャリアの話、中国はどうなるか、イギリスは、ドバイは、日本は。とりとめも無い話が続き、ここではまとめられそうにないが、自分のこれまでの選択はそれほど間違ってなかった、今もまあ楽しくやれているし、と自分たちの今までを肯定的に捉えて確認しあった。否定的に捉えたって仕方が無いしね。これが心理学でいう合理化、という奴かどうかは、今はまだ分からない。少なくとも、これまでのキャリアのお陰で、この先世界がどうなろうと生き抜いていけるだけのシブトさはお互い身につけているんじゃないか。
ツタヤで雑誌の最新刊を見て帰宅。現在午前2時半。明日の午後の飛行機で北京に戻ります。在日中はかなりのペースで人に会ったつもりだが、スケジュール的に会えなかった方が数人居たのが心残りだ。そして、休み中にこなすつもりだった仕事も山積している。北京に戻ってから腰を据えて取り組むとしよう。
オノボリさん
- February 1, 2009 12:13 AM
- architecture/design | art | book | food

1月31日、もう1月も終わりか。
昨日、中国の施主から、奥様へのプレゼント用の化粧品を頼まれていたのを思い出した。「35歳、乾燥肌、資生堂、予算は2000元程度」とのシンプルな要望。お世話になっている方なので、しらばっくれる訳にも行かない。友人にお願いして、銀座三越の化粧品コーナーに付き添ってもらう。凄い混雑で、不景気が嘘のよう。ただ、あちらこちらから中国語が聞こえる…ワイワイ叫んでいる意味がわかるのは、嬉しくもあるが、なんだか複雑な心境である。店員の人は勝手知ったる感じで、色々見繕ってくれた。買い物はあっけないほど簡単に終了。
買い物をしている時に、施主から、資生堂ギャラリーの展示を見るように言われていた事を思い出し、資生堂パーラー地下の「シセイドウ・アートエッグ/宮永愛子展」へ。ナフタリンで象られた様々な物が、プラスチックに封じ込められながらも少しずつ、文字通り「昇華」していく、というインスタレーション。明日まで。現代の時代感覚を色濃く反映している。このところの世界の激変に伴って、この感覚もシフトしていってしまうのかもしれないのだけれども。ひょっとしたら、その感覚のはかなさすらも表現されているのかもしれないのだけれども。
前から行ってみたかった2階の喫茶店へ。美味しいケーキを食べるのは久しぶり。内装も頑張っている。けれど、もうちょっと予算的に頑張って、ちょっとしたホテルの喫茶店に行った方が優雅な時間が過ごせるかもなぁ、と感じた。その後、暫く見ない間に様変わりした銀座/有楽町/八重洲界隈をうろつく。H&Mとか、スウォッチ、ティファニーなど。たぶん、まだ、中国にはない直営店に立ち寄って観察する。
もう一つ、前から行ってみたかった銀座ライオンの7丁目店へ。今年で開店75年だそうだ。設計は大正〜昭和初期に活躍した建築家、菅原栄蔵。その作風は「ライト風」と言われる事が多かったという。確かに、ライト的なモチーフは随所に見られるが、全体としてはライトのような繊細さは希薄な、力強い造形。職人の手垢を残すタイリングは、ドイツ中世のギルドの仕事を見るかのようだ。ドイツ表現主義か。建築史専門の方からは怒られそうだけれど、ドイツ・ゴシック・リバイバル風表現主義とでも言えばいいんだろうか。ビールと言えばドイツ、そのドイツ風のデザインに向けた努力が伺える。料理はシンプルで、ビヤホールだしこんなもんだろうな、という感じだが、なんと言っても、今では到底施工不可能な内装が醸し出す雰囲気が抜群にいい。ビールの味も、こんなに日本のビールって美味しかったっけ、と思うほど素晴らしかった。温度と入れ方でこんなに変わるもんなんだねぇ。
完全にオノボリさんな夕方。まあ、実際北京から来たオノボリさんなんだから仕方がない。銀座自体もオノボリさん向けの街になっている。地方やアジアからの観光客の比率は相当なもんだろう。経済のグローバル化は、特徴ある街を無個性にしていく、というような批判があったが、むしろ逆かもしれない。テーマパーク化し、オノボリさんを吸引していく、という方が正しいのではないか。それぞれに特徴があり、海外や地方からのアクセスが比較的良い東京東部の繁華街ではそれが著しい。秋葉原なんて、観光客ばっかりなんでしょう?最近行ってないけどさ。
ちょっと古い本だけれど、この本では、竹下内閣下の「ふるさと創生」をきっかけに、地方自治体がディズニーランド化してしまったと説く。もちろん、上で書いているニュアンスとは少々異なるが、地方も、都心の繁華街もテーマパーク化しているとしたら、日本全体がテーマパークになっちゃってるということになる。観光資源とは一体何か、というのをもう一度考える時期に来ているのかもしれない。
秋葉原といえばこんな本も。増補しているとは知りませんでした。

壁画モザイク。カウンターの両端にライトの旧帝国ホテルのものに似た噴水がある。
2回目のカプセルホテルと展覧会と
- January 29, 2009 11:41 PM
- architecture/design | art | food | none

1月27日
概ね寝倒す。久しぶりに寝たいだけ寝る。午後から実家で作業後、夜10時、高校の同級生と呑むために今池へ。彼は、僕の父が他界した時に、夜通し一緒に蝋燭の番をやってくれた人物でもある。当時、僕も若かったし、いろいろ重なってつらい時期でもあった。一人、暗く、広大な本堂の前庭でぼうっとしている時に、一升瓶を持って現れたその姿に救われる思いだった。親友、と呼ぶと嫌がるようなヘンクツな男ではあるが、それ以来、名古屋へ帰る時には極力会うようにしている。
名古屋の夜は早いが、朝までやっている飲み屋もある。2軒ハシゴして、朝5時。当然タクシー以外帰る手段はないし、36歳のオッサンなので始発を待つ元気も無い。友人の提案でカプセルホテルに泊まる事にする。人生で2回目のカプセル宿泊。結婚式、喫茶店のモーニングなど、「名古屋の○○は凄い」としばしば言われるが、充実した施設に驚く。風呂だけで7種類くらいあったか。一通り浸かってからカプセルに入り、記憶を失う。
1月28日
カプセルで目覚めると10時前。もう一度風呂に入り、朝食を取って実家へ。中学高校と通学に利用したバスに乗り帰宅。バスの本数が劇的に減っているのと、乗客が老人ばかりなのに驚く。実家近くの商店街は寂れに寂れ、シャッター街になっていた。荷物を整理して名古屋駅へ。そこは賑わっていた。家族の「同じ店なら名古屋で買った方が店員が親切でいい」との忠告に従い、高島屋でセール品を買って新幹線で東京へ。一度事務所に戻ってから、ミヅマアートギャラリーの棚田康司「結ぶ少女」展のオープニングへ。途中、三潴さんとの打ち合わせを挟みつつ、鑑賞。ギャラリーの小振りな空間に作品が注意深く配置されており、展示の密度は贅沢さすらある。「一木造り」で作られた彫刻をポキンと折ってしまわないかとドキドキするくらい。棚田さんは、作品のナチュラルさとは裏腹に、侠気のある爽やかな人物で、前回北京にいらした時の礼を言われる。そんな、僕は何にもしてないです、と思いながらもファンになってしまう。2次会のお誘いを受けて参加、その後、スタッフの方と恵比寿の「盆栽や」で呑み、「一風堂」のラーメンを食べて帰る。こんなに暴飲暴食していたら死んでしまう。中国に戻ったら雲水のような生活をしてカラダを浄化しなければ。注意:恵比寿のラーメン店「あふり」は水曜休みです。
1月29日
起床後、翌日の打ち合わせに備えた作業+帳簿関係。麻布十番の本屋で数冊。夜、休肝日と決めていたのに少々呑んでしまう。中国では断酒しなければ。東京滞在中にあと2回はプールに行きたい。現在午前0時30分。
海南島
- January 10, 2009 11:36 AM
- architecture/design | china | food | mono
中国では、近年、年末年始に休みを取る習慣が浸透しつつある。とはいっても、すぐ後に旧正月の大型連休が控えているので、三が日を休む程度。この休みに合わせて、慰安のための行事を行う会社も多いという。日本では、よっぽど結束力の強い会社くらいでしか慰安旅行なんてしないと思うけれど、中国では、スタッフのモチベーション維持のためにも、こういった社内行事は大切らしい。みんな数週間前から楽しみにしていた。日本も、昭和の頃はこんな感じだったのかなぁ。他の設計事務所の慰安旅行に便乗して、超弱小設計事務所の我々も慰安してみた。
4泊5日で一人3000元(4万円強)。バス、食事、ほぼ全て込み。殆どの食事は中国風…例えば朝食は、飯もしくは粥、饅頭/マンジュウじゃなくてマントウの方、焼きソバ、ゆで卵などの、炭水化物を中心にしたメニュー。まともなホテルの朝食は1度しか無かった。やたらと買い物ポイントに連れて行かれるし、たぶん中国では安ツアーの部類に入るんだと思う。少々割高に感じるが、中国人にとってもそうらしく、ほぼ同じ予算でタイやマレーシアへの旅行ができるとあって、最近は海南島旅行の人気は下降気味だという。
海南島は、北京から飛行機で4時間弱と、実は東京より時間がかかる。慰安旅行とは言え、家族ぐるみでの参加となる。恋人や配偶者をつれて来ている人も多い。幹部クラスは、両親を連れてきていたりもする。総勢30人強のツアー。
個人的には、旅行会社を通じて行って、現地でオプショナルツアーに参加した事は何度かあるが、フルパッケージのツアーは初めて。朝早く(6時半起き!)から晩まであちらこちらへ連れていかれ、かなり過酷な旅だった。全然バカンスになっていなかったけれど、中国人の団体旅行客に一人混じって色々観察しているのは、なかなか面白かった。

海南省の省都、海口に着いたのは大晦日の夜。けっこう肌寒い。誰だ、海南島は暑いと言った奴は!と毒づきながらカウントダウンして乾杯。


微妙な合成写真が跋扈する中国。もうちょっと頑張ろうよと思う。
元旦、スキューバダイビングの体験コースをやってみる。30分で500元くらいで、一人に一人、インストラクター?がついてくれる。少々海がしけていて、海の透明度はイマイチだけれど初めての事なので興奮し、7−8メートルは潜る。耳抜きをしたら、ピー!と音がしてビックリする。機会があったら、ライセンスを取って自力で潜りたいなぁ。

ガイドがいくらくらいキックバックを貰っているのか知らないけれど、一日に2カ所くらいは買い物ポイントに連れて行かれる。ここは水晶アクセサリーの工場。ヤシパウダー、珈琲、お茶、いろんな所に行かされたが、ほぼ全てマニュファクチュア状態の工場だった。えー!クッキー手で焼いてるよ!なんて驚いていたら、「機械より人件費の方が安いんだよ。ここは」と冷静に諭された。そりゃそうだけれども。

大抵、こんな展示コーナーがあって、

その後にこのような売り場に誘導される。連れてきた旅行会社がキックバックを受け取るというカラクリは来る側も了承済みのようだが、それでもこの熱気!マス・ツーリズムを実感する。
マカオで中国人旅行客が「買い物が多過ぎる」と暴動を起こした事件があったらしい。僕は、「こうやって売りつけるのかー」なんて感心していて、それなりに楽しんでいたので暴動するには至らなかった。

ここは最終日に行った果物市場。マンゴーが山積み。海南島ではドリアンは生産しておらず、タイからの輸入になるので、ドリアン以外は安い。例えば、マンゴーはキロ辺り日本円で100円くらい。

コーヒー工場。コーヒーは、最終的には高級な嗜好品になるのに、生産の現場は決まって悲惨だ。ここは、スリランカとかよりは遥かにマシだろう。ヤシの実の粉とインスタントコーヒーを混ぜたものが美味しく、一袋買う。ちょっと甘過ぎるかも。

撮影が禁止されていたので写真が無くて残念だが、買い物でいちばん面白かったのが「南海軍鋼」という会社。名前の通り、人民解放軍営の企業で、主に砲弾を作っているが、ここも民営化の波にさらされている。現在では、軍関係の製品は80%で、残りは民生用の製品を作っているらしい。で、ここでは何を売りつけられるかというと、包丁セットなんである。グループ毎に演壇のある部屋に通され、そこに人民解放軍の少尉クラスが登場して敬礼、実演販売する。その少尉が素晴らしい手つきでキャベツや大根を切り刻み、包丁をガンガンぶつけて「ほら、刃こぼれしてないでしょ!」とやり、あげくの果てに「包丁三本と包丁台、研ぎ器、永久保証、さらにピーラーもつけて、何と298元!」とやる。この少尉、見るからに優秀そうな軍人だが、内心忸怩たる物がないのだろうか、なんて考えてしまう。面白すぎ。
これがまた、結構売れるんである。ある若いカップルは、それぞれの両親に2セット購入していた。「解放軍は、ある意味最強のブランドなんですよ」なんて言っていた。さすがに包丁セットは要らないが、帰りに買い物コーナーで十徳ナイフを購入。38元、600円弱くらい。

「天涯」という観光地。浜辺に奇岩がゴロゴロと横たわる。清の時代に、流刑などでここに追いやられた人々が、岩に文字を刻み、都を偲んだらしい。北京なんて汚いし、別にココでゆっくりバカンスすりゃいいじゃん、なんて思うのは現代人だからだな。

救いがたい彫刻のはるか向こうにあるのは、中国版「夫婦岩」みたいなもの。この公園、非常に良く整備されていてキレイなのだが、計画に全然地域性がなく、つまらない。中央からやってきた権力者に決定権があり、いつも中央の同じ機関が計画するからだろう。
同じ事が中国の都市計画にも言える。外国人の目には、どの都市も似たり寄ったりで同じに見える。改革開放前は、地域によらず、ほぼ全ての建物が標準化され、同じ図面で建てられていた。そりゃあ同じ街になっちゃうよ。クライアント達は、すべからく「ここの地域性を生かして欲しい」というが、現在の都市は、生かすべき地域性すら無くなってしまっている。突如出現した都市のように、地域性すらない例も多い。「共産」中国が抱える課題の一つだ。

「夫婦岩」の前は絶好のカップル撮影スポット。

「蝦支洲島」というリゾート開発された島に一泊。中国風の建物が乗っかった埠頭に高速船が着岸する。ブリティッシュ・ピアみたいで可愛い。コテージに一泊、一部屋900元弱。2万元近くする豪華なヴィラもある。この島に3泊くらいゆっくりしたかった。観光資源としては素晴らしい。他の観光客のお行儀と、スタッフのサービスさえマトモならば言う事ないのだが。でも、おすすめの場所。

海辺の東屋でゆっくり読書もできた。

ビーチもキレイ。

「タイの女の子のショーがある」と連れて来られた劇場。来てみたら、シーメイルのショーだった。4000人近くが固唾を飲んで見守る中ショーは進行。男女ともに喜んでいる。後半には中国人のシーメイルも登場。ルックス的にはタイの方が上か。なんでも、これは、華僑パワーの影響が大きい経済特区の海南島だからこそできるショーらしい。ちなみに中国では、シーメイルの事を「変性人」という。なんとも可哀想な訳に思えるが、「おかま」よりはマシかもしれない。機内で福岡伸一の「できそこないの男たち」を読んだばかりだったので、色々考えてしまった。

植物園。国の機関「熱帯植物研究所」の研究員が案内してくれる。

で、やっぱり、最後はその研究員がお茶を試飲させ、購入を勧める。しかし、「南海軍鋼」といい、中国の国営機関はどこも大変ですね…。NHKのBS特集「庶民の改革開放30年」に出てきた瀋陽の国営工場の話を思い出した。
ついにオープン(ジム編)

…って、最近似たようなタイトルのニッキを書いたような気もするけれど。
僕は人一倍飽きっぽい方だが、スポーツクラブはなんとか続いている。というより、逆に盛り上がりまくっていて自分でも怖くなる。なんとか早めに仕事を切り上げ、8時過ぎには家に戻ってウェアに着替えてイソイソと出かける。4日に3回くらいは行っているんじゃないだろうか。帰ってからも、一度は飲んでみたかったプロテインやアミノ酸を試してみたりとか、ネットで読んだストレッチをやってみたりとかしている。習慣的に運動をしたことがないので効いているかどうかは全然分からない。食生活自体はあんまり変わっていない。体重計も体脂肪計も無いので痩せているのか、太っているのかも不明。痩せたね、と言われる事もあるが、最近バッサリと髪を短くしたのでそれのせいかもしれないし。
「すぐに出来る!」と言われていたジムが、1ヶ月遅れてやっと使えるようになった。それまで顔パス状態だったのだが、突然会員証の提示を求められる。どうして?と聞くと、「正式オープンしたから」なんだそうだ。この一ヶ月間はモグリ営業だった、という衝撃の事実。
というわけで最近は筋トレも始めた。大学生以降の運動不足で退化しまくった筋肉は、ちょっとやそっとのサプリメントでどうにかなるものではない。筋肉痛と暮らす毎日。痛むカラダをやっとの事で折り曲げて、贅肉がまとわりついた三段腹を眺め、倍の数に割れた姿を想像してニヤついている。我ながら非常に気持ち悪い。
日本だと、軽いウェイトでギャアギャア騒いだり、短い距離を泳いだだけでゼエゼエ息を切らそうものなら、軽蔑の入り交じった視線を投げ掛けられるだろう。いや、実際は、みんな、そんなに他人の事なんて気にしていないのだろうけれど、良くも悪くも、そういう視線を気にせざるを得ない空気が社会に充満している。いや、ちょっと話を広げすぎた。少なくとも日本のジムはそんなオーラを放っていて、それが、僕らの足を遠のかせている。僕ら、とか勝手に一括りにしてしまったけれど、クリオネ並みの小さい心臓のくせに自尊心はイッチョマエ、そんな僕らのプライドは、10キロくらいのウェイトでギブアップする事を許しはしない。隣のマシンにイイ感じの女の子が居たらなおさらだ。美人トレーナーに慰めの言葉なんてかけられたら死んでしまいたくなるだろう。無理しちゃう。だから、きっと、続かない。
幸い、ここのスポーツクラブは周りの目を気にしなくていい。みんな思い思いに好き勝手やっている。こちらも好き勝手にウギャーウギャー騒ぎながらウェイトを上げている。トレーナーらしきスタッフも居るには居るけれど、自分自身のトレーニングをやっている有様。声をかけない限り近寄って来ない。まあ、たぶん、質問しても期待するような答えは返って来ないだろうし。
プールでも、みんな好き勝手に泳いでいる。まともな水泳の授業を受けていない若者達はメチャクチャな泳ぎ方をする。反対に、水泳を愛した毛沢東の影響だろうか、泳ぎのうまい人は熟年層に多い。でも、みんな平泳ぎ中心で、クロールをキチンとしたフォームで泳げる人はまず居ない。クロールができればちょっとした優越感に浸れる。背泳ぎやバタフライを泳ごうものなら羨望の眼差しを浴びる。
僕はスポーツはからきしダメなんだけれど、泳ぎだけはできる。カナヅチの父は、水泳の授業がイヤでイヤでしかたがなかったらしい。「走るのは遅くても走れるが、泳ぎは泳げないと泳げない」と、僕をスイミングスクールに通わせてくれたお陰で、両親の運動神経ゼロの血を正しく受け継いだ僕でも、泳ぎに関しては比較的まともだ。競泳なんて実に20年ぶりくらいだが、カラダがフォームを覚えていた。三つ子の魂百まで、とは大げさだが、バタフライの息継ぎのタイミングを思い出したときは嬉しかった。
というわけで、プールから上がった後のサウナでは、「おまえ泳ぎうまいよなぁ」とよく声をかけられる。日本ではなかなか味わえない優越感が、明日も僕をマンションの地下へと向かわせる。予定だ。
写真:中国は上海蟹の季節。絶望的に可愛くないキャラクターを見つけてしまった。上海蟹はオスとメスがあり、オスにはミソが多く、メスには卵がある。それぞれに美味しいとされる季節がある。甲羅をむしり取り、中のミソや卵をシャブリ尽くし、手足を引き裂きつつ歯で砕きながら美味しく頂く。そんなとってもグロテスクな食べ物を、擬人化する必要がどこにあるのかね。却って食欲無くしそうだよね、とか思いながら、やっぱり美味しく頂きました。
これも終わっちゃってますが。
- September 5, 2008 8:38 PM
- architecture/design | art | china | food

入口に掲げられた開幕式のコンセプトドローイング。北京の地図の上に巨大な足跡が点々と…開幕一週間前に完成したばかりとか。
9月2日まで、中国美術館で開催されていた蔡国強"I Want to Believe"展。ニューヨークのグッゲンハイム美術館で行われた個展の巡回に、オリンピック開幕式の花火パフォーマンスを題材にした巨大なドローイングを加えた展覧会。会期が二週間そこそこしかなく、非常に短い。オリンピックにぶつけるためにかなり無理をしたんだろう。
中国美術館は中国でかなり権威ある美術館だが、設備がとても古く、空間も現代美術向きではない。ベニューに問題はあるけれど、展示のヴォリュームはかなりのもので、作品は一度見てみたかったものばかりだった。展示の仕方がちょっと乱暴なのは残念だった。少なくともこの美術館のテカテカの大理石の床はなんとかして欲しい。

レセプションの模様。一番手前が蔡氏。日本で活動した時代もあり、日本語も堪能…らしい。同行させて頂いた方は、蔡氏とは古い知り合いだったが、それでも簡単な挨拶くらいしかできなかった。だから、僕は未確認。




その後、東京とNYからいらした美術関係者の方に同行して、北京ダックの有名店「大憧」へ。席が空くのを待っている間は、ダックを焼いている所を見る事ができる。僕はこの店の「白菜と栗のサフランソース」が好きで、これは北京一旨い料理だと思っている。ダックのスープはクセがあり、美味しいものではないけれど、それが栗と白菜と合わさると非常に上品な味になる。この料理を食べている間、皆が無言になってしまうほどの逸品。
北京で食べるならコレですよ。
89万元
- April 12, 2008 11:28 PM
- architecture/design | china | food
聖火リレーがちょっと凄い事になっている件、およびそれに対する周囲の中国人達の反応について…皆さんは興味ある所だろうけれど、それについては改めて書く予定です。そういっていつもサボってしまうんですがね。

先日紹介した長城近くの敷地に、もう一度行く機会があった。数日しか違わないのに、桃の花が満開になっていた。霧が立ちこめる谷にポツポツと上品なピンク色の花が咲いていて、その向こうに微かに長城が見える。なんとも幻想的だ。赤茶けた山間に広がる幽玄の世界。漢詩に詠まれているのはこういう風景なんだろう。

そのあと、宴席に呼ばれ、レストランに向かった。固辞するも、強引に上座に座らされる。中国の習慣における上座は、ゲストではなくホスト側が座る…ということはカネを払う人が座るということだ。「あそこって奢る側が座るんでしょ?」なんて我ながら情けない事を言うと、いいからいいから、お前はここでは外人なんだから大丈夫!と言われる。

出て来たお酒は茅台酒だったが、ちょっとラベルのデザインが違い「国賓 内部特供酒」と書かれている。袋には「89万元(約1300万円)の価値!」と高らかに書かれている。なんでも、政府内部に特別に提供される白酒で、過去、オークションかなにかでその値段がついた事があるんだそうだ。ロマネ・コンティなんてメじゃない。コップにナミナミと注がれ、これで15万元くらいだな、なんて思いながら口をつける。2本空けたので2600万円。外人で良かった。
実際の値段は、一本500元くらいだろうな。
長城の中身
- April 11, 2008 6:11 AM
- architecture/design | china | food
このほど、ある仕事の敷地を見に行って欲しいと頼まれ、万里の長城の近くへ行った。

白い車が停まっている辺りが敷地。あいにく敷地からは見えないが、少し距離を取れば奥に万里の長城を望む事ができる。以前紹介した八達嶺なんかは、休日ともなれば凄まじい観光客で溢れかえるが、この辺りの長城はほとんど観光地化されていない。

敷地から十分も歩けば、その長城に直に触れる事ができるが、なにぶん無名の場所なので人影もまばら、というかゼロに等しく、代わりにリスが沢山居る。道端では養蜂をやっていたりして、のどかな風景だ。

当たり前だが万里というくらいだから長城はとっても長く、部分によって建造年代も違えば建造方法も違う。この辺りの長城は八達嶺あたりのレンガ造とは違って、花崗岩が使われている。石の刻み方は紫禁城のそれと同じで、観光資源としても貴重なモノだという。この長城に至る道は整備され、将来、修復、公開が行われる予定だという。クライアントは、それを当て込んで敷地の購入に踏み切った。

その長城。谷底を流れる沢の部分でぶった切れて居るので、断面を見る事ができる。中身は、平たい石を土で固めながら積層させて作られている。しかし、このぶった切れた部分の石、かなりの量になりそうだが一体どこへ行ったのだろう…

付近の農家の中には、なぜか同様の石を土で塗り固めた外壁の物が散見される。そんなに古い物ではなさそうだ。
え?まじで?いや、まさかね…。だって、世界遺産でしょ?
確たる証拠があるわけではないのであんまり突っ込まないでおくが、材料が建材等に流用されているために長城の破壊が進んでいるというのは本当の話らしい。ローマのコロッセオやパンテオンは、今はレンガむき出しの荒々しい建物だが、建造時は大理石で覆われた美しい建物だった。ところが時代が下ると大理石は剥がされ、砕いて石灰にされ、他の建物に転用されてしまった…そんな話を思い出した。ユネスコ?世界遺産?なんぼのもんじゃーい!てなもんである。

疑惑はひとまずおくとして、この外壁は味があってなかなかよろしい。

今は季節的に水は流れていないが、川の護岸も同様の工法で行われている。これも、味気ないコンクリート板を並べるよりずっといい。

ある農家の居間で食事。以前にも書いたが、長城近くには、このように副業として観光客に料理を提供する民家が多くある。出される料理は農家菜とか、農飯とか呼ばれる。山菜類を含むオカズを、ヒエやアワなどの雑穀を使った素朴な主食とともに食べる。とくに、ギョーザの具のような物をヒエで包んで蒸した饅頭が美味しかった。オカズの味付けは濃いめ。
中国に限らず、食事は都市部に行けば行くほど、米や麺、饅頭類を食べる量が減ってゆく。また、北へ行く程、オカズの味付けは濃くなる。過酷な労働を行う農村部では、エネルギーを多く摂取する必要がある。南方ではサトウキビが育つので糖分を取る事ができるが、北方ではそうはいかず、穀物を多く食べてカロリーを稼ぐ。結果、味の濃いオカズでコメを掻き込む食生活になる(もっと北になるとジャガイモ中心になる)。世界中の宮廷料理や高級料理でコメが出されないのも、我々が高級料理店で御飯をオカワリするのに何となく気が引けるのも同じ理由だ。
「中国通」の人の中には、「中国では御飯は最後にちょっとだけ頼む」のが通の証拠、とでも思ってる人が多いが、それは高級料理の席でのこと。実際の中国人ー特に北方の労働者達ーはコメをよく食べている。まあ僕がそういう人たちの世界にどっぷりと浸かっているだけなんだが。
インペリアルミルクティー

あるお茶屋さんで、奶茶[nai3cha2:ナイチャー/ミルクティー]を頼んだところ、これが何とも美味しかった。材料は中国では簡単に手に入るモノばかりだったので、自分でちょっと真似してみた。試行錯誤しなきゃならないかな、と思ったが、一発でなかなかのものができた。きっと、作り方は多少ラフでも大丈夫だろう。
名前はロイヤルミルクティーに対抗してインペリアルミルクティーとしよう。「西太后が愛したミルクティー」と言っても通用しそうだ。ウソだけど。
<材料:3杯分>
・ナツメ:天日干ししたもの。中国ではポピュラーなスナックで、女子の友。小鍋に敷き詰められるくらいの量。
・枸杞(クコ)の実:中華料理だけでなく、漢方薬にも使われるオレンジ色の実。上品な甘みがある。一掴み。
・牛乳:500ml
・ティーバッグ:2つ、紅茶でもいいが、ウーロン茶や緑茶でも美味しくできると思う。茶葉でもいいが、分量やタイミングが難しくなりそう。
・砂糖
<作り方>
ナツメは、「洗わなくても大丈夫」と書いてあっても念のためキチンと水洗いをすること[3/20訂正]。洗ったら半分に切り、鍋に入れ、クコの実、牛乳を入れて火にかける。一煮立ちしたら、ティーバッグを入れてお茶を出す。これだけ。ナツメとクコの実の仄かな甘みのお陰で、日本人としては十分美味しく飲める。中国風に砂糖をタップリ加えて甘ったるくして飲んでもいい。出し殻?のナツメを食べてもおいしい。
袋入り

「お前はどう見ても日本人には見えない、中国人だ」
とよく言われる。そして、
「でも、よく見ると肌が違うね。やっぱり日本人だ」
とも言われる。自分の年齢を伝えると、
「ええ!ホントに三十代!?」
とも言われる。
総じて日本人…特に男は幼く見られがちだ。中国では、30代ともなれば酸いも甘いも噛み分けた立派な大人だ。孔子の言葉を借りれば「三十にして立」っているのだ。対する日本人には、いい年こいてオモチャに投資して、弄くってみてはホクソ笑んでいるような、大人になりきれてない人間がかなり居る。もちろんコレにボク自身も含まれているのは自覚しているが、こういった大の大人の幼児性こそが、日本が世界に誇るオタク文化を支えている事も否定できない…というか、そういう言い訳の仕方がある。だから、これからもオモチャという名のアンチエイジングに励むこととしよう。
日本人が若く見られる原因には、そんな精神的な若さ/幼さが大きいと思われるが、ある中国人はその理由に「牛乳」を挙げていた。今の中国の中年世代にとって牛乳は貴重品だったため、飲むことが殆どできなかったという。だから肌から老けてゆくと。
もちろん、今の中国では牛乳の購入に困ることは無く、そのへんのキオスクでも数十円で売っている。面白いのは、日本風の紙パックよりも、袋詰めで売られているケースが多いことだ。
それはいいのだが、冷蔵されていない事が多い。
想像してみてほしい、ツナ缶やらパンやらソーセージやらと並んで、棚に詰め込まれている袋入り牛乳を。薄暗い店では、その上にウッスラと埃が被っていたりするのだ。キチンと殺菌処理をし、適切な素材の袋に封入すれば長く貯蔵できることを頭で分かっていても、日本人としては牛乳は蛍光灯でギンギンに照らされた冷蔵ショーケースから手に取りたい。青やオレンジのボーダーがプリントされた紙パックを手に取ると、中で程好く冷えた白い液体が僅かに波打っているのが、高級パルプを通して伝わってくる…そんな触覚情報が我々にとっていかに大切なことか。
袋牛乳にはメリットもある。主婦らしい女性達が、200グラムくらいの小さな袋を沢山買っているのを見かける。おそらく、一袋ずつ使い切っているのだろう。牛乳パックの口を開けたまま冷蔵庫に放り込んでいるより、よほど衛生的だ。
どうして袋なんだろう?と聞いたら、「袋で漏れてなかったら絶対に漏れてないから。箱だと、上に穴が開いていても分からないでしょう?」という、とても納得の行く答えが返ってきた。「目に見えないモノは信じない」という中国的な思考が見え隠れする。生産者も販売店も、ハナから信じていないのだ。
日本では、「子供の頃からペコちゃんのケーキが好きだったのに、裏切られた気分です」というような素人コメントが報道されている。雪印問題の時もそうだったが、我々は老舗ブランドを盲目的に信じ込んではいないだろうか。信仰しているからこそ、事件が起こったときのショックが大きいのではないか。
中国で同様の事件が起こったとき、中国人の口から「裏切られた」という言葉が出てくるか…僕は甚だ疑問だ。
肉入りチーズリゾットチャーハン

飛行機が遅れた。空港までお客さんが迎えにきてくれていたのだが、だいぶ待たせてしまった。道中、現在起こっている問題について相談。
オフィスはもう誰も居ないだろうとの事で、部屋まで送っていただく。部屋に着いた時にはもう、8時を廻っていた。レストランまで行くのも億劫だ。マンションの中にある小売部(キオスク)で玉葱、ニンニク、そしてビールを買い求めて夕食の準備をする。
日本への留学経験があるような、日本通の中国人たち。彼らが一様に、懐かしがる食材がある。日本に遊びに行った時にも、必ず食べるようにしているという。納豆、寿司や刺身か。それもあるだろうが、意外なのは「牛肉」である。「ステーキとか。ただ塩コショウして焼いてあるだけなのに、柔らかくて本当に美味しいのよねぇ…」と目をほそめる。
中国の牛肉はとても堅くて、スジ肉のようだ。以前カレーを作った時に、何時間煮込んでも全然柔らかくならなかった。思うに、中国人は、肉の柔らかさをあまり重視してこなかったのではないか。ご存知の通り、日本は軟水、中国は硬水である。硬水でグツグツと煮ると、肉類は堅くなってしまう。このため、煮物は少なく、炒め物や、蒸し料理が発達した。どうしても煮たい場合は、極限まで薄く切る。それが火鍋と呼ばれるもので、これは日本のシャブシャブのルーツである。逆に言えば、柔らかい良い肉をわざわざ薄く切る日本のシャブシャブは、とっても贅沢な料理という事になる。
「良い肉」で思い出した。話はそれるが、「三大欲望」というものがある。食欲、睡眠欲、性欲の事だ。前の二つは生物の自己保存のために、性欲は繁殖のためにあり、生物に本来備わっている欲望とされる。ならば、どうして「カラダに良いもの」が美味しく見えないのだろう、と常々疑問に思ってきた。脂でギトギト、コレステロール満点の豚骨ラーメンに食欲を覚えるのは絶対におかしい。霜降りの松坂牛から滴り落ちる肉汁に舌なめずりするのはどうだ。だいたい、筋肉の中に脂肪が散らばっている牛が健康なはずが無い。フォアグラも同様。人間で言えば末期的な内臓疾患である。なのに美味しそうに見えるのは何故だ。
性欲について言えば、逞しい/美しい/頭の良い異性に性欲を覚えるのは、優秀な子孫を残すためだから、と説明できるだろう。でも、今ではそこから大きく離れた性的嗜好をもつ人も沢山いる。社会化によって、本能さえも歪まされているのだ。この考え方から言えば、三大欲望のうち、一番ピュアな形を保っているのは睡眠欲だ、ということになる。
そんな事を考えながら、買ってきたニンニクと玉葱、冷凍してあった牛肉と米を炒め、チャーハン…というより焼き飯…を作った。これだけでは何か寂しい気がしたので、残り物のパルミジャーノ・レッジャーノを擦って加えてみた。大抵、この手の思いつきは大失敗するのだけれど、今回は成功。肉はカチカチだが、チーズリゾット風で美味しい。
霜降り肉食べたいな…
スィーツ中国
- September 13, 2006 7:30 PM
- architecture/design | china | food
中国のスィーツは概ねよろしくない。もちろん、僕が知らないだけで、おいしい甘味がどこかにあるんだろうけれど、アベレージ的によろしくない。「日本のようにボトムアップされていない」と表現したほうが良いかもしれない。コンビニで売っているような洋菓子ですら美味しい日本は、本っっっ当に恵まれてると思う。話は逸れるがナチュラルローソンで売っている杏仁豆腐は凄くおいしい。本当に逸れそうなのでやめておく。
キオスクで売っている甘いお茶を飲むたび、あるいは吉野家でコーラのペットボトル片手に牛丼をほおばる中国人を見るたび、中国人は他の食べ物で糖分を摂取しているぶん、洋菓子へのコダワリが少ないのかなぁ、なんて思ったりする。
ある日、学生食堂が完成して試食会が行われた。工事担当者の一人が還暦を迎えたとの事で、ケーキが振舞われた。へぇ、ケーキなんて久しぶりだなぁ、なんて喜んでいた。

どっきり。
まさに「デコレーション・ケーキ」とはこの事。
ロココ調?
あくなき造形性の希求。
凄まじいホイップ・ワーク(って言うの?)。
周囲のホイップなんて空中を走っている。
以前写真を載せた、カボチャ彫刻に通じるものがある。食べモノであることから解き放たれている。良し悪し以前に――そりゃあ、僕にとっては「悪い」に決まってけど――凄い。
スポンジケーキは同じで、様々な装飾をする事だけで差別化されている。しかるに、無限のバリエーションを生み出すことができる。

店頭にて。モザイクを入れたくなるくらい、エロティックなものもある。いや、桃をあしらってあるんだけどさぁ、よーく見るとさぁ…もじもじ。

これなんかもう、イラスト電報状態だ。
中身は変わらず、表層で差別化するのは、中国にニョキニョキと建っていくオフィスビルや高層マンションと同じだ。「本質的でない、浅薄だ」と断じることもできるし、「飾り立てたい欲求に対して素直だ」という事もできる。
日本の一般的なビルのプランは、あまり変わらない。敷地条件の要請によって微妙に変えられているのがせいぜいだ。これはもちろん、賃貸・分譲する上での「大人の事情」からそうなっている。大胆なものが欲しいけれど、お金もかかるし、勇気もない。じゃあ、好きな飾りをつけましょうよ!そういった素直さ。
日本の皆さんが生活しているシンプルな外観のビル。その中のケーキは本当に美味しいんでしょうかね?
このケーキはまずかったです。
冷蔵庫の中身

「おしゃれ関係」の「カバンの中を見せて下さい」を意識しつつ、冷蔵庫の中をパシャリ。缶だらけ。おしゃれ関係どころか、いい歳こいた独身男の悲哀が冷風と一緒に噴き出してきました。
左から、
・可口可楽:コカコーラ、中国語の発音は「カコ・カーラ」
(ネットを一年分契約したら一ケース持って来ました…飲みきれません)
・燕京ビール
(北京で圧倒的シェアを誇る地ビール。北京オリンピック公式スポンサー)
・青島ビール
(世界的には有名だが中国国内の知名度はイマイチな感があるビール。最近は北京でシェアを拡大中。北京オリンピック公式スポンサー。普通、オリンピックの公式スポンサーは1業種1社限定ですが、北京の場合は2社が競合し、中国的な「大人の」決定が行われたそうです)
そして。
・バドワ・・・ならぬブルーダイヤモンドビール
なんか、変わった味のバドだなー。と思って飲んでいたら、バッタモンだったのね!

これは2年近く前のカバンの中身。当時はこの小さなカバンだけで中国の地方都市に出張するくらい、カバンを小さくすることに熱意を注いでいました。ところがノートパソコンを持ち歩くようになって意味がなくなり、挫折。
お礼&カレーの作り方
はい。北京にまたやって来ました。
今日は快晴。日差しは強いですが、湿度の高い東京に比べれば爽やかです。

土曜日は、おそらく60人くらいの方がいらして下さいました(未把握ですみません)。人脈豊富な皆さんに協力頂いたこともあって、去年の2倍!それだけの人出を考えてもいなかった僕らはテンテコ舞で、仕切りまで手が廻らず、いろいろと不愉快な思いをかけたところもあったかもしれません。スミマセンでした…
ギュウギュウ詰めの部屋の中は、とても過酷な状況でしたが、皆さん、屋上に出たり各自工夫して楽しんでいただいていた様子で、ちょっと安心しました。
次回は、巨大クーラーか、扇風機を用意しようよ、との意見を頂きました。はい、そうします!

○盆さいやの藤田さんには、非常に良心的な価格でドリンクを提供していただきました。カウンターがあると、グッと本格的なパーティになりますね。
○シゲゾーさんのウドンは、初めて頂きましたが、コシが本当に素晴しかったです。ノリや野菜などの具がシャキシャキ感も最高。お手伝い頂いた方も有難うございました。
○ともすれば殺伐としがちな男料理の中に、花を添えて下さったカオルさんの料理もおいしゅう御座いました(なつかし!)。自分が、如何に普段、ちゃんとした手料理を食べていないかを再確認しました。
○スーパーバイヤーN氏は、ターンテーブルに付きっきりで頑張ってくださいました。自分も少しはやろうと思っていたんですがテンテコ舞で…
ご協力くださった皆様、有難う御座いました。
そして、暑い中、足を運んでくださった皆様も、本当に有難うございました。次回は、バージョンアップして過ごしやすくお届けしたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

僕が担当した「40人前恒例カレー」ですが、いろいろな方に褒めて頂けたのに気を良くして、レシピを書いてみます。来年は別の料理に挑戦するということで!
・唐辛子 20個
・ニンニク 丸ごと4個
・オリーブオイル ビンの中に残っていたの全部(大さじ20杯くらい?)
実は、ニンニクをスライスする作業が一番ハードな作業だったりします。まずはこれだけを鍋に入れてから火をつけて、炒めます。ニンニクが焦げないように、あらかじめ油を熱さないのがポイント。
・玉ねぎ 12個
・セロリ 2本
・にんじん 4本
・ピーマン 8個
・赤ピーマン 8個
香りが出てきたら、切ったこれらの野菜をぶち込んで、玉ねぎがシナッとなるまでさらに炒めます。40人前の重さが右腕にズシリ。かき混ぜ続けるのが辛くなります。給食のオバサンたちって力持ちだったんだなぁ…
・鶏肉 4キロ
すぐそばにある、宮内庁御用達精肉店、日進ワールドデリカッテッセンで売っているキロ420円の鶏肉。要はパキパキのブロイラーですね。そのままだと脂が出すぎるので、皮を剥いで、骨ごとぶった切ります。デカ過ぎてとても炒められないので、フライパンで軽く焼いて鍋の中へ。
・白ワイン 1本
を豪快にドボドボと注ぎます。日進…には、自称「都内最大級」のワインフロアがあって、そこで最も安い「カステルベッキオ」というイタリアワイン(600円)を使いました。このワイン、飲んでもかなりイケます。強火で一度沸騰させ、
・牛乳 1本
・生クリーム 1個
をこれまた豪快に注ぎ、弱火にしてコトコト煮込みます。スープの味が出てくるまでの間、
・アスパラガス(太いやつ) 15本
・ブロッコリー 丸ごと一つ
・ナス 10個
を切ったり、アク抜きしたり、下茹でしておきます。これらの野菜は出す寸前まで入れない。
スープが出来たら、カレーペーストとカレーパウダーをオタマを使いながら溶かし込み、ほぼ完成。後は弱火でコトコトやりながら待つのみ。これだけ容量があれば、余熱だけで十分かもしれません。

肝心のルーなんですが、Crosse&Blackwellの"Taste of India"というカレーペースト(500g)と、インディアン印のカレー粉(大さじ15杯)を使いました。今まで、カレー粉だけに拘って来たのですが、実家に帰省した時に母親に強く薦められて、今回は既製品のルーを使いつつ、カレー粉と塩で味を調える、という戦略に切り替えました。鶏肉から良いスープが出るので、カレー粉だけでもそこそこ美味しくできると思いますが、やっぱ、プロが開発してるだけあって、凄い奴なのよこのペースト君。
皆さんから頂いたお世辞に乗せられて書いてみたんですが、文字にして改めて見返してみると、なんて大味なレシピなんでしょう…しかもコレステロール爆発。
なにぶん、ほぼ我流で作っているので、「ここはこうした方がいいんじゃない?」というアドバイスがある方は、是非教えて下さい。
十番ラウンジ'06のお知らせ:随時更新中!

今年の麻布十番納涼祭りは、18日(金)~20日(日)の三日間。これがまた例年、凄い人出なんですよ。折角屋台で買ったものをゆっくりと食べる場所もない…というわけで恒例のラウンジ開放。今年もやります!
今回は、かねてより色々と協力いただいている、恵比寿のバー:「盆さいや」さんとタイアップする事に成功。ドリンク類をグレードアップします!
場所は祭りのメーン会場を見下ろす一等地。東京タワーもガッツリ見えます。世界的バイヤー・N氏が放つカッティン・エッジかつ難解な音楽を聴きながら、おしゃべり、お食事、呑み、お休み処、友達との待ち合わせ、などなどに是非御利用下さい!
■十番ラウンジ'06 @ worklounge 03-
8月19日(土) 15:00~25:00(頃、お祭り自体は21:00マデです)
場所:worklounge 03-
東京都港区東麻布3-8-8明商ビル703
地下鉄南北線/大江戸線:麻布十番駅6番出口から徒歩30秒(エネスタの入っているビルの7階)
Tel: 03-3583-3934
DJs:名倉和哉 a.k.a. "世界的音楽バイヤー・N氏" from P-Vine records、東福大輔、iPod、他
Drink: 恵比寿「盆さいや」店主藤田氏出張による適価ドリンク
Food: しげさんによる「手打ちうどん」、カオルさんによる「とってもちゃんとした料理三品」、ホフマン製「何か」、竹森製「ナン」、東福製「恒例カレー」、etc.
※プロジェクターでは、N氏提供による秘蔵映像と、東福がこの2年間撮り貯めた写真スライドショーなどを。
※なお、企画は変更になる可能性があります。
※例年、皆さんいらっしゃるのは、6時頃~です。あんまり早くいらっしゃっても、準備が出来ていないことも…
※ビルの共用部では、お静かに!
※ビルの入口に、「居住者以外立ち入り禁止」の看板が出ていますが、気にせずお入り下さい。管理人さんに呼び止められた場合には、703号の東福の部屋に行きます、と伝えてください。
関連リンク:
詳細地図(Mapfan)
麻布十番納涼まつりOfficial Web(麻布十番商店街振興組合)
港区の天気(Yahoo!)

■8月17日更新
・シゲさんによるフードは、手打ちうどんとの事
・当日の天気は、曇りとの事
・ビルの共用部では、お静かに願います
・通販で激安プロジェクターを買いましたが、当日に届くかどうか、微妙な状況です。がんばれヨドバシ!
・プロジェクターで何を放映するかは未定。やっぱ、プレステ?著作権上問題のない映像ソースをお持ちの方は、是非お持ち下さい。守ろう著作権!
■8月18日(朝)更新
・プロジェクター、なんとか間に合いそうです。
・メニューに、ホフマンによる「何か」が加わりました。
・何人くらいの方がやってくるか、例年の事ですが全く読めません。ガラガラだったら残念だし、逆に地上よりも混んでしまうかもしれないし…
・カレー用のデカイ寸胴を買いました。ドンキで3000円。
■8月18日(夜)更新
・毎回毎回、カレーが一瞬で無くなってしまい、ちょっと悲しい思いをするので、今回のテーマは「作り杉カレー」にしました。40人前くらいをイメージ。

材料も「買い杉」てみました。野菜類は、この写真を撮ってから買い増ししました。このように机の上に並べてみて思ったんですが、どうみても奥の寸胴に納まりそうにないね!失敗!
・昨夜、スライドショー用の写真を整理しました。その数580枚!諸事情でネット上にはアップできなかった写真が多く含まれています。中国/日本の都市のスナップ、発展する中国に建ちつつある注目プロジェクトの写真など。興味ある方は、そこそこ楽しんで頂けるのでは、と思っています。そこそこ御期待下さい!
・今日の麻布十番、まだ祭りも始まったばかりだというのに、かなりの人出です。公共交通機関でお越しの際には、帰りの切符も買っておきましょう!
・関係ないですが、会場の明商ビルに空きが出たそうです。15坪と31坪。相場から見ると、かなり安いです。興味ある方は、ご連絡下さい。
・そろそろ部屋の掃除を始めます!
8月19日(朝)更新
・ビルの入口に、「居住者以外立ち入り禁止」の看板が出ていますが、気にせずお入り下さい。管理人さんに呼び止められた場合には、703号の東福の部屋に行きます、と伝えてください。
・カオルさんの料理は「とってもちゃんとした料理三品」ということみたいです。
・準備の方、かなり難航しています。
・では皆様、お待ちしています!
115,189,533匹め

北京に来るようになって、もう1年半が経とうとしていますが、実は、これぞ北京ダック!というものは食べたことがありませんでした。
遂に、北京で一番の老舗「全聚徳」へ、連れて行ってもらいましたよ!(自腹で)
日本料理と年末気分

「月15回以上の更新」を目標にやってきたこの日記。来年はもっと面白い話を提供して行きたいと思います。
ここ数日、「忘年会」と称して、中国人スタッフと一緒に食事をする事が多くなっています。今日は、中華料理に翻弄された自分の舌を日系に戻そう!という事で「松子」でランチ。寂れた温泉街のスナックのような名前ですが、北京ではそこそこ大手の日本料理店です。
1000円程度でビール付き。日本料理のバイキングです。味は中国人に合わせた中華テイストですが、そこらへんが帰国前のリハビリテーションに丁度いいのではないか、と思ったのです。
シュラスコ:ハツな驚き
東京でのこと。今日はシュラスコを食べよう!と誘われ、キラー通り沿いのあるブラジル料理店に行きました。ブラジル通は「シュハスコ」と呼ぶものらしいですが、ココでは一般的な発音に倣う事にします。そういえば「ブラジルの美空ひばり」ことエリス・レジーナ(一般的にはそう呼ばれてませんので真似しないで下さい)も、本当の発音は「エリス・ヘジーナ」なんだとどこかで読んだ記憶が。まあいいや、ともかくシュラスコ屋に行きました。

(内容とはあんまり関係ありませんが、一応、クァルテート・エン・シーをかけている瞬間の写真)
北京のマレーシア
メールマガジンの登録・解除を出来るようにしました。まだ登録していない皆様、どうぞ登録してみてください。毎日あそこに行っただの、アレを食べただの、ギャルが必要だの、どうでもいい極私的な情報が送りつけられ、その情報にはさらにタチの悪いことに、いい加減なオピニオンまで含まれています。まさに悪夢。でもどうぞ。
![]()
来てしまいました。北京。ポツポツ来るようになったのが去年の7月頃ですから、もう10ヶ月になろうかという滞在。もう、生半可なことでは驚かないカラダになってしまいました。
お客さんから歓迎の意を込めて、夕食に誘われました。貧乏性のせいで出てくれば平らげてしまう機内食でお腹一杯だったのですが、中国ビジネスの先輩達からの「中国人から食事に誘われたら、基本的に断ってはならない」というアドバイスに従い、無理くり行って来ました。
ある程度中国語も分かるようになって来ましたが、食事中の会話についていけるほどではありません。このような席では、日本語や英語の分かる人の隣に座って時折訳してもらいます。ただ、あんまり頼りすぎると通訳してくれる方がご飯を食べれなくなってしまうので、多少セーブする必要があります。
中国の人は、このような仕事仲間の食事の席に奥様やお子さんを呼びます。奥様達も、ご主人の隣で押し黙っている訳ではなく、バンバン発言しています。欧米的です。
以前、「中国の食文化は日本の様に多様化していない」と書いたことがありますが、さりとて北京は大都市。様々な国の料理があります。今日の夕食は、マレーシア料理でした。でも回転テーブルはあるし、美味しいけど味付けはなんか中華っぽいし…かなり「漢化」されたマレーシア料理でした。「この店、マレーシア人の人居るんですか?」と尋ねたところ、「いない。でもインド人なら居るよ!」との返事…
いや、それは中国人より関係ないと思うんだけど。
中華料理
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肉マンの話が出たついでに、中国料理の話をしましょう。
皆さんご存知の通り、一口に中国料理といってもいろいろなタイプがあります。南淡、北鹹、東酸、西辣という言葉に示されるように、南はあっさり味で、北は塩辛く、東は酸っぱく、西は辛いという特徴があります。とはいっても所詮は中華なので、日本人が想像する「中華料理」の枠からはみ出るモノはありません。日本でいう「中華料理」は、これらのミクスチュアですから。家族の記念日に、今日は高級中華を大奮発!なんて折には、北京ダックと上海蟹とフカヒレスープを食したりすることもあるのでは。
北京はいろいろな地方の出身者が集まっている大都市なので、ありとあらゆる店があります。僕は中国人に囲まれて生活しているため、街の安めの食堂で食事をすることが殆どです。どんな所に連れていかれるかというと、圧倒的に四川料理が多い。北京に居る中国人に限って言えば、みんな辛い四川料理が好きなんです。そして、これをどうやら、あんまり辛いと思っていないらしい。大粒の汗をダクダクとかく僕を不思議そうに見ています。
僕も辛い料理が嫌いな方ではないのですが、毎日続くといい加減イヤになってきます。とはいえ中国人は容赦してくれない。今では、体もすっかり慣れてしまい、次の日のお通じもスッキリです。便秘になろうにも、上から次から次を辛いものを押し込まれるので、いずれ出てこざるを得ません。
日本人にとっては、北京料理はどうにも味が濃く、四川料理は辛すぎます。その点、上海料理は味付けも抑えられ、「素材の味を生かす」という日本的スピリッツに通じるものがあり、日本人向き。毎日食べたい所ですが、北京は内陸のため、高価な海鮮類が多い上海料理にはちょっと手が出ません。北京在住の日本人、それも一部上場企業の駐在員程には金はなく、とはいえ学生よりは金がある、そんなアナタ(かなり限定)にお勧めしたいのが「浙江料理」です。
この前、中国人達が「日本を案内してくれたお礼に」と、ちょっと奮発して浙江料理店に連れて行ってくれました。僕が写真はその時のもの。活きた海老を紹興酒に漬けて酔っ払わせたものが手前。跳ねて飛び出さないように蓋をして待ち、グデングデンに泥酔した頃を見計らって頂きます。紹興酒の甘味と合わさって美味しい。ジャンプと泥酔…某スキープレイヤーの事件を想起してしまいます。彼女も蓋ができれば良かったのにね。
そして浙江料理の目玉は黄色い鳥スープ。良質の鳥を使うと黄色になるんだそうです。これがクリーミーで濃厚な味で、本当に本当に美味しい。
22世紀のスーパー・サイズ・ミー#2
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天津名物の狗不理包子。ゴールデンアーチならぬゴールデン「G」のマークが泣かせます。肉マンは一つ0.7人民元(10円弱)。黒酢を上から垂らして頂きます。味は、不味くもないけど格別に美味しい訳でもありません(そこらへんもマック的)。ただ、20年ほど前、食卓に肉料理が上がることが少なかった時代には、ちょっとしたご馳走だったとか。「私の母は天津の生まれなので、母を連れてもう一度来たいと思います。きっと喜びます…」なんてちょっと良い話もありました。
中国語で「狗不理(ゴウブリ)」の「狗」は犬、「不理」は相手にしないの意。だから「犬も相手にしない」というちょっとシニカルでユニークな名前、と勘違いしている方が多いようですが、そうではありません。この名前の由来は、150年前の創業時まで遡ります。
その昔、肉マンを売るのを生業にしている「狗子(ゴウズ)」というあだ名の青年が居ました。彼の肉マンは評判で売れに売れるため、彼はお客と話をする時間もないほどに肉マン作りに邁進しました。巷では「狗子はお客を相手にしない」と囁かれるようになり、店の名前まで「狗不理」と呼ばれるようになったんだとさ。パチパチ…
ちょっと待った。それって良い話なんですか?なんか、無愛想でサービスが悪い店、という印象を受けますが?と尋ねたところ「もちろん、良い話」なんだそうです。儒教の「巧言令色鮮なし仁」の思想の影響なのでしょうか、中国人にとってはサービスは二の次で、肉マンの美味しさが第一なのでしょう。ある意味、アメリカ人以上にプラグマティックな考え方。日本的に話を膨らませれば「彼は無口でも、その美味しい肉マンが雄弁に語っているではないか」ということになります。ね、ちょっといい話になったでしょ。
この「狗不理包子」、先月民営化され、そのブランド名が競売に掛けられました。新しい資本を得て、これから快進撃が始まります。目指せ、21世紀のマクドナルド!22世紀の初めに、誰かの映画に糾弾されるまで…
ちなみに日本では浜松町に一つ、ライセンス店があるらしいです。
22世紀のスーパー・サイズ・ミー
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今日は天津に行ってきましたので「女性について考える」はちょっとお休み。
ある日、私どもの事務所で、「21世紀は中国の世紀なのかはたして」という他愛もない雑談―雑談とはえてして他愛もないものですが―をしておりました。ご存知の方も多いと思いますが、私どもの事務所には一人のヨーロッパ人が生息しております。ヨーロッパ人といえば、まあ例外なくアメリカ発の文化が嫌いで、その中でもマクドナルドは親の敵のように嫌います。別に食べなきゃいいじゃん、と思うのですが、それでは済まされず、存在している事自体が許せないらしい。マクドナルドと聞いただけで顔をしかめます。
ついでにいうと中国もあまり好きではない彼女ではありますが、21世紀には中国が覇権を握るであろうことは首肯するところのようでした。
「でもさ、これから先、中国の食文化とかもドドッと世界に広がって行くんだぜ、マクドナルドみたく。100年後、マホコの孫とか曾孫が、街のマクドナルドみたいな肉マン屋を見て、『げげーっ』とか言う時代が来るよー」
まあ、その時は「どうしてよりによって肉マン屋なんだよ」と笑い話で終わったのですが…
あったのです。天津本店の肉マン・ファーストフードチェーンが。名を「狗不理(ゴウブリ)」と言います。
珍しいレストラン#6
- February 1, 2005 12:00 AM
- food
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珍しくもなんともないんですが、「珍しいレストラン」という題で始めちゃったもので。
中国料理のレストラン。「高級」と言われる店は、個室中心の構成になっています。その中でも客単価が3000円を越すようなお店は、その個室の中にドリンクカウンターのようなものや、応接セットのようなものが置かれ、食事の前にお菓子やお茶が振舞われたりします。日本でもそうですね、六本木の中国飯店でも、立派なソファーが置かれている部屋を見たことがあります。
中国飯店のインテリアは高級感のあるシックな色調でまとめられているんですが、中国の場合はかなり派手目。前にも書きましたが、中国人は電飾大好きですが、日本のようなまばゆいネオンよりも間接照明を好むようです。個室の中にも、青い間接照明があったりして、一歩間違えればラブホみたい。もう間違ってるか。
「大衆」とされるお店もそれなりに美味しいですが、さすがに「高級」とされるお店の料理はみな美味しい。そして概ね安い(ツーリスト向けのお店を除く)。
ただし、フカヒレやアワビや上海蟹などの高級海鮮を頼む場合には注意しましょう。値段が1ケタ違います。それでも日本で食べるよりは安いけどね。
珍しいレストラン#5
- January 14, 2005 12:00 AM
- food
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珍しいレストランつながりで、とっておきのネタを。
驚くべきことに、北京には数店、北朝鮮政府経営のレストランがあります。外貨を稼ぐためなんでしょうね、外貨つっても中国元なんだけどね。
店員はもちろん全員北朝鮮の人たちです。ウェイトレスはチマチョゴリ姿で、北朝鮮共産党のマークをあしらったものらしきブローチを身につけています(これがなかなかに美しい)。さすがに金日成バッジはしていません。もちろん全員美女で、身長が全員揃っているのも北朝鮮的。
1時間に一回程度、その美女軍団によるライヴ・ステージがあります(写真)。チマチョゴリの上にエレキ・ギターやベースを持って中国や北朝鮮の歌を披露します。とても上手くて、これが喜び組かと感心してました。日本人学校に駆け込まれたら元も子もないので、おそらく、本国で厳しい審査を受け、過酷なトレーニングを受けてから派遣されてきているのでしょう。彼女達の置かれた環境を考えると暗澹たる気分になりますが、お店で見る限り、日本人がメディアから受ける印象に反し、非常に「女の子」らしく、またのびのびと仕事をしています。
アフターでデートしてみたいよなぁ、と思っても、軟禁状態の彼女達と会うのは至難の業でしょう。
料理は北朝鮮料理、というより韓国料理。どちらかというと北京では高級店の部類に入ると思いますが、おいしい!と感動するほどではありません。中国は牛肉と言うとロース中心で、カルビらしいカルビがないんです。あとユッケとかもないし(あっても危険で食べたくないですし)。僕は新大久保の韓国料理屋の方が好きです。
珍しいレストラン#4
- January 13, 2005 12:00 AM
- food
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そうそう、書き忘れてましたが、白酒をちょっとだけバニラアイスクリームにかけると、チョコレートの味になるんだそうです。周恩来氏が好んだとか。試してみましたが、ミルクチョコレートではなくて、ちゃんとしたカカオたっぷりのチョコレートの味。そして、お酒が入っているので、チョコレートボンボンの味。
写真はキオスクで売っている花茶(フアチャ)パック。12個入りで100円程度。メイグイと呼ばれるバラの蕾、菊などが入っています。更年期に効き、お肌に良いらしく、女性におすすめ。
近況報告
・いつもいつもですが、なんだか忙しいです。
・福岡LOVE-FM、また出演することになりそうです。1月25日(火)、11:05頃から。ナビゲーターはジェームズ天願さん、ベスト電器プリゼンツ「アジアン・レシピ」のコーナー。意に反してジェットストリーム・ライクなBGMが流れるしっとりとした番組で、初回は面食らいましたが、次回はもうちょっと落ちついて望めそうです。聞ける人は是非。
・年末年始カンズメになっていていたせいか、無性にお年玉が欲しくなり、eBayでまたやってしまいました。今度は時計。やばいよ、これは。でも、出会えるのは2月に東京へ戻った時。
・あと、新しいデジカメが欲しくなってしまいました。いいのが出ちゃってるんだよね…やっぱりストレス溜まってるんでしょうか、物欲が沸々と。
珍しいレストラン#3
- January 12, 2005 12:00 AM
- food
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絵がないのでどうでもいい写真でお茶を濁しております。
同じトピックを3日も書くと自分でもネタに飽きてきてしまいますので、この話はきょうで終わり。
さて、肝心の京西賓館での料理ですが、フカヒレのスープ、ハトの焼き物(北京ダックみたくアメをかけながら焼いたもの)などなど、ストレートアヘッドな高級中華料理でした。いやあ、ちゃんとしたフカヒレを食するのは実に10年ぶりでした。学生時代に、家庭教師の教え子が大学に合格し、お父様にお祝いにお食事に連れて行ってもらって以来。あの時はカルチャーショックだったなぁ。一応「先生」だったので、美味しさの感動を隠そうと平然を装ってましたね。だって生徒の方は平然と食べてるんだもの。さすが家庭教師を取る家の子だ。
貴重なお酒と言っていたのは貴州マオタイ酒(グイジョウマオタイジゥ)という白酒。日中国交回復の時に乾杯したというメジャー高級酒で、ニセモノが横行してるんだそうです。でもこれは、間違いなく本物と断言できます。だって、軍隊に護衛されて産地から持ってきたモノだから。凄い、というよりメチャクチャですが、空港の免税店で売っているものより信頼性は格段に高い。穀物(コーリャンだそうです)がほのかに香って、件の三日酔いで白酒が嫌いになった僕も美味しく飲めました。
テキパキウェイトレス達の働きも凄い。テーブルに4人くらいが張り付いて寄ってたかってサービスする感じです。デザートに出てきたカメ入りヨーグルトをそのまま食べていたら、横から奪い取って掻き混ぜてくれました。「わあ、江沢民が受けるクラスのサービス受けてますね」とからかわれました。もっとも、その人は江沢民がいつも座る、という席に座っていたんですけど。
僕はおいしいおいしいと感動しきりでしたが、中国人の感想は「あんまり美味しくなかった。ケチって安いコースにしちゃったから」とのことでした…しかし、これだけ食べて一人300元(日本円で4000円程度)。中国の金銭感覚としても、二万円くらい。13億人を統べる国家主席と同等のサービスが受けれる事を考えると、安いと思います。ただ、なかなか来る機会がない、というのが問題。
珍しいレストラン#2
- January 10, 2005 12:00 AM
- food
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建物の中は、シンプル。一見なんてことはない。スターリン時代のソヴィエトや第二次大戦前のファシズム国家が好んだ新古典主義的な内装です。古典的な装飾-例えば柱だとかモールディングだとか-は単純化され、肥大化され、威厳のある空間を作っていますが、同時にキリコの絵のようなガランとしたうら寂しい雰囲気も感じます。しかし、家具や内装の細部に目をやると、最上級の材料で作られている事がわかります。デザイン自体が普通なだけに、なおさら「ただものではない」感を醸し出している。
施設は、「京西賓館(ジンシーピングァン)」という建物でした。試しにググってみると、出てくるのはホテルガイドではなく共産党政治の歴史ばかり。ここは、中央政治局、中央軍事委員会の会合が行われる施設なのです。最上階はその中でもトップの20人、すなわちこういった人たちが会合を行う場所であるとか。見せて貰いましたが、調度品に使われている素材はただものではありません。ブランド品以上のクオリティのものが、ノーブランドで使われている、という印象です。ホントの意味での無印良品。
ウェイトレス達は後ろで髪をまとめ、パンツにベスト姿。ヘタに女を強調してないところがまた凄い。美人ぞろい、というわけではないですが、みんなスラッとしていて非常に清潔感があり、動きもテキパキとしています。軍人みたい。
つづく。
珍しいレストラン#1
- January 9, 2005 12:00 AM
- food
2-3日前、お客さん達の間でちょっとしたお祝い事があり、「美味しいものを食べさせてあげよう」と食事に便乗させて貰いました。いつもよりも遠いレストランにでも行くのかな、とカメラも持たずにタクシーに乗り込みます。
道中、「いやあ、今日行くのはホントに珍しい所なんですよ、軍がやっているホテルのレストランなんですよ」とお客さん。「今日は、非常に高価で珍しい白酒を用意しています、私も生まれて初めて飲むので、楽しみ」とも。
中国ではどんな施設にも(例えば大学とか)「招待所」というホテル施設がくっついています。あー、人民解放軍にも招待所があるのねー、くらいの気持ちで乗っていました。車は、ライトアップされた天安門の前を通り、さらに西へ。中南海という大きな池を囲んで、軍関係の施設が集まっている地域へ向かいます。永田町みたいな雰囲気のところ。
車は衛兵が立っている門の前で止まりました。そこで「東福さん、門をくぐる間は日本語は話さないで下さい、外国人が居るとなると衛兵が緊張して余計なトラブルになるので」と言われます。門の内側には、別の車が待っていました。なんでも、事前にナンバーが登録された車じゃないと構内に入れないとか。
あれー、おかしいなー、ホテルなのになんでそんなにセキュリティ厳しいの?
そしてカメラを持ってこなかったことを後悔することになりました。
つづく。
中国のワイン(2)
- January 4, 2005 12:00 AM
- food
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ワインを紅酒(ホンジゥ)と呼ぶ、と書きましたが白ワインを白酒と呼ぶかというと、さにあらず。白酒(バイジゥ)とは、40-50度の強さの中国の蒸留酒を指します。
食事の席上、仕事上のパートナーに飲み比べを挑戦され、受けてたってしまいました。一本を丸々飲み干し・・・生まれて初めて記憶を無くす経験をし、二日酔いならぬ三日酔い…
冷静に考えてみると、急性アル中で病院に運ばれたりしたら…もしものことがあったら…ぞっとします。
次の日は上海へ出張でした。観光は2-30分ほど、観光地として有名なワイタン地区に行っただけ。
夜までずぅっと気持ち悪かったです。
中国のワイン
- January 3, 2005 12:00 AM
- food
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そういえば、クリスマスパーティーの席上で、こんなもの頂きました。張裕(Changyu、チャンユー)製、ロゼのスパークリングワイン。色が美しく、なんとも美味しそうです。ロゼのシャンパンはお店に行ってもなかなか無いので、ひょっとして珍しいのかも…と思って大事に取ってあります。1.5リットルなんてもともと一人で飲めないのだけど。
中国ではワインは「葡萄酒(プートウジウ)」。白ワインはあまり飲まれず、赤ワインを好むため、「紅酒(ホンジウ)」と呼ぶ方が一般的みたい。ここ数年で、中国のワイン産業は著しい発展を遂げており、飲む機会もだんだん多くなってきているとのこと。品質も、外国製には負けていないと胸を張っています。80年代の日本や合衆国のような状況でしょうか。そりゃそうさ、広い国だもの、どこかにはワイン作りに適した場所はあるよ。
もっとも、フランスのように小さなワイナリーの少量生産が成立するほどに市場は成熟しておらず(探せばあるのかもしれませんが)、「張裕」「長城(Great Wall)」「王朝(Dynasty)」「通化」、これら4つの大企業が市場の6割を割拠している三国志状態です。お店に行ってもこればっか。3メートルくらいの高さの棚が「長城」に占拠されています。
この「長城」、単なるテーブルワインかと言えばさにあらず。最もよい出来だったと言われる1992年物は市場でかなりの高値で取引されているらしいです。なかなか侮れません。
値段の方は、日本円にして、大体2-300円くらいから。味は、決して悪くありません。日本で買う1000円台のワインよりは良いかな、と思っています。安いので、料理にも遠慮なくダクダク使って贅沢な気分を味わえる、という利点もあります。中国人に怒られちゃいそうだけど。
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中国料理の迷宮 (朝日文庫)

