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上野。

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昨日の飛行機は、天候不良で結局2時間近く遅れて到着。飛行機は揺れに揺れた。ヒューンヒューンとジェットコースターのように落っこちてゆく感じで、アテンダントの人達が飛ばされないか心配になるくらいだった。荷物を受け取り、走って成田空港発の京成線最終に滑り込む。麻布十番に着いたころには日付が変わっていた。

今日の午後は上野へ。ここへくるたび、上野発の夜行列車〜♪のフレーズが頭をよぎる。なんだか物悲しい感じがするんだよな。

上野の森美術館で行われている「ネオテニー」展へ。この展覧会は、日本の現代アートのコレクターの精神科医、高橋先生のコレクションから、約80点を展示したもの。へえ、これもコレクションなのか、と驚く程、メディアで紹介されてきたものばかり。着いた時には、鴻池朋子さんのアーティストトークの最中だった。

ミヅマアートギャラリーの所属作家の作品を、ギャラリーオーナーの三潴さん自身が解説するとの事で、作品の裏話等を輪に混じって聴く。作家を発見した時のエピソードや、会田誠さんの「紐育空爆之図」を「伴大納言絵巻」や狩野永徳の「洛中洛外図屏風」、俵屋宗達などを引き合いに出して語る少々アカデミックな話もあった。高騰する現代アートと軽視されがちな日本の古美術、その格差に対する疑問などにも及んだ一連の話は、大変示唆に富んでいて面白かった。展覧会は大変盛況だった。会期はあと2週間強。密度の高い展覧会なので時間のある方は是非。

喫茶店にて、三潴さんと軽く北京関係の打ち合わせをした後、久しぶりの上野をうろつく。活気あるのになぜか物悲しい、その理由を探す。東京駅にしたって、北京駅にしたって、大都市を去って行ってしまうという物悲しさが漂っているけれど、上野はそれが街全体を包み込んでいる。北国へ帰るためのターミナル、という特性故か、なんか演歌なんだよなぁ。ウラジオストック駅とか、ハルピン駅も同じ空気が漂っているのだろうか、などと考える。

ヨドバシカメラに寄り、オリンパスのペン、デジタル版のサンプルを触る。良い質感だけれど、やっぱ、昔のペンFの、微妙な流線型のボディ方がもっとカッコいいよな。日本のプロダクト・デザインの珠玉の名作で、デジタル一辺倒になってしまった今でも欲しいカメラだ。

アメ横を通り抜けて上野御徒町から戻る。以降、メールの返事、明日の名古屋での打ち合わせの準備など。

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