- March 11, 2009 11:53 PM
- architecture/design | china | food
お客さんから、「前門23号を見て、今の仕事の参考として欲しい」との要望があり、現場の責任者とともに向かう。前門というのは、天安門広場の南側のエリア。オリンピックに合わせて、再開発が施され、清朝の町並みが復元された。

前のボスは、とある対談で、中国で行われている開発の現状を、マンハッタン、ロサンジェルス、ディズニーランドの頭文字を取って、MALAD、マラードと評していた。天安門事件以降、大量の中国人達がに留学した。彼らが国に帰り、現在、都市計画の決定権のあるポストに就いているのだが、彼らの中には都市計画や建築を専攻した人間は少ない。彼らの好みは、いきおい、彼らが留学先で衝撃を受けたアメリカニズムぷんぷんの風景に大きく影響される事になる。その文脈で言うと、北京のド中心に突如現れたこの風景は、MALADここに極まれり、といったところだ。
開発の善悪はさておくとして、観光客で非常に賑わっていた。お店のテナントは、まだ殆ど入っていないけれど。

「前門大街23号」についた。でも、お店入ってないんですけれど…。話に聞いていたようなエクスクルージヴなレストランのイメージは微塵もないし。

電話で確認すると、「前門23号」は、現在の住所ではないそうで…。慌てて本当の「前門23号」に向かう。天安門広場から東へちょっと入った場所。人民共和国成立前の、大使館/領事館エリアで、洋館が建ち並んでいる。ネットで調べてみると、上海の「外灘3号」をハンデル・リー氏が、旧アメリカ領事館を高級レストランやブティックエリアへとリノベーションしたという。高級日本料理やフレンチのレストランをはじめ、ほぼ全ての腕時計好きが最終目標にしている、パテック・フィリップのブティックも入っている。予め調べておけって。

案内してくれたスタッフの話によると、建物の設計者は日本人だという。確かに、基本的な考え方やディテールの処理の仕方に、日本のプロの仕事を感じた。力の入れどころと抜きどころがプロっぽいと言うか。ムリ・ムダ・ムラがないというかな。自分はこうは作らないだろうけれど、良い仕事だと感じた。
賞賛していたら、スタッフが「でもあの部分の○○の処理の仕方は汚いんじゃない?」と言う。おお!さすが長い期間、教え続けてきただけの事はある!と嬉しくなる。スケッチを描きながら、汚くなってしまう理由を解説。この部分はおそらく、設計者も逡巡しただろうね、コンセプトを重視するとこうなるけれど、きっと中国の○○の施工の悪さを知らなかったんだろうね…、僕だったら、多少コンセプトを犠牲にしてこうしちゃうかもなぁ…などなど。日本のクオリティーの高い実施設計を思い出す良い機会になった。

中のスペイン料理店で食事。ランチは日本で2500円くらい。盛りつけのプレゼンテーションも美しく、さっぱりとしたお味で、美味しゅうございました…と思ったが、同行した中国人達の反応はいまいちだった。世界中、どこに旅行しても現地の中華料理を食べる人達だからなぁ。パンチが少な過ぎるのかもしれない。
「日本人は外国料理を食べ慣れてる」という話になる。外国行って、マズいに決まってる現地の日本料理をわざわざ食べない、現地料理が一番美味しいに決まってるもの、日本人はそう考えるんですよ、と説明する。
ところで、どう?この写真!ブログっぽいでしょう!
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Comments:2
- sumi March 12, 2009 9:49 AM
私もこのスペイン料理のお店行ったことがあります。
夜はさらにバブルな雰囲気でした。
バブル最高===とお客さんがまばらなテラス席で、心の中で叫んだよ。
オチが良いです。 ◎好!- tofuku March 12, 2009 4:44 PM
> sumi さん
このお店、調べてみると、いろいろな北京在住の人が記事書いていますね。僕は毎日ど・ローカルな店で食べているので、知りませんでしたが。
中国のお店は、座席のレイアウトに余裕があるのがいいよね。バブル感も満喫できるというものです。あと、店員がビシッとしているのもいい。日本では当たり前ですけど。
僕が行った時には、いかにもお金持ちの中国人たちが集っていました。