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May 10, 2008

Roman Andren / Juanita

Roman Andren / Juanita

「これが北欧ブラジリアンの到達地点!」というオビの売り文句には、「そんなカテゴリーあったっけ?」とちょっと笑ってしまった。

帰国時、N氏に連れられてジャズ系のクラブイベントやライブに行く事がある。一昔前なら大変な人出になっていたであろう出演者のイベントがガラガラなのを見るたび、そして、客層が妙に高めなのを見るたび、メインストリームは自分から遠い地平に行ってしまったんだなぁ、とセンチメンタルになってしまう。もちろん、耳元で「僕らが聞いていたジャンルはとっくに消滅しました!今時こんな音楽聞いてる若い子はいません!時代遅れも甚だしい!」と毒を吐き続けるN氏のせいもある。

まあ、そういいつつも会場で一番盛り上がってるのもN氏自身なんではあるが。マーケットを見極める冷静な目をもつ一方で、ビヨンセにも、くるりにも、Perfumeにも、ジャズにもフュージョンにもサンバにも均等に愛を注ぐ彼は、本当に尊敬に値する音楽バカ…いやカリスマ・バイヤーだと思う。

そんな懐メロに片足を突っ込んでしまっているクラブジャズ/ブラジリアンというジャンルの中にあって、「Roman Andren / Juanita」は高い評価を受けているんだそうだ。

なんでもこの人、本国スウェーデンでは「北欧のデオダート」と呼ばれているという。僕は、デオダートというと、渡米後、CTIからヒットをバンバン出していた頃の派手派手なサウンドー「アメリカ横断ウルトラクイズ」のテーマ曲に使われていたようなーをイメージしてしまう。確かにこのアルバムも厚い/暑いオーケストレーションの曲が多いが、コーラス主体で派手さは少し控えめだ。コーラスに薄く被せられたフィルターは、70年代のイージーリスニングの録音を彷彿とさせる。マルコス・ヴァーリやエドゥ・ロボと言われた方がピンと来るんじゃないかな。

スウェーデンのAjabu!レーベルは、ビッグバンド/ブラジリアンのフレーヴァーあふれるクラブ系録音をリリースしている。最近、一部で注目のMiriam Aidaなんかもそう。今、クラブジャズと言われる音楽が辛うじて生き残っているのは、イギリス、スウェーデン、イタリア、そして日本くらいだろう。結局、90年頃のTotally Wiredの頃から変わっていない。

5月16日に、私が解説を書いたCDが発売になります。詳細はそのころに。

Eumir Deodato / "2"

Edu Lobo / Edu Lobo

Marcos Valle / Marcos Valle[1970]

投稿者 tofuku : May 10, 2008 09:47 PM

コメント

パーカッショニストの尾方さんのブログに、同アルバムが紹介されています。
http://ogat.blog8.fc2.com/blog-entry-1149.html

投稿者 tofuku : May 13, 2008 02:50 AM