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April 22, 2008

Mizuma & One Gallery

この数カ月取り組んできた北京のギャラリーが、4月26日(土)、ついにオープニングを迎えます。皆様ぜひお誘い合わせの上お越し下さい。

詳しくはこちら

20080504追記:いらして下さった皆様、有り難うございました。

投稿者 tofuku : 11:18 PM | コメント (2)

April 12, 2008

89万元

聖火リレーがちょっと凄い事になっている件、およびそれに対する周囲の中国人達の反応について…皆さんは興味ある所だろうけれど、それについては改めて書く予定です。そういっていつもサボってしまうんですがね。

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先日紹介した長城近くの敷地に、もう一度行く機会があった。数日しか違わないのに、桃の花が満開になっていた。霧が立ちこめる谷にポツポツと上品なピンク色の花が咲いていて、その向こうに微かに長城が見える。なんとも幻想的だ。赤茶けた山間に広がる幽玄の世界。漢詩に詠まれているのはこういう風景なんだろう。

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そのあと、宴席に呼ばれ、レストランに向かった。固辞するも、強引に上座に座らされる。中国の習慣における上座は、ゲストではなくホスト側が座る…ということはカネを払う人が座るということだ。「あそこって奢る側が座るんでしょ?」なんて我ながら情けない事を言うと、いいからいいから、お前はここでは外人なんだから大丈夫!と言われる。

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出て来たお酒は茅台酒だったが、ちょっとラベルのデザインが違い「国賓 内部特供酒」と書かれている。袋には「89万元(約1300万円)の価値!」と高らかに書かれている。なんでも、政府内部に特別に提供される白酒で、過去、オークションかなにかでその値段がついた事があるんだそうだ。ロマネ・コンティなんてメじゃない。コップにナミナミと注がれ、これで15万元くらいだな、なんて思いながら口をつける。2本空けたので2600万円。外人で良かった。


実際の値段は、一本500元くらいだろうな。

投稿者 tofuku : 11:28 PM

April 11, 2008

長城の中身

このほど、ある仕事の敷地を見に行って欲しいと頼まれ、万里の長城の近くへ行った。

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白い車が停まっている辺りが敷地。あいにく敷地からは見えないが、少し距離を取れば奥に万里の長城を望む事ができる。以前紹介した八達嶺なんかは、休日ともなれば凄まじい観光客で溢れかえるが、この辺りの長城はほとんど観光地化されていない。

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敷地から十分も歩けば、その長城に直に触れる事ができるが、なにぶん無名の場所なので人影もまばら、というかゼロに等しく、代わりにリスが沢山居る。道端では養蜂をやっていたりして、のどかな風景だ。

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当たり前だが万里というくらいだから長城はとっても長く、部分によって建造年代も違えば建造方法も違う。この辺りの長城は八達嶺あたりのレンガ造とは違って、花崗岩が使われている。石の刻み方は紫禁城のそれと同じで、観光資源としても貴重なモノだという。この長城に至る道は整備され、将来、修復、公開が行われる予定だという。クライアントは、それを当て込んで敷地の購入に踏み切った。

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その長城。谷底を流れる沢の部分でぶった切れて居るので、断面を見る事ができる。中身は、平たい石を土で固めながら積層させて作られている。しかし、このぶった切れた部分の石、かなりの量になりそうだが一体どこへ行ったのだろう…

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付近の農家の中には、なぜか同様の石を土で塗り固めた外壁の物が散見される。そんなに古い物ではなさそうだ。

え?まじで?いや、まさかね…。だって、世界遺産でしょ?

確たる証拠があるわけではないのであんまり突っ込まないでおくが、材料が建材等に流用されているために長城の破壊が進んでいるというのは本当の話らしい。ローマのコロッセオやパンテオンは、今はレンガむき出しの荒々しい建物だが、建造時は大理石で覆われた美しい建物だった。ところが時代が下ると大理石は剥がされ、砕いて石灰にされ、他の建物に転用されてしまった…そんな話を思い出した。ユネスコ?世界遺産?なんぼのもんじゃーい!てなもんである。

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疑惑はひとまずおくとして、この外壁は味があってなかなかよろしい。

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今は季節的に水は流れていないが、川の護岸も同様の工法で行われている。これも、味気ないコンクリート板を並べるよりずっといい。

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ある農家の居間で食事。以前にも書いたが、長城近くには、このように副業として観光客に料理を提供する民家が多くある。出される料理は農家菜とか、農飯とか呼ばれる。山菜類を含むオカズを、ヒエやアワなどの雑穀を使った素朴な主食とともに食べる。とくに、ギョーザの具のような物をヒエで包んで蒸した饅頭が美味しかった。オカズの味付けは濃いめ。

中国に限らず、食事は都市部に行けば行くほど、米や麺、饅頭類を食べる量が減ってゆく。また、北へ行く程、オカズの味付けは濃くなる。過酷な労働を行う農村部では、エネルギーを多く摂取する必要がある。南方ではサトウキビが育つので糖分を取る事ができるが、北方ではそうはいかず、穀物を多く食べてカロリーを稼ぐ。結果、味の濃いオカズでコメを掻き込む食生活になる(もっと北になるとジャガイモ中心になる)。世界中の宮廷料理や高級料理でコメが出されないのも、我々が高級料理店で御飯をオカワリするのに何となく気が引けるのも同じ理由だ。

「中国通」の人の中には、「中国では御飯は最後にちょっとだけ頼む」のが通の証拠、とでも思ってる人が多いが、それは高級料理の席でのこと。実際の中国人ー特に北方の労働者達ーはコメをよく食べている。まあ僕がそういう人たちの世界にどっぷりと浸かっているだけなんだが。

投稿者 tofuku : 06:11 AM | コメント (3)

April 07, 2008

天津タクシー観光

長らくご無沙汰してしまいました。

時間が経ってしまい、ウロ覚えになってしまっているが、タクシーのオバちゃんに連れて行ってもらった天津の建築をご紹介。オバちゃんは租界の西洋建築を勧めてきた。租界といえば上海。ご存知の通り上海にも西洋建築が数多く存在していて、正直、天津のモノは規模、質ともにそれらに劣っている点は否めない。ただし、天津の租界の数は上海のそれを上回っており、各国のお国事情を見比べることができ、また上海のように著しく商業化されていないため街の雰囲気がいい。今まで何度か天津を訪れているが、租界以外の地域が中心だったため、街の汚さや建物のクオリティーばかりが目に付いていたけれど…いやあ、なかなかいいところですよ、天津。

途中、「これはフランス風の様式だからココはフランス地区だな」なんて言うと、オバちゃんは「どうして分かるの!!」と驚く。身振り手振りで「屋根がこういう形なのはフランス風」なんて説明すると「凄い!!」しきりと感心している。僕の建築史の知識なんて高が知れているので、はっきりいってマユツバなんだが、褒めてもらえてなんだか嬉しかった。

まずはドイツ租界からイギリス租界へと車で移動してゆく。
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イギリス租界で異彩を放つノッティー(「イボイボ」の意)・ビル。1937年竣工、設計はイタリア人のボネッティとある。近代的なフレームにゴテゴテと過剰な装飾が張り付いている。

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張学良の弟、張学銘が住んでいた家とのこと。


続いて、日本租界に入る。他の国の租界に比べ、こじんまりとした建物が多く見劣りするけれど、溥儀や孫文ゆかりの建物があり、近現代史の息吹を感じることができる。
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日本租界にある、武徳殿。元々は武術の演舞場だったようだが、現在は病院の図書館として使われている。戦前日本において、国家的な様式と認定された「帝冠様式」(上野の国立博物館が代表的)。西洋的な建物に日本風の瓦屋根が乗っかるという「日本は西洋を押さえつけるんだぞ」的な様式で、これが日本租界の入口に鎮座している。

話はそれるが、近くにはつい最近場所を変えてオープンした伊勢丹がある。オバちゃんの話によるとオープン日には支配人までが入口に立ち、客を出迎えたというが、これが中国人を喫驚させたそうだ。これは良い効果を生んだ例のようだが、中国では、「偉い人は偉ぶらなければならない」という事も一方ではあるんだそうだ。例えば、日系の企業の中国工場では経験豊かな工場長が日本から派遣されて来る。そういったベテランの方々が自ら率先して掃除や片付けをしたりすると、中国人は「偉い人は偉い人なりの仕事をするべきだ」と困惑してしまうのだという。中国ビジネスは本当に難しい。

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清朝の崩壊から満州国での即位までの2年間程、溥儀の居城であった静園。孫文も一時期滞在していたという。抑制の効いた、美しい建物だが、変な写真でごめんなさい。数年前に大規模な修復工事を終え、この建物は公開されている。仕事の合間だと、開館時に訪れるのは難しいな…。

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他の租界とは比べ物にならないくらい整然としたイタリア租界。都市計画もカッチリとされ、清潔感があふれる。ファシズム期の近代様式の住宅が可愛らしく並んでいて、さながら戦前のイタリアの住宅展示場のよう(もちろん、戦前にはそんなものはない)。洋館を買う予定の方、ココが一番オススメですよ!(笑)

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入口に建つ銀行は、イタリア・ファシズム期の新古典主義建築特有のレリーフを持つ。

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地区中央のロータリーの角には、鐘楼のようにデザインされたバルコニーを持つ建物が対で建っている。

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イタリアレストランが入っていたりする。一部区画は商業地化が進んでいるようだが、この地域は閑静そのもの。

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続いてフランス租界も訪れたのだが、日没になってしまい、良い写真がないです…

投稿者 tofuku : 02:57 AM