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January 25, 2008

和諧号

日/月曜と、天津/上海へ出張。日曜夜に待ち合わせの予定だったので、ちょっと早めに北京を出て、天津の街を廻ってみようと思い立った。日曜日だし、ちょっとくらい観光したってバチはあたらないでしょう!と。天津には2・3回行っているが、いずれも車に便乗し(というより拉致られ)ていたため、電車で行くのは初めて。さらには一人で電車に乗るのも実は初めて。

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北京駅。建国十周年を記念して建てられた十大建築の一つ。工事期間は8ヶ月弱、設計を含めても1年足らずで完成した驚異のスピード建築だ。共産主義革命パワーによって成し得た、ということになっている。共産中国も最初の数年間は、素晴らしく運営されていたらしい。数千年もの間、汚職まみれの政治に耐えて来た人々には、夢の社会が到来したように感じられたことだろう。ユートピアへの熱狂が現場に満ちていたのだろうと想像する。

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春節前なのでかなりの混雑。荷物のX線チェックを受けて入る。機械に通しているだけの素通り状態。ホールは、なにか懐かしいような、賑わっているのにどことなく物悲しいような。東京で言えば一昔前の上野駅のような雰囲気。

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このシャンデリアは十大建築に共通した装飾。中華風でもあり、古典主義風でもある。

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コンコース。出発の30分前に改札が開き、ホームへと出られるようになる。コンコースは待ち合いも兼ねていて、座り込んで待つ人、通り過ぎる人でごった返している。発車前に改札が開くシステムは中国独自のものだと思っていたけれど、小津安二郎の「東京物語」に似た描写があった。日本も昔は同じだったんだね。

しっかし、日本の新幹線の運行システムは凄い。数分おきに超特急をバンバン発車させてるのに、大事故を殆ど起こしていないなんてとても信じられない。

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押し合いへし合い改札を通り、ホームへドヤドヤと降りる。怒号ーといっても本人達は普通に喋っているみたいだがーが飛び交う。

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「日本企業から東北新幹線「はやて」の技術提供を受け、吸収した上で中国が独自に開発した」という<(突っ込みどころ満載の)中国オリジナル>新幹線「和諧号」。内部の作りまで含めて日本の新幹線そっくりで、日本人にとっては勝手知ったる感じでとても快適だ。LED表示の位置まで全く同じで、一瞬、新幹線に乗っているのかと錯覚するほど。途中、165キロくらいは出し、北京ー天津間を1時間強でつなぐ。車両のポテンシャルとしては300キロまでいけるらしいが、頼むからそんなに出さないで欲しい。

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そのハイテク車両の向かい側に止まっているのは古色蒼然とした(古式ゆかしいとも言える)車両。煙が立ち上る。

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天津駅についた…はずなのだが、何かがおかしい。大都市天津にしてはあまりにもみすぼらしい駅舎。よく見ると「臨時駅」と書いてあり、聞くと天津駅は大改装工事の真っ最中で使えないのだそうだ。ホテルまでブラブラ歩いていこうと思っていたが、全然違う所に着いてしまったのでタクシーを利用するしかない。中国の場合、地方都市に行けば行くほど規律がゆるみ、悪どい事を考えるタクシーが増えてゆく。その場合の対処方法もあるにはあるのだけれど、いちいち怒ってみせたりするのは面倒なので、見るからに人の好さそうなオバちゃんが運転しているタクシーを選ぶ。管理されたタクシー乗り場で並んでいると運転手は選べないけれど、駅前のカオスのお陰で、よりどりみどりだ。

早めに出たとはいえもう4時近く。観光スポットは夕方には閉まってしまう。「夜まで時間が沢山ある。私は建築師なので、天津の建物を見て回りたい。あなたが思う良い建物に連れてってくれい!」とカタコトの中国語で伝えた。

次回は、そのオバちゃんのセレクトした建物を紹介。

投稿者 tofuku : 01:03 AM | コメント (4)

January 14, 2008

中国本

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期待と不安に満ちた北京オリンピック。過去、これほど愛憎入り交じった感情と共に日本人から眺められたオリンピックも無かったのではないか。

迫り来る北京五輪をにらみ、日本では中国関連本が凄まじい勢いで出版されているが、殆どの論調は中国脅威論と中国期待論、そのいずれかだ。暗い面に目を向ければ明るい面が露光過多で吹っ飛んでしまい、明るい面に目がくらむと暗い面は見えて来ない。政治経済の面でも、文化の面でも、現代中国は文字通りコントラストが強すぎる。「中」がない。自らを「中」国と名乗り、思想的にも「中」庸を美徳とする国を語る本であるにも関わらず、だ。

脅威論も期待論も、両方とも目を通すことを心がけているけれども、脅威論の方はひたすら読者の不安をあおりまくるし、一方はこちらが心配になってくるくらい楽観的だし…どっちを読んでいてもシラケてきてしまう。

一般に「悲観論好き」と言われる日本人相手には、本来は不安を煽るタイトルの方が売れるはずだ。ただ、中国本を買う人の中には、中国と関係してビジネスをやろうとしている人も多く、こちらのターゲットも押さえておきたい…そんな出版側の都合が、両極端な状況の一因となっているのだろうと思う。

中国が世界をメチャクチャにする
"China Shakes The World"という原題がこのような邦題になる所に、出版社の戦略が見えかくれする。中国が米国やヨーロッパの中流階級の仕事を奪っていく。同時期に読んだ「フラット化する世界」では、情報網の発達で起こるインドや中国へのアウトソーシングを賞賛していたけれど、見方を変えればこうも変わるのかと感心した。

中国でつくる―松原弘典の建築
北京で活動する建築家、松原弘典氏の作品集。豊富なテキスト。特に日中関係についての冷静かつ前向きな見方は、溜飲が下がる思いで読んだ。

投稿者 tofuku : 10:32 PM | コメント (0) | トラックバック

January 07, 2008

あけましておめでとうございます

ご覧の皆様:

あけましておめでとうございます。

元々は、陽気な音楽日記だったこのニッキも、いつしか中国情報に占拠されてしまいました。恐るべきはネタを次から次へと投下してくれる漢民族です。オリンピック・イヤーに何が起こるか、いまから楽しみで仕方ありません…って、楽しめる範囲の事であればいいんですけどね!

皆様にとって去年よりもさらにエキサイティングな年でありますよう。本年もよろしくお願い致します。

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投稿者 tofuku : 07:58 PM | コメント (3)