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清華大エネルギー棟

北京には、中国を代表する大学が2つある。北京大学と清華大学だ。歴史は北京大学の方が少しだけ長く、19世紀末に清朝によって設置されている。日清戦争に破れ、それに乗じた列強に国をズタズタにされた清朝が、近代教育によって対抗しようと創った大学。皮肉なことに、結果的にはそれが知識人の覚醒を促して、清朝の滅亡を早める事となった。一方の清華大学は、1911年に義和団事件の対米賠償金で創られた米国留学予備校が前身。ランボーに言ってしまえば元々はアメリカの大学みたいなものだ。

キャンパスのデザインもそういった成り立ちを反映している。北京大学のキャンパスは中国的装飾を持った建物が多く、ランドスケープの作り方や植生も中国的だ。対する清華大学は、建物の様式といい、それらに囲まれた芝生の広場といい、アメリカのアイヴィー大学ソックリな雰囲気を持っている。

一般に、北京大学は文系、清華大学は理系が強いとされる。共産主義革命や天安門事件の思想的バックグラウンドとなった文系大学と、現在の中国の高成長を支える技術に長けた理系大学、といった構図だ。

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とある建材メーカーの案内で、完成間近の「清華大学エネルギー研究棟(能源楼)」を見に行った。案内してくれた方の話によると、全てイタリアからの寄付によって建てられたという。国際社会から「エネルギー効率が悪い」と批判され、研究に力を入れざるを得ない中国と、中国マーケットに少しでも深く食い込みたいイタリアの思惑が一致したようだ。

話はそれるが、僕がこちらで知遇を得た建築関係者には、日本人はもちろん、ドイツ人、イタリア人が多い。圧倒的と言ってもいい。統計はないので正確な事は分からないが、旧枢軸国の面々が雁首そろえて中国マーケットに食い込もうとしている姿は滑稽である。もちろん僕もその一人なわけだけれども。

建物は、エコロジー対応フル装備だという。屋根には隈なく太陽電池が貼られ、外壁には熱負荷低減のためのガラスルーバーが取り付けられていて、機器類が建物を覆っているかのよう。省エネ表現主義とでも呼ぼうか。

ここまで派手には行かないにしても、日本にもこの手の建物はいろいろある。企業イメージ上、エコロジー対応をアピールしていきたい会社の本社ビルや工場などが殆んどだ。本来はこういった設備を全ての建物に採用していきたい所だが、残念ながら、必要なイニシャルコストが低減できるランニングコストに比してズバ抜けて大きいため、施主の強力な後押しなしには実現できないのが現状だ。その事情は中国の場合もそう変わらない、というかより深刻かもしれない。というのも、中国ではオフィスもマンションも分譲するケースが多く、建主にとっては電気代が安かろうが高かろうが知ったこっちゃ無いからである。ただ、そういった傾向に比して建築物件の数が異様に多いため、日本にも無いクラスの環境対応物件が幾つかある。これについてはいずれ書いてみたい。

この建物の第一印象は「すっげぇ汚れそうだな」という一言に尽きる。実際、建物では、引渡し前の大掃除が行われていた。2人一組になって一生懸命拭いている。

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ふきふき。

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ふきふき。

どうやら、人的エネルギーの方は膨大に必要なようだ。

Comments:4

化石くん December 2, 2006 9:12 PM

10年前の友達といってもリアル世界の友人ではないです。
誤解を与えるような書き方をして申し訳ないです。
そういえばあのころはアラン・ホールズワースとかジャコパトとか聞いてましたっけ?
なんとなく僕も好きな音楽ってのは20才前後で止まってます。やっぱりあの時代がその後の人生を決めるのかもしれません。

人生、山有り谷あり、クロードチアリ。

僕の人生はそんな感じです。

tofuku December 4, 2006 10:47 AM

> 化石くん さん

IPアドレス拝見するに関西の方ですね(壁に耳ありクロード・チアリ)。そして、実際にお会いしたことないとなると、2・3人の方に絞られてきました。

10年前のネットの世界は、今と比べると牧歌的でしたね・・・

好きな音楽が20歳頃になんとなく止まったのは、僕も同じです。そしてたぶん、世の中みんな同じなんではないか、とも思います。ちょっと前のAORとか、リバイバルってありますよね。ああいうのって、青春時代にその音楽に熱狂した人たちが、その後レコード会社に入って、30代後半になって、ある程度自分のやりたい企画が通せるようになって、やっと仕掛けるモノだと思ってるんです。だから15~20年くらいのサイクルで廻ってくるのでは…

化石くん December 10, 2006 10:52 PM

いい勘してますね。そういう頭のよさはすばらしいです。

僕の好きな音楽は10年前とほとんど変わっていないはずなのに、
時代の流れはとても速いですよ・・・
ネットの影響で流通は完全に変わってしまいました。
レコード屋がどんどんつぶれていきます。
聞いてる装置はiPodになり、ジャンルも北欧系のハウスっぽい音になり、
ハウスとジャズとソウルがない交ぜになった音に囲まれてます。
単にipodとの音の相性だと思うんですが・・・

先日も、合併され撤退が決まった某会社の製造ラインを見にいく機械があったのですが、
超巨大なS造の躯体の中から完全に機材が撤収されて、中身がからっぽま工場という風景を目の当たりにして、
時代の波の恐ろしさを実感しました。つい15年前まで時代の花形だった産業にもかかわらず、
日本の構造変化の波にのまれて完全に沈没してしまいました。

今、中国はドッカンドッカン物を作って建てて、という感じなのでしょう。
物流も経済も資源も中国の影響うけまくりで、日本もついに中国なしでは立ち行かなく
なってしまったという実感です。国内市場なんてシュリンク必至だし、
みんな中国の動きを必至でおってます。中国がコケたら大変です・・・・
中国は活気があっていいですね。未来がある。

勉強しなくてはならないことや、やらなければいけない仕事が山ほどあるのですが、
まーったく手につきません。なんででしょうか?ネットで遊んでる場合じゃないんですが。

あ、あと最近のレコード業界では、リストラと合併の嵐が吹き荒れてるらしいですね。
メガヒットがなくなった日本音楽産業も岐路にたたされてます。もう盤自体を買う時代じゃ
なくなったんですかね。

再見

tofuku December 14, 2006 12:05 AM

> 化石くん

>ハウスとジャズとソウルがない交ぜになった音に囲まれてます。
>単にipodとの音の相性だと思うんですが・・・

なるほど、考えたことがありませんでした。そうですね、ハウスってiPod向きの音かもしれませんね…

中国は、生産は元気ですけど、R&Dへの再投資が少ないのが問題視されています。世界の工場であって研究所ではないと。中国人はクレバーですから、いずれ上手く方向転換しそうですけどね…

最近日本で起こった製紙業やらの合併も、対中国を意識したものでしょう。一番整理が進んだ業界と言われる紙パルプ業界でさえも変えてしまう中国パワー。恐るべきものがあります。

レコード業界。1000枚超えたら大ヒット!といわれてる、Pで始まるレコード会社もあります。別名:キロヒット。何年も前からオンデマンドに近い業態をとっている。こういう会社のほうが、案外安定しているのかもしれませんね。

まとまりがなくなってしまってすみません。

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