
日本人は悲観論が好き、と何処かで読んだことがある。
だいたい、国土が沈没したり、首都が消失する映画を観て喜んでいる国民なんて、日本くらいじゃなかろうか。定期的に雑誌を賑わす富士山大噴火とか、大地震の話題もそうじゃないかな。もちろん、大災害に備えておくのは良い事だけれども、ちょっと悲観的に過ぎやしないか。
子供の頃、姉の部屋に忍び込み、本棚に入っていた当時のベストセラー、「ノストラダムスの大予言」を読んでいた。1999年に地球が滅亡するという話だ。1999年と言えば自分は26歳。ケッコンして、子供も居て、自宅の芝生の上で「高い高い」をしている、そんな幸せな生活に突如襲い掛かる大災害を想像して、暗澹たる気持ちになったものだ。その後、もちろん大災害は起こらず生きながらえているわけだが、30代も半ばに差し掛かっても、結婚もせず、当然子供もおらず、マイホームも有るわけが無く、よって当然、芝生の上で「高い高い」もしていない。今度は、子供時代から殆んど変わっていない自分に対して不安になってくる。
変わった所と言えば、読んでいる雑誌がコロコロコミックからサイゾーに変わったくらいだ。集めているものがキン肉マン消しゴムからレコードに変わったくらいだ。宇宙飛行士になりたかったのが「ちょい悪オヤジ」になりたくなったくらいである。最後に関してはむしろ退化している。こんなんでいいのか。
書きながらどんどん暗澹たる気分になってきた。どうしても悲観したいらしい。つくづく、自分は日本人なんだなぁ、と思う。
そんな僕だが、日本と中国の未来については、中国脅威論が渦巻く日本メディアとは多少異なって、かなり楽観的な意見――というよりある種の開き直りを――を持っている。まあ、トラブルだらけの中国で仕事をしている以上、悲観的にやってたら身が持たないという事情もあるが。
ちょっと前までは、「中国と日本では労働者の質が違う、中国では簡単な生産をさせ、日本では難易度の高い生産をすればいい。日本は高付加価値の生産国として生きていくのだ」というような話があった。ほほう、なるほどなぁと読んでいた気がするが、最近は、それについても悲観的な意見が出てきつつある。というのも、この数年で技術移転が急速に進んだため、中国の生産施設はハード/ソフトともに最先端レベルに達してしまったからだ。
おっと、話がまた悲観的な方向に行っちゃった。自分がどう楽観的なのか、どう開き直っているかは、次回に。
この前の移動中に読んだ本。今回はビジネスマンっぽいセレクトをしてみた。いずれも数時間で読める。
中国のニセモノ商品についてまとめられたおそらく始めての本。各社の取り組みが紹介されている。新書なので、もちろんボリュームとしては物足りない。おそらく、本気で書いたら辞書のような厚さになるだろうが、そんな大仕事をやっている間に中国のニセモノは消えうせてしまう。ジェトロ北京にニセモノ展示館があるのを知った。行ってみたい。
中国での起業のノウハウ本のようだが、大半は日中の文化の違いについて書かれている。中国ビジネスについては色々な本が出ているけれど、一番実情に近いと思うし、共感できる部分も多い。平易な文章だが、よく考えられている。そして、とっても前向き。さすが松下幸之助の落し胤、PHP新書である。
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Comments:3
- しげ October 4, 2006 10:07 PM
なるほど
コロコロコミックからサイゾーとは
ものすごいね- なおや October 5, 2006 1:39 PM
2000年頃ソニーのアイボの話が出たときに中国に出張によく行っているスタッフから
そういえば中国にアイボのコピーが出回ってるんだよ
と聞かされ
ほお,そんなものまでコピーできるとはかなり技術力がありますね
とこたえると
いや,それが外側だけコピーして中に本物の犬がはいってんだよ
そんなわきゃないだろと思いつつ,グッドアイデアと思ってしまいました。
そういうバイタリティにあふれてそうなところがいいですね。
- tofuku October 7, 2006 10:24 AM
> しげ さん
日本に戻ったときに必ず買う雑誌です。サイゾー>なおや さん
昔、何かのアートイベントで、子犬に鉄製の服を着せたそんなパフォーマンス(アート)を見たことがあります。犬が可愛そうでした。
そういえば昨日、中国のテレビで、アイボがサッカーをやっている映像がありました…あれ、ホンモノかなぁ?
中国ニセモノ商品
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