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September 2006 Archive
肉入りチーズリゾットチャーハン

飛行機が遅れた。空港までお客さんが迎えにきてくれていたのだが、だいぶ待たせてしまった。道中、現在起こっている問題について相談。
オフィスはもう誰も居ないだろうとの事で、部屋まで送っていただく。部屋に着いた時にはもう、8時を廻っていた。レストランまで行くのも億劫だ。マンションの中にある小売部(キオスク)で玉葱、ニンニク、そしてビールを買い求めて夕食の準備をする。
日本への留学経験があるような、日本通の中国人たち。彼らが一様に、懐かしがる食材がある。日本に遊びに行った時にも、必ず食べるようにしているという。納豆、寿司や刺身か。それもあるだろうが、意外なのは「牛肉」である。「ステーキとか。ただ塩コショウして焼いてあるだけなのに、柔らかくて本当に美味しいのよねぇ…」と目をほそめる。
中国の牛肉はとても堅くて、スジ肉のようだ。以前カレーを作った時に、何時間煮込んでも全然柔らかくならなかった。思うに、中国人は、肉の柔らかさをあまり重視してこなかったのではないか。ご存知の通り、日本は軟水、中国は硬水である。硬水でグツグツと煮ると、肉類は堅くなってしまう。このため、煮物は少なく、炒め物や、蒸し料理が発達した。どうしても煮たい場合は、極限まで薄く切る。それが火鍋と呼ばれるもので、これは日本のシャブシャブのルーツである。逆に言えば、柔らかい良い肉をわざわざ薄く切る日本のシャブシャブは、とっても贅沢な料理という事になる。
「良い肉」で思い出した。話はそれるが、「三大欲望」というものがある。食欲、睡眠欲、性欲の事だ。前の二つは生物の自己保存のために、性欲は繁殖のためにあり、生物に本来備わっている欲望とされる。ならば、どうして「カラダに良いもの」が美味しく見えないのだろう、と常々疑問に思ってきた。脂でギトギト、コレステロール満点の豚骨ラーメンに食欲を覚えるのは絶対におかしい。霜降りの松坂牛から滴り落ちる肉汁に舌なめずりするのはどうだ。だいたい、筋肉の中に脂肪が散らばっている牛が健康なはずが無い。フォアグラも同様。人間で言えば末期的な内臓疾患である。なのに美味しそうに見えるのは何故だ。
性欲について言えば、逞しい/美しい/頭の良い異性に性欲を覚えるのは、優秀な子孫を残すためだから、と説明できるだろう。でも、今ではそこから大きく離れた性的嗜好をもつ人も沢山いる。社会化によって、本能さえも歪まされているのだ。この考え方から言えば、三大欲望のうち、一番ピュアな形を保っているのは睡眠欲だ、ということになる。
そんな事を考えながら、買ってきたニンニクと玉葱、冷凍してあった牛肉と米を炒め、チャーハン…というより焼き飯…を作った。これだけでは何か寂しい気がしたので、残り物のパルミジャーノ・レッジャーノを擦って加えてみた。大抵、この手の思いつきは大失敗するのだけれど、今回は成功。肉はカチカチだが、チーズリゾット風で美味しい。
霜降り肉食べたいな…
SMALLTOWN SUPERSOUND JAPAN TOURのお知らせ
日本音楽界のドミネーター、N氏よりお知らせです。中国ツアー情報も送ってくれました。
僕は今日から再び北京です。
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2004年に初めてのレーベル・ジャパン・ツアーを成功させたノルウェーを代表するアヴァン・レーベル<スモールタウン・スーパーサウンド>の再来日が実現!
AFTERHOURS PRESENTS CLOSEST MIX #20
Smalltown Supersound Japan Tour 2006
■11.1(水) 名古屋 / KD JAPON
■11.2(木) 大阪 / Sunsui
■11.4(土) 東京 / 渋谷 O-Nest
■11.5(日) 東京 / 渋谷 O-Nest
TOTAL INFO AFTERHOURS www.afterhoursmagazine.jp
ライヴには前回も参加したKIM HIORTHOYをはじめ、デビュー・アルバムも好調のふたり組、TOY、ミニマル・ハウス時代からの重鎮MENTAL OVERDRIVEの3アーティスト。さらにDJにはROYKSOPPとの交友で知られるBJORN TORSKE、さらにレーベル・オーナー、JOAKIM HAUGLANDも参加するという豪華ラインナップ。
■KIM HIORTHOY
イラストレーター、グラフィック・デザイナーとしても活動する、文字通りのマルチ・アーティスト。フィールド・レコーディングやチープなサンプリングをベースに、独自のコラージュ・サウンドを奏でる。最新作『My Last Day』も、もう間もなく!
■TOY
UKの作曲家、Alisdair Stirlingと、JAGA JAZZIST等のプロデュースでも知られるSIR DUPERMANNことJorgen Traeenのデュオ。子供向けTVソングや日本のチープなエレクトロを意識した、愛嬌あるデビュー・アルバム『Toy』を発表したばかり。
■MENTAL OVERDRIVE
80年代後半からテクノ/ハウス・シーンで活躍し、伝説のレーベル、R&Sを代表するアーティストだったPer Martinsenのソロ・ユニットで、あのROYKSOPPにも多大な影響を与えたことで知られる。現在はエレクトロからディスコまで幅広いフィールドで活動。
■BJORN TORSKE
ノルウェーのハウス・シーンを牽引したレーベル、Telleのトップ・クリエイターとして活躍した後、2005年にSTSに電撃移籍。90年代初頭から活躍し、同郷ベルゲンのROYKSOPPとは作品、ツアーでの交流も深い。最新作は移籍第一弾の12インチ『Ny Lugg』。
[同時開催]
KIM HIORTHOY EXHIBITION
"Alt Fins - 全部ある"
10.31(tue) - 11.5(sun) NO.12 GALLERY
来日公演とあわせて、KIMの私家版イラスト集『Alt Fins - 全部ある』を日本版として限定復刻します。総頁320P、B4変形版で、価格未定。オリジナルは彼が2001年に限定500部作ったもので、現在は絶版。ライヴ&エキシビジョン会場での販売になります。あわせて、直筆のイラストや書籍、Tシャツも展示販売します。変更の場合もありますので、詳細はアフターアワーズWEB(www.afterhoursmagazine.jp)にて事前にご確認の上ご来場ください。
■NO.12 GALLERY 13-20時(最終日のみ15時まで)
渋谷区上原2-29-13 Tel: 03-3468-2445
www.geocities.jp/no12gallery
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SMALLTOWN SUPERSOUND CHINA TOUR 2006
KIM HIORTHOY (LIVE)
MENTAL OVERDRIVE (LAPTOP SET)
JOAKIM HAUGLAND (DJ SET)
Oct 4 2006 9:00P Tang Hui Shanghai
Oct 5 2006 9:00P Nhu Club Beijing
Oct 6 2006 9:00P Xinghai Concert Hall Guangzhou
レクチャー
- September 21, 2006 12:03 PM
- architecture/design | book | china

意匠系の教師陣および学生を相手にした名古屋大でのレクチャーでは、様々な意見を聞くことができた。特に助教授の西沢泰彦先生は、中国近代建築史―特に満州国―の専門家で、興味深い話を伺えた。精華大の留学経験もある先生の前で北京の都市・建築について語るのは、正直気恥ずかしいものがあったが、やってみるものである。先生方も、現在の北京の建設ラッシュに驚かれ、おおいに触発された様子で、安心した。以下主な話のメモ。
・北京の主な環状線、3環路~5環路は、占領時に日本が立案した計画が戦後実行されたものである。また、占領日本は、同時期、北京中心を東西に走る長安街を西に延伸し、新都心を作る計画も立てていた。パリのラ・デファンス的な先進的な考え方であったが、結局実行される事は無かった。権力を中心…即ち故宮と中南海に集中する構図に拘ったのは、中国的なメンタリティが発揮された結果ではないか。
・清朝の北京の城壁は、取り壊され、現在2環路となっている。新中国発足時に、この封建制の忌まわしき城壁を取り壊すべきか、それとも、歴史遺産として残すべきか、大きな論争となった。残す案として、城壁の上を緑道として、市民に開放するという案もあった(中国人立案者の名前は失念)。非常に現代的な発想。
・氏は、満州に渡った日本人建築家の研究をされている。現在、チャンスを求めて中国に渡っていく日本人建築家達と比較してどうか?との問いに対し、やはり、同じ様な思いはあるだろうとの事だった。重要なのは、当時の東アジアでは、西洋人建築家による「本物」の洋風建築は上海にしかなく、日本人建築家達はそこで初めて「本物」を目にし、触発されたであろうという点である。北京に建ちつつある現代建築の写真を見ていると、少なくとも規模や量において、日本、そして東京を大きく凌駕している。日本人、そしてその他の国の建築家達が「本物」を見に北京へ行く、という現象が再び起こる可能性がある。
・助手の堀田先生からは「中間が無いね」という話があった。スケールも大きなスケールと小さなスケールしかなく、真ん中がすっぽりと抜け落ちているし、制度においても政府レベルと人民レベルしかなく、真ん中の領域が無い。全く同感だ。
・学生達は、本当に中国に可能性があるのか?まだまだ懐疑的だった気がする。僕自身にとっては、仕事をしている以上、そして日本人にとっては、大きなマーケットである以上、何らかの可能性を発見しなければならないと思っている。
僕なりに沢山の笑いのネタを仕込み、「これでドッカンドッカンとバカ受けするぞぉ」とウキウキしながら行ったのだが、思ったより皆おとなしく、ちょっとションボリしてしまった。堀田先生は「いやあ、いつもはあんなに質問なんか出ないよ。久しぶりにエキサイトしてたんじゃないかな」と慰めてくれた?けれども。中国人の学生さんや、北京に来る学生さんはみんなギラギラしていて、僕の言うことにどんどん噛み付いてくる。それに慣れてしまっていたのかな。僕はそこらへんのオジサンなんだから、馴れ馴れしいくらいで丁度いいと思う。
写真は精華大学。
540円なんだって。
- September 20, 2006 1:19 AM
- music

過日、ある方に「北京一言情報ブログ」と評して頂いたこのニッキ。ついに「情報」と認められたか、と少し嬉しかった。これだけつらつらと書き連ねて、それでもなお「一言」と言われたのが気になるけれど、あんまり気にすると胃腸を痛め、消化が悪くなり、がんばって維持している体重が落ちてしまいそうなので忘れよう。
おっと、ちょっと待った。
実は11年続く「小粋な音楽情報サイト」だった。書いてる本人すら忘れる所だったよ。あぶないあぶない。昔は、世界で1000枚しかプレスされないレコードの情報を2000人に配信していたものだ…全然自慢になっていないような気もするけどね。あんまり気にすると(中略)体重が落ちてしまいそうなので忘れることにする。
関係ないけど、今日黒いTシャツを着ていたら、「あんたホリエモンみたいだね」と言われた。デブって言いたいの?確かに、最近はお腹の出方がオジサンぽくなってきた。加齢臭が出てくるのも時間の問題かもしれない。インド人のようにカレーを食べまくり、カレー臭で覆い隠すしかない。
話を本筋に戻して久しぶりに音楽情報。
パーカッショニスト、おがたさんのブログに「私の2ndアルバム"Perpetual Motion"が540円で買えます」という記事が載っている。アン・サリーのスキャット入りタイトルトラック、Butti 49のリミックスを収録した知る人ぞ知る名盤が特価!
おがたさんとの繋がりはもう10年にもなる。音楽もブログも簡潔ながら知性がにじみ出ている…「パーカッション界の教授」と呼びたい。もし、世の中が藤子不二夫のマンガだったら、確実にハカセと呼ばれていただろう、そんな人である。特に、フュージョン/クロスオーバーの知識は脱帽モノだ。
この喩えで思い出した。
スポーツ界では、ドイツ人の強い選手は「カイザー」「皇帝」、東欧やロシアのカワイイ女性選手は「妖精」、金髪のカッコイイ選手は「プリンス」と呼ばれる。では、日本の強い選手は何と呼ぶべきだろう?「ナデシコ」とか「サムライ」は全体を指してそう呼んでいるのであって特定の国民的人気選手を指しては居ないのである。
どうやらカズは「キング」と呼ばれているらしい。麻布十番の同僚である竹森君は、「日本人なのにおかしい、『ミカド』と呼ぶべきだ!」と主張している。今のところ大手メディアは全く耳を貸してくれていない様子だが、僕自身は非常に的を得ていると思う。例えば、『ショーグン』はどう?と聞くと、それはフランスの選手に取られてしまっているんだそうだ。「冬将軍」の語源もナポレオンだもの、それはあり得る。
話はそこから発展し、中国選手をどう呼ぶべきか、になった。「皇帝」や「エンペラー」も良いけれど、現在の中国は共産国家で、封建制を否定することから始まっているので少し変だし、第一ドイツとカブッてしまう。
ならば、「書記長」はどうか?
「書記長、ロングパスをヘッドで合わせたぁ!」
イケているが、旧ソビエトならともかく、中国の政治体制では書記長はそんなに偉くない。もちろん偉いけど、国民的ヒーローを喩えるには力不足である。残念。
ならば、「主席」はどうか?
「主席、渾身のボレーシュートを放り込んだぁ!」
なかなか良い…でも、今日は飲みすぎたようです。
スィーツ中国
- September 13, 2006 7:30 PM
- architecture/design | china | food
中国のスィーツは概ねよろしくない。もちろん、僕が知らないだけで、おいしい甘味がどこかにあるんだろうけれど、アベレージ的によろしくない。「日本のようにボトムアップされていない」と表現したほうが良いかもしれない。コンビニで売っているような洋菓子ですら美味しい日本は、本っっっ当に恵まれてると思う。話は逸れるがナチュラルローソンで売っている杏仁豆腐は凄くおいしい。本当に逸れそうなのでやめておく。
キオスクで売っている甘いお茶を飲むたび、あるいは吉野家でコーラのペットボトル片手に牛丼をほおばる中国人を見るたび、中国人は他の食べ物で糖分を摂取しているぶん、洋菓子へのコダワリが少ないのかなぁ、なんて思ったりする。
ある日、学生食堂が完成して試食会が行われた。工事担当者の一人が還暦を迎えたとの事で、ケーキが振舞われた。へぇ、ケーキなんて久しぶりだなぁ、なんて喜んでいた。

どっきり。
まさに「デコレーション・ケーキ」とはこの事。
ロココ調?
あくなき造形性の希求。
凄まじいホイップ・ワーク(って言うの?)。
周囲のホイップなんて空中を走っている。
以前写真を載せた、カボチャ彫刻に通じるものがある。食べモノであることから解き放たれている。良し悪し以前に――そりゃあ、僕にとっては「悪い」に決まってけど――凄い。
スポンジケーキは同じで、様々な装飾をする事だけで差別化されている。しかるに、無限のバリエーションを生み出すことができる。

店頭にて。モザイクを入れたくなるくらい、エロティックなものもある。いや、桃をあしらってあるんだけどさぁ、よーく見るとさぁ…もじもじ。

これなんかもう、イラスト電報状態だ。
中身は変わらず、表層で差別化するのは、中国にニョキニョキと建っていくオフィスビルや高層マンションと同じだ。「本質的でない、浅薄だ」と断じることもできるし、「飾り立てたい欲求に対して素直だ」という事もできる。
日本の一般的なビルのプランは、あまり変わらない。敷地条件の要請によって微妙に変えられているのがせいぜいだ。これはもちろん、賃貸・分譲する上での「大人の事情」からそうなっている。大胆なものが欲しいけれど、お金もかかるし、勇気もない。じゃあ、好きな飾りをつけましょうよ!そういった素直さ。
日本の皆さんが生活しているシンプルな外観のビル。その中のケーキは本当に美味しいんでしょうかね?
このケーキはまずかったです。
名古屋の方へお知らせ
- September 12, 2006 12:34 AM
- architecture/design | china | news
今日は「ですます」で。

18日から10日間ほど日本へ戻ります。
私用の為、名古屋へ一日だけ寄るのですが、その合間を縫って、名古屋大学で簡単なレクチャーをさせて頂ける事になりました。
内容は中国、特に北京の建築/都市の現状についてです。面白い話ができるように頑張ります。僕自身にとっても、北京で考えてきた事を整理する良いチャンス。まずは準備時間を確保できるように頑張らなくてはね。
9月19日(火) 13:30~ @ 名古屋大学
在学生相手の、非常に小さな、非常にインフォーマルなモノになる予定ですが、頼めば外部の方もネジ込めると思いますので、興味ある方はtofuku[at-mark]03-x.comまでお問い合わせ下さい。詳細を折り返しお送りします。
突然秋&手帳
この1週間、突然涼しくなった。というよりも、肌寒い。存在しないとしか思えない春、過酷と言うほかない夏と冬。北京において唯一まともな季節、秋がやってきた。9月から10月の初めまでは、一番過ごしやすい季節で、街も美しい。10月後半からは一気に冬に突入してしまう。みなさん、北京に来るなら今ですよーっ!

(写真は冬の風景)
来年の「ほぼ日手帳」の販売が開始されたと聞いて、先ほど、黒色カバーを予約した。去年までPDAを長く使い続けていたせいか、手元に沢山の情報を持っていないと不安になる。そんな僕にとっては、何でも書き込めるこの手帳はいい。欄外の、なんとも気恥ずかしい「ひとこと」が無ければもっと素晴しいと思うのは、僕だけだろうか。会議で、中国人同士の議論が白熱し、僕の中国語ヒアリング能力を遥かに超え、ローカルも通訳する気を喪失し、置いてけぼりを食らっている時などにボンヤリと読んでいたりするけれど…これこそ、製作者の思うツボかな。
今までの手帳を見返してみて、日本滞在時と中国滞在時の書き込みの量の違いに驚いた。もちろん、中国の時の方が多い。日本と中国、忙しさはそれほど変わらない。むしろ私用もこなさなければならない日本滞在時の方が忙しいくらいだ。それだけ、中国では予想外の事が起こっているという事だろう。
これから年末に向けて、手帳ビジネスが盛り上がっていくんだろうな。去年までは「成功手帳」ブームが巻き起こっていた。「成功しよう!」というモチベーションの持ち方に反対はしないし、良いことだとは思うし、僕だってできれば成功したい。去年はそのメソッドに「日本人」を読み取り、共感すらしていたけれど、でも何か、前向きすぎる気持ち悪さを感じはじめた。みんながみんな、成功するためのマニフェストを手帳にカリカリと書き付けている社会って、気持ち悪くない?
これも、最近の一般ピープルの心境の変化なんですかね?ライブドア事件の影響なのかな?だとしたら、「夢はかなえないかもしれないけれど毎日を楽しくする」という「普通の」目標を掲げた「ほぼ日手帳」は、今年はもっともっと売れるでしょうね。「背伸び」の時代から「等身大の私」の時代へと、再び揺り戻されつつある?
年末に向けて書店の手帳コーナーは充実していくのだろうけれど、今年はあるのかな、あの「建築家手帳」。…たしか彰国社から出ていたと思うけれど、検索しても新日本法規出版の「建築士手帳」しかヒットしない。企業で配られるような黒手帳に、金文字で「建築家手帳」と書かれている。中身は方眼主体で、巻末に申請手続きの手順だとか、法規だとかが載っていた記憶がある(来年版はやたらと構造関係の記述が充実してたりして)。どう見ても今どき売れそうに無いけれど、売られているからには毎年買い求めているベテラン建築家がいると言う事だろう。「フランクリン・プランナー」だとか「ほぼ日手帳」のようなオシャレ実用的手帳が氾濫する中で、コレを使い続ける若手建築家、というのもカッコイイかもしれない。やらないけど。
まあでも、今年はまだ、3分の1残っている。残りをがんばるのが先というものだろう。
僕も、手帳に書き付けた目標を達成するべく邁進しよう。
って、オマエも成功手帳作ってたのかよ!
ヘルメットその後
- September 5, 2006 9:50 PM
- architecture/design | china | mono

先日の続き。10日ほどで黒いヘルメットが出来上がって来た。なんと!指示したとおりに出来ていた。思い出す限り中国で始めての経験。当たり前の事が、当たり前に出来るだけで幸福な気分になる…糸井重里的レトリックだけど、中国ってある意味ハッピーな所なのかも知れない。
施主に見せる。「カッコイイ!」と好感触だが、欲しがりはしない(欲しがるだろうと思って余分を見込んでおいたのに)。カッコいいけれど、現場で一番権力を誇示できる白ヘルメットから換えるほどではない、ということだろう。まあ、炭鉱労働者の色だしね!
工事写真を撮る必要があったので、早速被って現場に赴く。黄と赤のヘルメットの中に、突然現れた黒色ヘルメット。工人(ゴンレン)達の視線が集中する。現場に入る度にガン見される女性達の気持ちが、ちょっとだけ分かる。
訝しげに見ていた一人の黄色ヘルメットが近づいてきて、「おまえ、どこの単位(職場)のモンだ?」と聞く。ニッコリ笑ってヘルメットを指差し「建築師だ、黒色ヘルメットは建築師の意味だ」と答える。「ああ?ああ、そうだったな。気をつけろよ」
ウソつけ! でも、一人PR完了。
黒色=建築師が浸透するまでの道のりは長いなぁ。
来年の夏までには、オリジナルTシャツを作ろう、と思う。自腹を切って関係者みんなに配り、美術館完成後にミュージアムショップで売って損失分を回収するなんて良いんじゃないかな。
図説 「満洲」都市物語〔増補改訂版〕