
こちらに来るようになって「中国のヘビメタのCD買ってきて」とか「中国ヒップホップが聞きたい」などの要望を受けることが多くなりました。
でも、中国で若者が聞いているポップス=C-Pop(?)は、台湾発のモノが殆んどなんですね。国産(というか北京政府的には「大陸産」。なんつったって一つの中国ですからね!)では、ポップスというよりは美空ひばり/谷村新二的な本格歌謡曲が多いです。アンダーグラウンドではクラブミュージックを作っている人も居るみたいですが…(北京発のテクノ・ユニット「超級市場」というのを一度聞いてみたいと思っています)なかなか聴く機会がありません。
そんな折、Podcastで見つけたのがこの番組、「漢語動詞三字経」。2~3日に一度更新される、30秒ほどの中国語番組です。「三字経」とは、三文字からなる詩によって道徳を説いた中国古典で、この番組でも、1文字の動詞を含む3文字の短文が毎回紹介されます。
で、番組の内容というと…8ビートのドラムに乗せて、その3文字をひたすらシャウトするのみ!という、シンプルかつ強烈なカリキュラムとなっています。
例えば、
「走、走、走、快走バ、走、『行く』、快走バ、『早く行こう』、快走バ…」
(ゾウゾウゾウ、クァイゾウバ!、ゾウ、行く、クァイゾウバ!、早く行こう、クァイゾウバ!…)
などなど。
最初は爆笑しつつ聴いていたのですが、そのうちに四声や発音が脳に刷り込まれ、気づくと口ずさんでいる、という現象が起こります。まさに麻薬のようなライムと言えるでしょう。更新毎に、職場の中国人達にも大音量で聞かせていますが、気づくと彼等も口ずさんでいたりします。まさに、Bボーイズムが国境を越えた瞬間でした。
子供の頃、最初にラップミュージックを聴いた時から「普通にしゃべった方が分かりやすいじゃん」と漠とした疑問を抱き続けて来ました。この歳になって、漸く分かりました。リズムに乗せた方がメッセージが強く伝わる事が!(この場合は発音ですがね)
検索してみると、この番組を配信している清原文代先生は、大阪府立大学の中国語の先生でらっしゃるようです。清原先生自らの声かどうかは分かりませんが、小さな部屋の中、マイクとドラムマシンというシンプルなセットで、録音を行っている姿を勝手に想像してしまいます。
画期的な語学教育番組です…是非続けていって頂きたいと思います。
Comments:8
- 蜜蜂マヤの日記閲覧 March 28, 2006 10:55 AM
うわー面白そうーーー。ヤバイ。いい情報ありがとう。聞いてみます。
あと、超級市場も聴いてみたいなー。スーパーマーケットって意味だよね。ああ、どんな音なんだろう?北京のクラブにも行きたい。私が住んでた頃はテクノ&トランスだったけど、今はどうなってるんだろう。ヒップホップやハウスのシーンは生まれてないのかなー?- tofuku March 28, 2006 7:50 PM
>蜜蜂マヤの日記閲覧さん
ヒップホップやハウスも一定の人気があるようです。トリップホップやブレークビーツも、一部のオシャレさんは興味あるようです。DJも、メジャーどころは来北京しています。僕がこちらに来るようになってからも、小西さんや、DJ Krush、ケンイシイ氏出演のイベントがありました。外タレ関係ではDJ Shadow、DJ Tiestoは凄い人気みたいですね…海賊版DVDがしばしば売られています。
まあ、日本ほどの層の厚さは望むべくもありませんが…かなりの量の音楽が入ってきている事は確かです。
- さ March 30, 2006 9:37 PM
どうも。上海からこんにちは。
僕も前に中国発男女ハウスユニット(?)みたいのの話を聞いて、百度で検索して聴いてみたことがあるんですが、それはちょっとドラムンベース風味の普通のポップスでがっかりしたことがあります。なんつうか、中国版Every Little Thingでした。
それはそうと、北京には小西さんが来たりしてるんですか?うらやましいなあ。上海にも来てるのかなあ。
- tofuku April 2, 2006 5:49 PM
>さ さん
小西さん、上海にも行っていると思いますよ。おそらく、上海でもTimeoutのような情報誌が出ていると思います。チェックされてみては。中国版ELTとは、F.I.R.の事ですかね…?あれは台湾か。
- さ April 3, 2006 9:03 PM
上海ではThat'sという情報誌をよく見ます。
http://www.thatssh.com/というよりは、readymade recordsのサイトをマメにチェックするほうが早いかもと気づきました。行きたいなあ。
- tofuku April 5, 2006 12:22 AM
>さ さん
上海の日本語フリーペーパーはどんな感じなんでしょうか。北京は3種類くらいあって、まあ、どれも似たような感じで…- teng-gang August 31, 2006 10:37 PM
「漢語動詞三字経」を作っている清原先生に学生時代中国語を習っていました。あの声はまさしくご本人です。
- tofuku September 1, 2006 3:34 PM
> teng-tang さん
おお。教え子登場!
僕は「なんて完璧な発音なんだ!」と感心していたのですが、ネイティブ中国人に聞かせると、たまに「これ、何て言ってるの?」と聞いてくる事がありました。
やはり、プロのネイティブスピーカーを使わず、清原先生が自分で吹き込んでいたんですね…「漢語動詞三字経」、解説も充実しているし愛聴しているのですが、最近は難しくなってきて、ズボラな僕には厳しくなってきました…