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長城脚下的公社(画像多数)

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SOHOチャイナ(レッドストーン)が開発した貸別荘ホテル「長城コミューン[commune by the great wall]」を見学してきました。万里の長城のふもとに、12人のアジア人建築家がそれぞれ一棟づつ担当した「現代建築村」が出来上がっています。

いままで、いろいろな建築関連の人々を北京案内してきましたが、いつも「万里の長城、楽しんできてねー」と見送る立場で、実はまだ行ったことが有りませんでした。ようやく行く機会が出来ましたが、今回も万里の長城は車から見ただけ。いずれ、ゆっくりと観光したいものです。

現在、このコミューンは、ケンピンスキがオペレーションする日貸の高級別荘となっています。一泊のお値段は、13,000元~25,000元(17万~33万円)。一見高いですが、一番高い隈研吾棟には6つ、他の棟には4つのベッドルームがあり、またそれぞれの床面積も350㎡から700㎡と大きめなので、日本人の感覚からすれば、10人くらいで泊まっても楽しく過ごせるんではないでしょうか。1人2万円程度の出費で、ケンピンスキのバトラー付きヴィラでパーティができると思えば、お値打ちだと思います。少なくとも、ケンピンスキのスイート・ルームを借りる事よりは現実的です。(オフ・シーズンには5000元程度で借りることもできるらしいです)

ただし、キッチンはありますが、自分達で食材を持ち込んで自炊することは出来ません。食事はすべてケンピンスキ・ホテル級のお値段になりますので、その点は御注意を。

例えば、オフ・シーズンを狙って、職場の慰安旅行で利用してみるのも面白いかもしれません。万里の長城と皇帝稜を観光し、その後、2棟くらい借り切ってカクテルパーティなんてオシャレじゃないですか!僕は社員旅行というものを経験したことが無いのでよく分かりませんが、そんな旅行だったらぜひ参加したいものです。1泊くらいはリッチに行きましょうよ。

見学は、最近は要予約だそうです。一人120元で、見学後のコーヒー付き。ガイドが付いて、空いている部屋を廻ってくれます。団体は半額になるとか。

以下、簡単な感想と写真を載せます。どちらにせよ一般人にとっては日常的に泊まれる所ではないので、建築的にどうこう、というよりも、特別な日に大枚はたいて泊まりたいかどうか?という視点で書きました。この場合、通常重視される住みやすさ/使いやすさは多少度外視しても構わないでしょう。

■クラブハウス:スン・ヒョサン(韓国)

山の傾斜を利用。フロント、レストラン、バー、バンケットなどが入っています。全体的に、色使い、素材の選択などは一番キレイ。

トイレのインテリアは、ビックリするぐらい頑張ってます。これは韓国人建築家ですが、中国人は、水廻りにやたらと力を入れる傾向があります。やりすぎでどこが便器か分からなくなっているのもあるくらい。

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■厳迅奇(香港)棟

ノイトラやケーススタディ・ハウスを思い出す、カリフォルニア的モダン住宅。立地、および建物方向の設定が良いからか、見た中では一番ビューが良かったと思います。開口部が大きくて気持ちが良い。ポイントになっている竹の庇は後付けぽい…きっと、暑かったんでしょう。インテリアもミッド・センチュリー・モダン的な色使い。

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■隈研吾(日本)棟

吉永小百合出演のCMで日本でも有名。午後から予約が入っていて、一度は見学を断られましたが、「この日本人建築家はコレを見るために日本から来たんだ!」などと交渉してもらって、半ば無理やり見せてもらいました。

非日常性、という意味では一番成功していると思うし、実際人気があるそうです。

中国の施工レベルでは、しっかり設計者がコントロールしないとキレイに作らせるのは難しいですが、この規模の設計では、スタッフを常駐させるのは経済的に無理でしょう。ところが、この無数の竹がもたらす光の効果で、細かい工事の粗さは気にならなくなっています。そういった意味でも良い戦略だと思いました。

インテリアはモダン和風。畳を見慣れた日本人にとっては、ちょっと安旅館チックに見えるかもしれないですが、夜、巧くライティングすればキレイかもしれません。

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■張永和(中国)棟

実は、初めて見る張永和の作品。1軒家を二つにガツンと割って、その間をプライベートな庭に。奥まった場所にあるせいでちょっと地味な印象ですが、中庭が落ち葉に彩られて美しく、秋ならではの雰囲気を味わえました。意図的に安い材料を多用しているものの、粗い工事のせいで余計に安っぽく見えてしまっている所が幾つかあるのは残念でした。

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■古谷誠章(日本)棟

ムリ・ムダ・ムラのない、玄人好みな作品。個人邸であれば、良い住宅だけど…一般人が大枚はたいて泊まるかどうかはちょっと疑問です。ココを頻繁に利用するようなハイセンスなお金持ちが、最後に行き着く選択、といった趣はあります。

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■ケイニー・タン(シンガポール)棟

僕はそうでもありませんでしたが、同行した人たちには一番不評でした。確かに、オシャレ住宅だけれども、華が無いように感じました。バトラーの女の子が「すっごい使いにくい」と文句を言ってました…

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■カニカ・ラクル(タイ)棟

中は見れませんでした。

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■簡学義(台湾)棟

あまり期待していませんでしたが、ナニゲに良かった棟。平面の殆んどは廊下(もしくは廊下的な部屋)で、もし日本でコレをやったら、施主の反発を食らうでしょう。だけど、ちょっとだけ泊まって楽しむ場所なら、それも許されると思います。小物やギミックではなく、建物のカタチで非日常的な雰囲気を作っています。ある意味正統派。

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■ツイ・カイ(中国)棟

中は見れませんでしたが、直感的に内部空間はあんまり面白そうじゃないな、と思いました(無責任ですみません)。

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■安東(中国)棟

中は見れませんでした。というか近寄ってすら居ません。パンフレット上の面積よりもデカく見え、とても存在感があります。「自然に寄り沿う」というような日本人的メンタリティーを微塵も感じさせません。やはり、中国人にとって、自然は征服するものなのでしょうか。すぐ横の万里の長城と相通じるものを感じます。

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■坂茂(日本)棟

中は見れませんでした。中でガイジン(西洋人って意味ね)がミーティングをしている様でした。そういうアクティビティに向いてるプランかもしれないな、と思います。

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■ゲイリー・チャン(香港)棟

残念ながらこれも中は見れませんでしたが、設計者や批評家からは、かなり高い評価を受けている棟。床下にキッチン等が納まっていて、床を開けることによって様々なプランに変化するんだそうです。全部閉じれば完全な一部屋になり、100人収容の会議ができるんだとか。毎日のように開け閉めするのは大変ですが、一日だけ泊まるだけなら、それも楽しい遊びの要素になります。

別荘だって、これをやるのは難しいでしょう。ホテルであることが、さらにもう一歩進んだ、実験的な建築を可能にしています。

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■おまけ(中国)棟

ココまで読んでくれた方へのサービス・ショット(男性限定)。
BMWがカンファレンス(?)をやっていました。その萌え萌え系制服コンパニオン。彼女は外部の人ですが、このホテルのスタッフのコスチュームは、みな可愛らしいデザインでした(デザイナー不明)。

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■結局、どれを借りるべきか

もし借りるとしたら…僕だったら、隈研吾、簡学義、ゲイリー・チャンのどれかから、人数や予算に応じて選ぶと思います。でも、やっぱ隈さんのになっちゃうのかなぁ…吉永小百合と同じポーズで写真を撮って、日本で自慢できるもんなぁ…

註:「やっぱり、借りるなら『おまけ棟』が一番ですね!」と、オチをつけようと思いましたが、女性読者の方のモーレツな反感をかいそうなので自粛しました。

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