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September 22, 2005

798ビエンナーレ

が開幕しました。中国美術館の方の、アカデミック&エスタブリッシュドな「北京ビエンナーレ」と時を同じくして(というか意図的に開催時期をぶつけて)の始まりです。

僕はまだ、本家「北京ビエンナーレ」には行っていないのですが、専門家の話によると評判はあまり芳しくありません。798でやっている展覧会の方が、クオリティーのバラつきはあれど、よほど面白いとの事。運良く世界各地からいらした美術キュレーターの方達に同行させていただけたことで、プレオープンのものを見れたり、ギャラリーオーナーに直接話を伺うことができたりしました。

以下、簡単にレポートします。駆け足で廻ったため、作家名のチェックが甘くて済みません。写真を見て楽しいものが中心。なお、中国以外の作家の作品も含まれています。

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卵でできた都市。ちょっとヒネリが足りないような…?ただエネルギーには敬服します。

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寝ている毛沢東の像へ向かう恐竜の列のインスタレーション。エネルギーは同じく凄い。ただ、毛沢東というイコン自体が、もうそろそろ飽きられて来ています。これももう一ひねり欲しいところ。

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趣味の工作セット的な恐竜。人が近づくと動き始めます。上と同じ作家でしょうか。

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ウレタンのキューブが山盛り。展示室に行くには、ココを通らなければなりません。汗びっしょりです。これはインスタレーション?空間構成?よく分かりませんが、ひねりなしで思いつきをそのままやってしまった感があります。アートとしての評価はともかく、美術関係者の皆さんも大はしゃぎでした。

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アメリカとベルギーの某美術財団同士が激しい争奪戦を繰り広げたと言う一番広いスペース。結局ベルギーの財団が勝ち取ったそうです。

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同上。近いうちに床などの改修が行われるとの事。床面積はトータル5000㎡との事。

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4台分繋がったビリヤード台。遊べます。

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床が土だからこそできる(?)インスタレーション。夜だったので皆寝ています。背中には、ヴィトンのマークやディズニーの絵が描かれています。こういった、グローバリズムやコマーシャリズムを批判するアートが、中国でも非常に多くなっています。まあ、これは中国の作家の作品ではないですが。

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行った中でのピカ一は、やはりBTAP(東京画廊)の趙湘源+宋冬[ソンドン、Song Dong]による"Waste Not"展でした。趙湘源さんとは宋冬の母親で、母親とのコラボレーション名義の展覧会になっています。生家に貯め込まれた家財道具一式をギャラリーに運び込むという力技のインスタレーション。生活の記憶をモノの膨大な集積として見せていて、圧巻です。ガラスのトップライトには、「元気にやっていますよ(意訳)」と、亡くなった父へのメッセージがネオンで書かれています。つまり、家財道具は美術品になっていると同時に、天国に居る父親との交信手段となっているということ。

(僕の稚拙な)言葉にしてしまうとバカっぽいですが、その中に知性が程よく散りばめられています。政治を表現する毛沢東や共産党のイコン、流入するコマーシャリズムを表現するマクドナルドやコカコーラの商標、そういったモノで「現代中国」を表現している作品が大半である中で、「粗末にしない」という中国の倫理観をメインコンセプトしているこの作品は異色です。

また、全体的に(政治的/制度的な意味での)表現の限界に挑戦している作品が多いのですが、そういった作品はエロ・グロ・ナンセンス系に行ってしまいがちです。全体的に殺伐とした中で、このハートウォーミングな作品は異彩を放っています。実際、似たような作品は過去にもありますが、その既視感はたちまち自分の生活の記憶に取り込まれてしまいます。

「ホッ」としたい方におすすめ。

生活の道具を全て奪われたお母さんは、なんと会期中ずっとココで過ごすとの事。まさか!と思いましたがホントでした…

投稿者 tofuku : September 22, 2005 07:16 PM