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渡邊洋治#4

さて、「渡邊洋治オフィスツアー」、建物の中へ入ります。

watanabe_door.jpg
撮影:ホフマン

入口ドアには鉄板がリベット留めされています。非常に小さく、一瞬どこがメインの入口なのか戸惑いますが、凝った意匠で存在感を主張させ、判別できるようにしています。この建物、全体的に開口部は小さく抑えられています。

watanabe_door_knob.jpg
撮影:ホフマン

愛らしいデザインの金物は、新橋の老舗、堀商店によるものだとか。

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入るといきなり狭い階段室に入ります。丸鋼を溶接した手摺(?)のディテールは軍艦マンションとほぼ同じ。左下に見えるのは渡邊作品に付き物のダスト・シュート。

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渡邊氏自らのための居住空間。一つ一つの部屋は小さめですが、単身者にはコージーな空間なのでは。写真は仏間(として使われたと思われる部屋)で、作り付けの棚の中には、晩年の渡邊が偏愛した龍の置物などが並びます。仏壇、和箪笥など、什器類は日本そのもの(というより「昭和」そのもの)で、外観とのギャップが逆に新鮮な印象。中央に見えるのはテラスへのドア。高さは1.2m程度しかありません。その上の部分は、空調機を取り付けるための開口。

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渡邊氏自身の執務室および応接室。奥には木製サッシによる大きな開口があり、その外側のバルコニーにはシャッターが設置され、完全に閉じる事が出来るようになっています。

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模型類。左がパリのポンピドゥー・センターのコンペ案、右下がパリの新オペラ座のコンペ案。

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模型類。こちらは実現したものが中心で、現存しているものも幾つかあります。

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撮影:竹森

もちろん軍艦マンション(第3スカイビル)もあります。今の模型と比べると、とても精度がいいとは言えないものですが、その一方で、まみれた手垢の力強さを感じます。

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飾られていた写真。どちらもこの部屋で撮影されたものです。左の写真はル・コルビュジェの弟子であり、渡邊の師である吉坂隆正(右)とのツーショット写真。日本的かつ土着的な(誤解を恐れずに言えば「ドロ臭い」)作風にも一脈通じるものがある二人。この強力な「血筋」、さらに渡邊自身がコルビュジェに対して色々な発言(ex.「コルビュジェは超えた!」etc.)を行っている事もあって、渡邊作品とル・コルビュジェとの類似性を指摘する評論もありますが、近現代の建築家でコルビュジェの影響を受けていない人なんて居ません。影響を語るならばむしろ、吉坂という「異端の」コルビュジェ弟子を通して、渡邊がどのように独自の建築表現に到達したか、の方に興味がありますね。

watanabe_office2.jpg

製図室。現在製図版の上には残された図面・ドキュメント類が保管され、カバーされています。

watanabe_drawing.jpg

ドローイングの原図も見せて頂けました。写真は、香港ピークのコンペ案のもの。テカっているのは製図ペンとマジックのインキが光を反射しているからです。「渡邊事務所の事務所の黒っぽい図面は、黒い紙に白い線を描いているのではなく、白い線を残してインクで塗りつぶして描いている」という事は、当時学生達の間でレジェンドと化していたそうです。インクの重みで紙が重くなったとか…

watanabe_helmet.jpg
撮影:竹森

現場用ヘルメット。渡邊家の家紋入りです。

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年季の入ったT定規たち。最近は、めったに使わなくなりました…

Comments:5

sakai October 14, 2006 9:50 AM

test01

sakai October 14, 2006 10:05 AM

はじめまして。酒井俊之(@早稲田大大学院)と申します。渡邊洋治さんに関する記事、とても興味深く拝見させていただきました。

実は来年の2月に渡邊洋治さんをテーマにシンポジウムを企画しておりまして、ご相談したいことがあり、大変恐縮ながらコメントを残させていただきました。

学内に渡邊洋治さんの原図面を収集した図面集があり、それの公開にともなったシンポジウムとなります。現在、建築家の内藤廣さん、栗生明さん、古市徹雄さんらに声をかけさせていただいております。(私は学生代表として企画に関わっています)

よろしければ、表記のメールアドレスまで、ご連絡いただけましたら嬉しく思います。勝手なお願いですが、どうぞよろしくお願いします。

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tofuku October 15, 2006 4:01 AM

>sakai さん
別途、メールさせていただきます。

akirament October 18, 2006 11:47 PM

栗林と申します。
シンポジウムの開催を、私も楽しみにしています。

tofuku October 19, 2006 4:51 PM

> akirament さん
楽しみですね。
私も、その時期にちょうど東京に居られると良いのですけれど…

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