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天津名物の狗不理包子。ゴールデンアーチならぬゴールデン「G」のマークが泣かせます。肉マンは一つ0.7人民元(10円弱)。黒酢を上から垂らして頂きます。味は、不味くもないけど格別に美味しい訳でもありません(そこらへんもマック的)。ただ、20年ほど前、食卓に肉料理が上がることが少なかった時代には、ちょっとしたご馳走だったとか。「私の母は天津の生まれなので、母を連れてもう一度来たいと思います。きっと喜びます…」なんてちょっと良い話もありました。
中国語で「狗不理(ゴウブリ)」の「狗」は犬、「不理」は相手にしないの意。だから「犬も相手にしない」というちょっとシニカルでユニークな名前、と勘違いしている方が多いようですが、そうではありません。この名前の由来は、150年前の創業時まで遡ります。
その昔、肉マンを売るのを生業にしている「狗子(ゴウズ)」というあだ名の青年が居ました。彼の肉マンは評判で売れに売れるため、彼はお客と話をする時間もないほどに肉マン作りに邁進しました。巷では「狗子はお客を相手にしない」と囁かれるようになり、店の名前まで「狗不理」と呼ばれるようになったんだとさ。パチパチ…
ちょっと待った。それって良い話なんですか?なんか、無愛想でサービスが悪い店、という印象を受けますが?と尋ねたところ「もちろん、良い話」なんだそうです。儒教の「巧言令色鮮なし仁」の思想の影響なのでしょうか、中国人にとってはサービスは二の次で、肉マンの美味しさが第一なのでしょう。ある意味、アメリカ人以上にプラグマティックな考え方。日本的に話を膨らませれば「彼は無口でも、その美味しい肉マンが雄弁に語っているではないか」ということになります。ね、ちょっといい話になったでしょ。
この「狗不理包子」、先月民営化され、そのブランド名が競売に掛けられました。新しい資本を得て、これから快進撃が始まります。目指せ、21世紀のマクドナルド!22世紀の初めに、誰かの映画に糾弾されるまで…
ちなみに日本では浜松町に一つ、ライセンス店があるらしいです。
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